サーモン|アンチエイジングにも効果バツグンの簡単レシピ

サーモン|アンチエイジングにも効果バツグンの簡単レシピ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

塩焼きや鍋、寿司など、幅広い食べ方で親しまれているサーモン。総務省統計局の家計調査によれば、日本人が最も多く食べている魚は「サーモン(サケ)」で、私たちの生活に欠かせない魚の1つになっているそうです。さまざまな栄養が豊富に含まれており、最近ではアンチエイジングやダイエットに効果が期待されることでも注目を集めています。今回はそんなサーモンの栄養価や、栄養を効果的に摂れる美味しいレシピをご紹介します。

サーモン・サケ・トラウト・マスの違いは?

スーパーを訪れると、同じ魚のように見えても「サーモン」と表記されているものや、「ササケ」「トラウト」「マス」などと表記されているものがあります。生物学的に言えば、実はすべてサケ目サケ科に属する仲間。同じ種類のサーモンでも川に残る個体と海へ行く個体に分かれる場合もあり、「サーモン」「サケ」「トラウト」「マス」を生態などで一概に区別することはできません。それでは、なぜさまざまな名前が入り混じっているのでしょうか。
日本では古くから「サケ」と「マス」が食べられており、およそ2000年前にはサケ漁が行われていました。奈良時代の地誌『出雲風土記』には「鮭」や「麻須(マス)」が獲られていることが、平安時代の法典『延喜式』には複数の国々が生のサケやサケの加工品を租税として貢納していたことが記録されています。
一説によると、昔の日本では同様の魚の種類が少なかったため、「サケ」「マス」の呼び分けだけで事足りたそうです。日本で「サケ」として普及してきたのは「シロザケ(英語名:チャムサーモン)」という種類で、同じサケ目サケ科でもシロザケ以外は「マス」と呼んでいました(サクラマス、カラフトマスなど)。しかし時代が下るにつれ、より遠くへ漁に行ったり海外から輸入したりすることが増え、扱う種類が多くなっていきます。
そこで、これまで日本になかった種類を販売する際には、そのまま名前を採用するか、より高級感のある「サケ」の名前を使って「ギンザケ(英語名:シルバーサーモン)」「ベニザケ(英語名:ソッカイサーモン)」といった呼び方で流通させるようになりました。また、日本では寄生虫が多く生食に向かない「シロザケ」を「サケ」と呼び、養殖のノルウェー産サーモンが生食用として普及してきた歴史があることから、加熱用を「サケ」、生食用を「サーモン」と呼び分けることもあるようです。さらに海で育ったものを「サーモン」、淡水で育ったものを「トラウト」と呼び分ける欧米にならって、「サーモン」を「サケ」、「トラウト」を「マス」と当てはめることもあります。より分かりやすく、便宜上使いやすい名前が定着してきたということですね。

サーモンの選び方

サーモンを選ぶ際には、まず身や脂の色がきれいで変色していないか、うま味や栄養素が含まれるドリップが流れ出ていないか、というポイントをチェックしてください。
生で食べる場合は、できるだけ冷凍されていないものを選びましょう。一度冷凍し、解凍したサーモンは、味が落ちる場合があります。
本来、天然のサーモンは寄生虫がいる可能性があるため、冷凍してから食べることが推奨されます。しかし現在刺身用として流通しているノルウェー産のアトランティックサーモンなどは、養殖されているので安心。さらに一度も冷凍せずに空輸されるため、新鮮なまま私たちの手に届きます。
加熱して食べる場合は、養殖でも天然でも美味しくいただけます。ただし冷凍のサーモンは解凍するとドリップが流れ出やすくなるため、調理の直前に解凍するのがおすすめです。切り身の場合は背側か腹側で味が異なるので、作る料理に合わせて選びましょう。背側はあっさりとした味わいで身がしっかりしているので煮込む料理に、腹側は旨味がたっぷりで脂がのっているので焼く料理に向いています。

サーモンの栄養価

もともと白身魚でありながら、成長にともなってピンク色に変化するサーモン。あの鮮やかな色の身には、私たちの健康に欠かせないさまざまな栄養が含まれています。

EPA(エイコサペンタエン酸)

EPAは、必須脂肪酸の一種。人間の体内では作ることができないため、食べ物から摂取する必要があります。血液の健康を維持し、血栓を作りにくくする作用があり、血液をサラサラにしてくれます。中性脂肪を低下させるはたらきもあり、高脂血症や動脈硬化、心筋梗塞などを予防するのにも効果的です。

DHA(ドコサヘキサエン酸)

DHAは、EPAと同じく必須脂肪酸の一種。こちらも人間の体内では作ることができません。私たちの網膜や脳の神経組織を構成する成分で、脳のはたらきを正常に維持するためには欠かせない栄養素です。加齢にともない減少することが知られており、積極的に摂取することで健康の維持に役立ってくれます。

アスタキサンチン

アスタキサンチンは、サーモンのピンク色のもととなる脂溶性の天然色素成分です。ビタミンEの1000倍と言われるほど抗酸化力に優れており、アンチエイジングの強い味方。紫外線によるダメージを予防するはたらきもあるとされ、美肌・美白効果やシワの抑制作用も期待されています。眼精疲労や眼の病気予防、筋肉の疲労抑制にも効果的です。

ビタミンD

ビタミンDは、骨の健康を保つのに欠かせない脂溶性のビタミンです。血中カルシウム濃度の維持を助け、骨を丈夫にするはたらきがあります。不足するとくる病や骨軟化症、骨粗しょう症を引き起こします。

サーモンのおすすめレシピ

【サーモンの和風カルパッチョ】

今回は、豆苗とわさびを使ってさわやかに楽しめる「サーモンの和風カルパッチョ」をご紹介します。

【材料】
・サーモン(刺身用) 100g
・豆苗 1/4パック
☆ソース
・オリーブオイル 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・レモン汁 小さじ1
・わさび 少々
・塩 少々
・粗びきこしょう 少々

① 豆苗は洗ってよく水気を切り、一口大に切っておきます。

作り方①

② サーモンはお好みの厚さに切り、皿に盛りつけます。

作り方②

③ ソースの材料をよく混ぜ合わせ、味見をして塩コショウで味を調えます。

作り方③

④ 豆苗をサーモンの上に乗せ、ソースを回しかけたら完成です。

作り方④

サーモンレシピのまとめ

現代の私たちにとって、とても身近な存在となっているサーモン。今回ご紹介した以外にも、サーモンには良質なたんぱく質やビタミンA、ビタミンB群など豊富な栄養素が含まれています。昔から現在まで私たちの健康を支えてきてくれた魚の1つであるサーモンを、これからもできるだけ生活に取り入れていきたいですね。

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この記事の提供元:シルバーライフ

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