とうもろこしの選び方と保存方法 簡単レシピもご紹介

とうもろこしの選び方と保存方法 簡単レシピもご紹介
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

とうもろこしは、缶詰や冷凍食品などで1年中購入することができますが、旬のとうもろこしは甘みが強く格別の味わいです。

とうもろこしはゆで方によっても味が変わることをご存知でしたか?美味しいとうもろこしの選び方や保存方法、ゆで方などを中心にご紹介します。

◆とうもろこしとは

とうもろこしとは

とうもろこしはイネ科の食物で、米や小麦と並ぶ世界三大作物のひとつです。

そのまま食べる以外にもサラダ油やコーンスターチ、人工甘味料などに加工されています。また、その他にもバイオ燃料や家畜の飼料としても活用されています。

旬の時期は、6月〜9月ごろで国内では北海道で多く生産されています。

日本で最も多く食べられているのは「スイートコーン」という品種で、粒の色によって3種類に分類されます。粒の色が濃い黄色をしている「ゴールデンコーン」、粒が白色をしている「シルバーコーン」、黄色と白の粒が混ざっている「バイカラーコーン」があります。

野菜の中では糖質が多めに含まれていることが特徴で、その他にもビタミンB1やビタミンB2、ビタミンE、カリウム、食物繊維なども豊富に含まれています。

◆とうもろこしの選び方

・皮の色が濃いもの
・ひげが褐色でふさふさとしているもの
・実が先までつまっていて粒の大きさが揃っているもの
・実にツヤがありふっくらとしているもの

とうもろこしは鮮度が落ちやすい野菜で、収穫直後から徐々に甘みや風味が落ちてしまいます。収穫から24時間経過すると栄養が半分になるとも言われています。

美味しいく食べるためには新鮮なものを選ぶことがポイントです。

皮付きで販売されているものの方が鮮度は落ちにくいので、ぜひ皮付きを購入しましょう。ひげが濃い褐色をしているものはよく熟している証です。

◆とうもろこしの栄養

【スイートコーン (可食部100gあたり)】
エネルギー…89㎉
たんぱく質…3.6g
脂質…1.7g
炭水化物…16.8g
カリウム…290㎎
マグネシウム…37㎎
リン…100㎎
鉄…0.8㎎
ビタミンE…0.3㎎
ビタミンB1…0.15㎎
ビタミンB2…0.10㎎
ナイアシン…2.3㎎
ビタミンB6…0.14㎎
葉酸…95㎍
食物繊維総量…3.0g

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

・糖質の代謝を助ける!ビタミンB1

ビタミンB1は糖質のエネルギー代謝にかかわっており、疲労回復を助ける効果があります。

また、脳と神経を正常に保つ働きもしています。水に溶けやすいので、煮汁も一緒にとれる料理にすると効率的に摂取できます。

・脂質の代謝をサポートする!ビタミンB2

ビタミンB2は脂質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンです。

脂質が新しい細胞を作る手助けをすることで、皮膚や粘膜などを健康に保つことができます。

子どもや胎児の発育を助ける働きがあることから「成長ビタミン」とも呼ばれています。

・むくみの解消に!カリウム

カリウムは体の水分バランスを保ち、ナトリウムを排出して正常な血圧を保つ効果があり、高血圧予防に効果が期待できます。

また、体内の余分な塩分を排出することからむくみの解消にも効果があります。

・疲労回復に効果的!アスパラギン酸

アスパラギン酸とはアミノ酸の一種です。この成分はアスパラガスから発見されたため、この名前がつけられたと言われています。

エネルギー代謝にかかわり、疲労回復効果やスタミナの増強に役立ちます。また、有害なアンモニアの排出を促す作用があり、中枢神経系を守る働きもあります。

・目の健康維持に効果的!ルテイン

ルテインはカロテノイドという色素成分の一種です。体内では、目の網膜の黄斑や水晶体、皮膚などに存在しています。強い抗酸化作用があり、目の病気の予防・改善に効果が期待できます。

◆とうもろこしの保存方法

とうもろこしは鮮度が落ちやすいので、購入後はすぐにゆでるのがおすすめです。

ゆでた状態で、冷蔵庫で2〜3日保存できます。すぐに食べない時は、ラップに包んで冷凍すると1ヶ月程度保存可能です。

冷凍保存したものを調理する場合は、冷蔵庫で自然解凍してから使用します。料理によっては、凍ったまま調理することも可能です。

とうもろこしを生のまま冷凍する場合は、解凍せずに凍ったままゆでましょう。

◆とうもろこしのゆで方

とうもろこしのゆで方

とうもろこしはゆですぎると糖分が水に溶け出て味が落ちてしまいます。

美味しくゆでるためのポイントを3つご紹介します。

・皮ごとゆでる

皮付きで購入したとうもろこしは皮を剥いでから調理しますが、薄皮を2〜3枚ほど残して皮ごとゆでましょう。こうすることで、風味が落ちにくくなります。

・ゆで時間は3〜5分が目安

美味しく食べるためには、ゆで時間は3〜5分が目安です。水からゆでる方法と沸かした湯でゆでる方法があり、それぞれ食感が変わってきます。

水からゆでると実がふっくらとしてジューシーな食感になりますし、沸かした湯に加えてゆでるとシャキシャキとした歯応えが楽しめます。

水からゆでる場合は、沸騰してから3〜5分を目安にゆでましょう。

塩ゆでにする場合は、水に対して2〜3%の塩を加えるのが目安です。

・皮がついたまま粗熱をとる

ゆであがったら、すぐに皮をむかずそのまま粗熱をとりましょう。

粒にシワがよりにくくなります。皮がついていないものはゆであがったら、熱いうちにラップに包むことでシワが寄るのを防ぐことができます。

◆とうもろこしの簡単レシピ

とうもろこしのピラフ

生のとうもろこしの食感と甘みが美味しいピラフです。炊飯器でお手軽に作ることができます。

レシピ|とうもろこしのピラフ

【材料(4人分)】
米…2合
とうもろこし…1本
玉ねぎ…1/2個
ロースハム…3枚
有塩バター…10g

A水…400ml
A顆粒コンソメ…小さじ2
A塩・こしょう…各少々

パセリのみじん切り…少々

【作り方】
下準備:米は洗ってザルにあげ、約30分おく。
①とうもろこしは、実を包丁でそぎとる。玉ねぎはみじん切りにして、ハムはあらみじんに切る。

作り方①

②フライパンにバターを中火で溶かし、玉ねぎを炒める。しんなりとしてきたら、とうもろこしとハムも加えて炒め合わせる。

作り方②

③米を加えてざっと炒めたら、炊飯器の釜に入れる。【A】を加えてひと混ぜし、炊飯する。

作り方③

④味が薄ければ、塩、こしょうで味を調える。皿に盛り、パセリのみじん切りを散らす。

作り方④

◆とうもろこしレシピのまとめ

美味しいとうもろこしの選び方やゆで方についてご紹介しました。とうもろこしは、ゆで方によっても味わいが変わります。ぜひ、お好みのゆで方で旬の味を楽しんでみてくださいね。

健康維持のために食事に気をつけたいけれど、毎日バランスを考えて料理をするのが大変という方にもおすすめなのが、「まごころケア食」のお弁当です。

まごころケア食のお弁当は、管理栄養士監修で栄養バランスもバッチリ。

1食分ごとに冷凍されていて、調理は電子レンジで温めるだけ!食べたい時にすぐに食べることができますよ。

手軽に栄養満点な食事がとれる「まごころケア食」のお弁当を活用してみてはいかがでしょうか?

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:松井さゆり(フードコーディネーター)
この記事の提供元:シルバーライフ

記事一覧へ戻る