美肌効果が期待できるはまぐり

美肌効果が期待できるはまぐり

あさりよりも丸みがあり、大寒のころから春にかけて店頭に並ぶはまぐり。ふくよかで旨みがたっぷり含まれた身は、潮汁や酒蒸しにするととてもおいしいですね。今回は体によく、縁起物としても古くから親しまれているはまぐりについてご紹介します。

はまぐりとは?

はまぐりはマルスダレガイ目マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種で、北海道南部から九州沿岸までの日本沿岸の砂地に生息しています。主に淡水が流れ込む干潟から水深12メートル前後のあたりに生息していますが、一時は水質汚染や湾岸部の埋め立てなどの影響をうけて激減しました。
「はまぐり」という名前は、その形が木の実の栗に似ているから、という説と、もともと、海岸で波に洗われ、丸くなった石を「くり」と呼んでいたことからきている、という説があります。
はまぐりの殻のつなぎ目は、人間の指紋のようにすべて形が違います。そのため、他の貝殻と合わせることはできません。
そのことから夫婦が一生添い遂げる、縁起が良い食べ物として結婚式の吸い物などに利用されることもあります。また、女の子が良縁に恵まれますように、という意味を込めて、ひな祭りの節句料理にも欠かせない食材となっています。
現在、はまぐりは千葉県から茨城県にかけての鹿島灘、三重県伊勢湾や瀬戸内海西部の周防灘、九州の周防灘にかけて多く収穫されています。

はまぐりの選び方と下処理、保存方法

見た目には新鮮かどうかがわかりにくいはまぐり。調理したときに死んでしまっているものが一つ混じっているだけで、すべてが台無しになってしまうことがあります。
購入するときは、表面につやつやとした光沢があり、濡れているものを選びましょう。乾いてしまい、白く粉をふいたようになっているものは漁獲後時間がたっている場合が多いです。
購入後は、水1リットルに対し30gの塩を入れた水に浸け、冷暗所において砂抜きを行います。その後貝殻をやさしくこすり洗いし、30分程度水を切った状態で暗いところにおいておくと、砂抜き、水抜きが完了します。(水抜きはお好みですが、そのままでは殻の内側に塩水を含んでいるため、料理によっては塩辛すぎる場合があります。)
大量に入手した場合はこの段階で冷凍するか、まとめて酒蒸しにして、殻から身を外し、蒸し汁に浸けて冷凍保存することができます。

はまぐりの栄養価とは?

① マグネシウム

マグネシウムはカルシウムやリンとともに歯や骨を作る大切な栄養素です。また、体内で働く多くの酵素の働きを支え、肌や体を健康に保つ作用があるため、美のミネラルと呼ばれています。

② 鉄

鉄分の多くは、血液中の赤血球、ヘモグロビンの成分として、私たちの体の隅々まで酸素を届ける役割をしています。鉄が不足し、体内に酸素が届けられなくなると立ちくらみや動悸を引き起こすほか、肌荒れや持久力の低下が起こり、疲れやすくなります。

③ 亜鉛

亜鉛はたんぱく質の代謝を担っています。そのため、肌や粘膜を健やかに保ちます。亜鉛が不足すると、舌の上にある味蕾という細胞の代謝が鈍くなるため、味覚障害を引き起こします。亜鉛には成長を促し、抜け毛を予防する効果もあります。

④ ビタミンB12

ビタミンB12は葉酸とともに赤血球のヘモグロビンを生成する働きや脳からでる信号を正常に神経に伝える役割があります。不足すると巨赤芽球性貧血という悪性貧血を引き起こすことがあります。

⑤ グルタミン酸・グリシン

グルタミン酸はうまみ成分ともなる非必須アミノ酸の一種で、GAVAを作り出し、脂質の蓄積を抑えたり、肌を美しく保ったりする働きがあります。
グリシンも非必須アミノ酸の一種で、肌を美しく保つコラーゲンの成分の一つです。また、不眠解消効果や抗酸化作用があることが知られています。

⑥ タウリン

タウリンは私たちの体内で胆汁酸とともに消化を助けるほか、コレステロール値を下げたり高血圧を予防したりする働きがあります。また、肝機能を高める働きがあり、二日酔いを予防、解消する効果が期待できます。

はまぐりの潮汁

はまぐりの旨みをストレートに味わえるメニューといえば、この潮汁ですね。少ない材料で簡単に作ることができるのも魅力です。大きなハマグリを利用すると、しっかりとインパクトがある一品に仕上がりますよ。
【材料】   2人分
・はまぐり・・・2~6個
(はまぐりのサイズにより加減してください。)
・出汁昆布・・・3cm角1枚
・日本酒・・・大さじ1
・塩・・・少々
・しょうゆ(あれば薄口しょうゆ)・・・小さじ1.1/2
・みつば、せりなど・・・少々

材料

【作り方】
① はまぐりは上記下処理の方法を参照し、砂抜きしてからこすり洗いしておきます。
② みつばまたはセリは洗って2cm程度に切っておきます。
③ 鍋に①のはまぐり、昆布、水1・1/2カップを入れ、火にかけます。

作り方③

④ 沸騰し、貝の口が開いたらアクを取り、塩、しょうゆで味を整えて椀によそい、吸い口に②のみつば、またはセリを加えて出来上がりです。

作り方④

まとめ

旨みがあり、私たちの体に必要な栄養素を多く含むはまぐり。古くから食材として親しまれていたほか、貝殻の内側に金箔をはり、絵を描いて、今でいうトランプの神経衰弱のようにペアの貝殻を探し当てる、「貝合わせ」という遊びに用いられていました。
金箔とまではいかなくても、おいしく食べた後の貝殻をきれいに洗い、塗料やペンを使って彩ってみても楽しそうですね。

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