白くて丸くつるっとしているかぶ。寒くなると食べたくなりませんか?
生のままならパリパリと、お漬物にしてしんなりと、煮物にしたらトロトロと…さまざまな食感を楽しめるのもうれしい野菜ですね。
今回はそんな中から、トロトロと炊いて、えびといろいろな野菜を加えた、五目あんかけをご紹介します。
目次
かぶと大根の違い
どちらも白い根野菜、丸いかぶと、長い大根。形で見分けるとよいのか!と思いきや、丸い形の桜島大根に、細長いすぐきかぶら…区別するのは難しいですね。
これらはどちらもアブラナ科の野菜ですが、大根はダイコン属、かぶはアブラナ属に属しています。
どちらも消化酵素のジアスターゼを含み、胃もたれや胸やけの解消にも効果的です。
一般的に、かぶは表面がつるつると滑らかな肌をしています。
それにくらべ、大根は太くて白い部分にも、細い根がついていた跡がプツプツと並んでいますね。
これは、かぶは茎の付け根の胚軸という部分を中心に膨らんで成長しているためで、この部分には根が生えにくいのに対し、大根は根そのものを中心に、食用にしているからなのです。
古くは、かぶは「すずな」、大根は「すずしろ」と呼ばれ、現在でも春の七草としても知られていますね。
どちらも、白いもののほか、皮や内側が赤いものもあります。各地で伝統野菜として作り継がれているものが多く、地方食豊かな野菜の一つでもあります。
かぶに含まれる栄養
茎や葉をつけて販売されていることが多いかぶ、白い部分は淡色野菜として、緑色の葉の部分は緑黄色野菜とされています。
かぶの根の部分は約93%が水分で、むくみ予防に効果的なカリウム、消化促進を助けるジアスターゼなどを多く含んでいます。
一方、葉の部分はカリウム、骨や歯のもととなるカルシウム、代謝を促進するマグネシウム、高い抗酸化作用を持つβカロテン、肌や血液の再生を助ける葉酸など、多くの栄養素を含んでいます。
普段捨ててしまいがちな葉ですが、細かく切ってごま油で炒め、醤油で味付けするととてもおいしく召し上がっていただけます。
かぶの五目あんかけ
軟らかく炊いたかぶは、とろとろとした食感と優しい味わいがおいしいもの。
今回は彩りよく野菜やキノコ、えびを使って作った温かい餡をかけて食べる、五目あんかけをご紹介します。
夕食のメインにもおススメですが、前の晩から用意しておき、寒い朝の一品にスープ代わりにいただくと体の芯から温まり、一日を楽しく始められそうですね。
【材料】2人分
・小かぶ…2個
・えび…4匹
・かつお昆布だし…適宜
・塩、しょうゆ
・にんじん、きぬさや又は水菜、しいたけ、銀杏など…各適宜
・水溶き片栗粉…大さじ1
・お好みで、ゆずの皮…少々
【作り方】
①小かぶは茎の付け根を切り、皮が痛んでいればむきます。きれいであれば、皮のまま洗い、茎がついていた方から十字に切り目を入れておきます。大きさにより、半分に切ってもよいでしょう。
②鍋に出汁を沸かし、塩、しょうゆで味をつけます。
③①のかぶを②の出汁に入れ、約7~8分、かぶが柔らかくなるまで煮ます。
④にんじんは皮をむいて千切りにし、きぬさやはスジを取り、千切りに、しいたけは軸を取って細切りにしておきます。えびは殻をむいて背ワタをとり、洗って水分を切って下茹でしておきます。大きければ一口大に適宜切っておきます。
⑤銀杏は封筒などに入れ、しっかりと口を折ってとじます。
電子レンジ600Wで20秒程度加熱し、ポンポンと音がし始めたらすぐに加熱をやめます。一呼吸おいてから取り出し、キッチンバサミやペンチで殻をむき、熱湯を回しかけてザルなどにこすりつけ、渋皮をむいておきます。(電子レンジから取り出してすぐは、ぎんなんが破裂することがあるので注意してください)
⑥③のかぶに火が通れば取り出して器に盛っておきます。
⑦だしに④のえびと野菜、⑤のぎんなんを加え煮ます。えびと野菜に火が通れば出汁の味を整え、水溶き片栗粉を加えてひと煮立ちさせ、とろみをつけます。
⑧⑥のかぶに⑦のあんをかけ、お好みでゆずの皮の千切りを天盛りにします。
食事の栄養バランスを整えよう
寒さが本格的になってくると、温かいものが恋しくなりますね。それとともに、水仕事が堪える季節でもあります。
特に家族の食事時間がバラバラだったり、誰かひとりが持病のために別メニューの食事を準備しなくてはいけなかったり…。
洗い物が増えたり、調理時間が長くかかったりすると、いろいろな負担が増えてしまいますね。
もちろん、栄養バランスを気にしておられる方も多いことでしょう。
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かぶレシピのまとめ
今回は、冬になるとおいしくなるかぶをご紹介しました。
1束買うと残ってしまう、という方は、スライスしてゆずの皮などを加えて軽く塩もみし、浅漬けにしておくと、ちょっとした箸休めとして、美味しく召し上がっていただくことができます。
どちらも、ぜひお試しくださいね。
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