カロリーが気になるベーコンの栄養について

カロリーが気になるベーコンの栄養について
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程よい塩味とうま味たっぷりな脂が料理にコクをプラスしてくれるベーコン。美味ですが脂たっぷりで少しカロリーが気になるところですよね。ベーコンに含まれる栄養についてご紹介します。

◆ベーコンとは?

ベーコンとは?

ベーコンは豚バラ肉を塩漬け・熟成させて燻製をしたものです。程よい塩味とうま味があり、日持ちもするので冷蔵庫に常備しておくと何かと便利な食材です。
ハムとベーコンはどちらも豚肉を使用して作られますが、その違いをご存知ですか?大きな違いは使用する部位と製造方法です。ベーコンは主に豚バラ肉を使用します。その他にもロース肉で作るロースベーコンや肩肉で作るショルダーベーコンがあります。一方、ハムはもも肉が主流で、ロース肉、肩肉、バラ肉なども使用されます。
作り方の一番の違いはケーシングをするかどうか。ベーコンはケーシングをしませんが、ハムは仕上がりの形を整えるために燻製後、ひもやタコ糸で縛ったり布で包む「ケーシング」を行います。
また、ベーコンよりもハムの方が製造工程が多いことも特徴。ベーコンは塩漬け・熟成させて燻製をすることで完成しますが、ハムは塩漬け、燻製した後に蒸したりボイルをします。

◆ベーコンのカロリーと栄養

【ベーコンに含まれる栄養(可食部100gあたり)】

エネルギー…405㎉
水分…45.0g
たんぱく質…12.9g
脂質…39.1g
炭水化物…0.3g
ナトリウム…800㎎
カリウム…210㎎
リン…230㎎
亜鉛…1.8㎎
ビタミンB1…0.47㎎
ビタミンB2…0.14㎎
ビタミンB12…0.7㎍
ナイアシン当量…5.5㎎
ビタミンC…35㎎
参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

・ベーコンのカロリー

ベーコン100gあたりのカロリーは405㎉。薄切りベーコン1枚(17g)だと69㎉になります。また、ロースベーコンは100gあたり211㎉、ショルダーベーコンは100gあたり186㎉と部位によっても異なります。

・体を作るもとになる!たんぱく質

豚肉が原料のベーコンにはたんぱく質も豊富。100gあたり12.9g、1枚(17g)あたり2.2g含まれています。たんぱく質は筋肉や内臓、骨、皮膚、髪の毛、血液などを作るもとになります。これらは毎日新しく作られているのでたんぱく質を毎日摂取することが大切です。

・きれいな肌や髪を作る!脂質

脂身の多い豚バラ肉で作られるベーコンには脂質が豊富に含まれています。脂は健康に悪いというイメージが強いかもしれませんが、細胞膜やホルモンを作る原料となりきれいな肌や髪を作るのに欠かせない栄養素です。食べすぎには注意が必用ですが、適量を摂取することが大切です。

・糖質の代謝を助ける!ビタミンB1

ビタミンB1は糖質のエネルギー代謝にかかわっており、疲労回復を助ける効果があります。また、脳と神経を正常に保つ働きもしています。水に溶けやすいので、煮汁も一緒に摂れる料理にすると効果的に摂取できます。

・貧血の予防に!ビタミンB12

ビタミンB12は赤血球を作り貧血予防に効果的です。また、傷ついた神経細胞を修復する効果があり、手足のしびれなどにも効果が期待できます。牛、豚、鶏などのレバーや魚介類にも多く含まれています。

・コラーゲンを作る!ビタミンC

ベーコンにはビタミンCも豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンの合成にかかわるビタミンで、ストレスから体を守る働きをします。活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果があります。また、皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果もあります。

・水分バランスを調整する!ナトリウム

ナトリウムはカリウムと共に体内の水分バランスを調整するミネラルです。心臓や筋肉の機能を保つ働きや神経の働きを助ける役割もあります。食塩やみそ、しょうゆに多く含まれており、日本人は摂りすぎの傾向にあります。余分なナトリウムを排出する働きがあるカリウムが豊富な野菜や果物と一緒に摂取することが大切です。

◆カロリーをカットするには?

カロリーをカットするには?

脂質が多いベーコンのカロリーをカットするには、脂を落とす調理法がおすすめです。弱火でカリカリになるまで焼くことで、脂が落ちてカロリーダウンになります。
また、電子レンジを使ってカリカリベーコンを作ることもできます。薄切りベーコンを重ならないようにキッチンペーパー2枚ではさみ、ラップをせずに電子レンジ500Wで約1分加熱します。こうすることで、余分な脂が落ちて簡単にカリカリベーコンを作ることができます。加熱の加減はお好みで調整してくださいね。サラダやスープのトッピングにピッタリです。また、豚バラ肉を使用したベーコンよりもロースベーコン、ショルダーベーコンの方がカロリーは低いので、気になる方は部位で選ぶのもおすすめです。

◆ベーコンの簡単レシピ

ベーコンとじゃがいものトマトスープ

ベーコンのうま味たっぷり!ベーコンと具沢山野菜で作るトマトスープです。野菜はパプリカやセロリ、なすなど冷蔵庫にある野菜でアレンジ可能です。

ベーコンとじゃがいものトマトスープ

【材料(2人分)】
薄切りベーコン…2枚
じゃがいも…1個
玉ねぎ…1/4個
しめじ…30g
Aトマトの水煮…200g
A水…150ml
A顆粒コンソメ…小さじ1
塩・こしょう…各適量
オリーブ油…小さじ1
粉チーズ…お好みで

【作り方】
①ベーコンは1㎝幅に切り、玉ねぎは1㎝の角切りにする。
じゃがいもは1㎝の角切りにして水にさらし、水気を切る。
しめじは小房にほぐす。

作り方①

②鍋にオリーブ油を熱し、玉ねぎ、じゃがいも、しめじを炒める。
玉ねぎが透き通った感じになれば、ベーコンも加えてざっと炒め合わせる。

作り方②

③【A】を加えてふたをして、沸騰したら弱火で7~8分煮る。

作り方③

④具材に火が通れば、塩・こしょうで味を調えて器に盛り、お好みで粉チーズをふる。

作り方④

【ポイント】
・ベーコンに塩気があるので、味付けの塩は味をみてから調整してください。

◆ベーコンレシピのまとめ

保存性に優れ、料理にコクとうま味をプラスしてくれるベーコン。塩分や脂質が多いので食べる量には注意が必用ですが、たんぱく質が豊富で糖質も低い食材です。調理法を工夫したり部位を選んで美味しくいただきましょう。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の提供元:シルバーライフ

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