かき揚げや炊き込みご飯、お好み焼きなど、さまざまな料理に活用できる桜えび。うまみたっぷりで料理をグッと美味しく仕上げてくれる食材です。
桜えびは、釜揚げ、素干し、煮干しなどに加工されて販売されています。それぞれの違いや桜えびの栄養についてご紹介していきます。
桜えびのうまみたっぷりな炊き込みご飯レシピもぜひご覧ください。
目次
◆桜えびとはどんな食材?
桜えびはサクラエビ科に属する4〜5㎝程度の小型のえびです。国内では、静岡県の駿河湾でのみ水揚げされています。
春と秋の2回漁獲が行われていますが、春にとれるものの方が大きく美味しいと言われています。
生の桜えびは透き通ったきれいなピンク色をしており、「海の宝石」とも呼ばれています。
水揚げした桜えびは、生のまま干した「素干し」や塩水でゆでてから干した「煮干し」、「釜揚げ」などに加工されます。
素干しや煮干しなどの乾物は1年中スーパーで購入することができますが、生の桜えびを食べられるのは春と秋だけ。
桜えびは鮮度が落ちやすいので、生で食べられるのはほとんど産地のみです。
しかし、現在は冷凍技術が発達したおかげで、冷凍の生桜えびを自宅で食べることもできるようになりました。
産地に行かなくても生の桜えびが食べられるのは嬉しいですね。
◆乾燥桜えびの保存方法
未開封の場合は、直射日光が当たらない冷暗所で保存します。
開封後は乾燥しないようにチャック付きの保存袋などに入れ、冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
冷蔵の場合は1ヶ月を目安に、冷凍の場合は2〜3ヶ月を目安に使い切るのがおすすめです。
◆桜えびに含まれる栄養
【素干し (可食部100gあたり)】
エネルギー…278㎉
たんぱく質…64.9g
脂質…4.0g
炭水化物…0.1g
カリウム…1200㎎
カルシウム…2000㎎
マグネシウム…310㎎
リン…1200㎎
鉄…3.2㎎
亜鉛…4.9㎎
ビタミンB1…0.17㎎
ビタミンB2…0.15㎎
ナイアシン…5.5㎎
ビタミンB6…0.21㎎
ビタミンB12…11.0㎍
葉酸…230㎍
パントテン酸…1.16㎎
参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・骨粗しょう症の予防に!カルシウム
骨や歯を作るのに欠かせないミネラルです。体内にあるカルシウムの99%は骨と歯に存在しています。
また、筋肉を動かしたり、精神の興奮をおさえ安定させるなどの働きもあります。
・骨の健康に欠かせない!マグネシウム
マグネシウムはリンやカルシウムと共に働き、歯や骨を作るために必要なミネラルです。
また、カルシウムと協力して筋肉の働きを調整する役割もあります。さらに、体内の酵素の働きを助けてエネルギー生産にも関わっています。
・味覚を正常に保つ!亜鉛
亜鉛には細胞を作り成長を促す働きがあります。美しい肌や髪を保つためにも欠かせない栄養素です。
また、インスリンや性ホルモンの合成にも関わっています。
さらに、亜鉛は舌の表面の味蕾にある味を感じる細胞を作る働きがあり、不足すると味覚異常の原因になります。
・アンチエイジングに効果的!アスタキサンチン
アスタキサンチンとは鮭やえびなどに含まれる赤い色素のことで、カロテノイドの一種です。
とても強い抗酸化作用があり、紫外線による肌のシミやシワを防ぐ効果が期待できます。
また、脳や目の健康維持、老化防止に効果が期待できると言われています。
◆桜えびの栄養を上手にとるコツ
・ビタミンDが豊富な食材と一緒に食べる
桜えびには、カルシウムやマグネシウムなど、骨の健康をサポートする栄養素が豊富に含まれており、骨粗しょう症予防にも効果が期待できる食材です。
カルシウムは、体内に吸収されにくい栄養素のひとつと言われています。
効率的に摂取するためには、カルシウムの吸収率を高める効果があるビタミンDと一緒に食べるのがおすすめです。
ビタミンDを含む食材は、鮭やさんま、いわしなどの魚介類、きくらげやまいたけなどのきのこ類です。
◆桜えびはどんな料理に合う?
・生桜えび
生の桜えびはそのままお刺身として食べたり、ご飯にのせてどんぶりにする、軍艦巻きにするなどの食べ方があります。
また、かき揚げやパスタなどにしても美味しいです。
・釜揚げ桜えび
釜揚げの桜えびは、そのまま食べても美味しいですし、和えものやサラダ、炒め物、混ぜご飯などによくあいます。
・干し桜えび
干し桜えびは、お好み焼きやチヂミ、焼きそば、チャーハン、炊き込みご飯などによくあいます。
また、そのままおやつとして食べても美味しいです。
そのまま料理に加える他に水でもどしてから使用することもできます。
◆桜えびの簡単レシピ
桜えびとしめじの炊き込みご飯
干し桜えびのうまみたっぷりな炊き込みご飯です。千切りにして加えたしょうがの風味がアクセントになります。
【材料(4人分)】
米…2合
桜えび(乾燥)…10g
しめじ…1株
しょうが…1片
A水…370ml
A酒…大さじ2
A塩…小さじ1
【作り方】
下準備:米は洗ってザルにあげ、30分ほどおく。
①しめじは根元を切り落として小房に分ける。しょうがは千切りにする。
②炊飯器の釜に米と【A】を入れてひと混ぜする。しめじ、桜えび、しょうがを上にのせて炊飯する。
③炊き上がれば、ざっと混ぜ合わせて茶碗に盛る。
◆桜えびレシピのまとめ
カルシウムやマグネシウムなど、骨の健康をサポートする栄養素やアスタキサンチンなどの抗酸化作用の高い成分が含まれている桜えび。
小さいながらうまみたっぷりで、炒め物や炊き込みご飯、パスタなど、さまざまな料理に活用できます。
干し桜えびは日持ちもするので、家庭に常備しておくと何かと便利です。
カルシウム補給としておやつにそのまま食べるのもいいですね。栄養満点な桜えびをさまざまな料理に活用して美味しくいただきましょう。
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