ししとうの栄養とおすすめレシピ

ししとうの栄養とおすすめレシピ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

ししとうとは

ししとうは、ピーマンに似た見た目と独特の苦みが特徴で、鮮やかな緑色が暑い夏で落ちた食欲を取り戻してくれます。ししとうはとうがらしの甘味種で、とうがらしのような辛味はありませんが、生育時にストレスがかかったりすることで、時々非常に辛いものが混ざっていることもあります。ししとうには夏に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。

ししとうに含まれる嬉しい効果効能

1) カプサイシン

とうがらしに含まれることで有名なカプサイシンですが、ししとうにも同様に含まれています。カプサイシンは辛味成分で、体をあたためたり代謝を上げたりする効果があります。カプサイシンを摂ることで血行がよくなり冷え性が改善されたり、代謝があがるので脂肪が燃焼されやすくなると言われています。他にも発汗作用やデトックス効果もあると言われているので、体にたまった老廃物を体の外へと排出してくれます。また、カプサイシンは、胃を刺激する作用があるので、夏バテで落ちた食欲を刺激してくれます。

2) βカロテン

ししとうにはβカロテンが豊富に含まれています。βカロテンは、体の中に取り込まれるとビタミンAに変化し、目や髪などを健康的に維持してくれます。また、活性酵素の作用を抑えて体が老化するのを防ぐ抗酸化作用があるので、老化防止や美肌効果も期待できます。さらに、免疫力を高めて感染症を予防したり動脈硬化の予防の効果もあると言われています。

3) ビタミンC

ししとうにはビタミンCも多く含まれています。ビタミンCは、コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素の分解を助けたりする役割があるので美肌に効果的といえます。また、免疫力を向上させて感染症予防をしたり、疲労を回復してくれる効果があります。
ビタミンCは水溶性のビタミンですので、長時間水にさらしたり茹でたりするとせっかくの栄養素が水に溶けだしてしまいます。ししとうを下処理するときには、長時間水にさらしたりしないようにしましょう。

4) ビタミンK

ビタミンKは、脂溶性のビタミンで、カルシウムの吸収を助けて骨を強くして形成するのを補助したり、血液が固まり血を止めるのを助けたりする作用があります。特に成長期の子どもや骨粗しょう症が気になる高齢の方は、カルシウムと一緒に摂取するとより効果的です。

5) ビタミンB6

ビタミンB6は、水溶性のビタミンで、タンパク質がエネルギーを作り出したり、筋肉や血液を作り出したりするのを補助する役割があります。例えば筋肉をつけたくて筋肉トレーニングをするときに、筋肉のためにタンパク質だけを摂取してもあまり効果はなく、同時にビタミンB6を摂取する必要があります。そのため、ビタミンB6は体をつくるために非常に重要な栄養素と言えます。

6) カリウム

カリウムは、体の中にある余分な塩分を体の外へと排出してくれる働きがあるため、高血圧の予防やむくみの改善に効果的です。特に夏場は、汗をかくと一緒にカリウムが外へと排出されてしまい、カリウム不足になってしまうことがあるため、積極的に摂取したい栄養素の1つです。

ししとうの調理法【栄養たっぷりししとうの豚バラ巻き】

ししとうには、夏バテ予防や老化防止など様々な効能があります。その中で、βカロテンは油と一緒に摂取することでより効果が得られます。また、ビタミンB6はタンパク質と一緒に摂取するとタンパク質の働きを助ける効果があります。そこで今回は、ししとうに含まれる栄養素をより効果的に摂取できるししとうの豚バラ巻きのレシピをご紹介します。

【材料】
・豚バラ           ししとうの数だけ
・ししとう          1パック
・塩コショウ(下味用)    少々
・しょうゆ          大さじ1
・みりん           大さじ1
・砂糖            大さじ1

【作り方】
① ししとうのへたをとって下処理をします。ししとうのへたは引っ張ると簡単にとれます。

作り方①

② 豚バラに塩コショウで下味をつけます。

作り方②

③ ししとうを豚バラで巻いていきます。

作り方③

④ フライパンに巻き終わりを下にして並べて中火で炒めます。

作り方④

⑤ 両面に焼き色がついたら、あらかじめ合わせておいた、醤油・みりん・砂糖を加えてからめます。

作り方⑤

⑥ 盛りつけて完成です。

作り方⑥

まとめ

とうがらしの甘味種であるししとうは、とうがらし同様にカプサイシンが含まれていたり、その他にも夏の時期にぴったりの栄養素が多く含まれています。鮮やかな緑色で視覚的に食欲をそそるだけでなく、実際に栄養素的にも食欲増進の効果がみられるため、夏バテ気味の方にもおすすめの食材です。他にも健康を維持するために必要な栄養素が豊富に含まれているため、栄養バランスの良い食事を心がけている方に積極的に食べていただきたい食材の1つです。
ししとうは、水溶性の栄養素を含むことから、あまり長時間水にさらしたり茹でたりするとせっかくの栄養素が失われてしまいます。逆に、油やタンパク質と一緒に摂取することで、体に嬉しい効果を増大させることができます。そこで今回は、豚バラ巻きのレシピをご紹介しました。甘辛い味付けで、ししとうが苦手な方でもおいしく召し上がっていただけるレシピになっているので、ぜひ1度お試しください。

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この記事の提供元:シルバーライフ

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