蒸し暑い夏、しっかりと冷やしたトマトはおいしいですね。実はトマトはおいしいだけではなく、私たちが夏の暑さから受けるダメージを修復するために必要な栄養素をたっぷりと含んでいます。
今回は夏においしいトマトが持つ健康効果やおいしいレシピをご紹介します。
目次
トマトが夏の肌におすすめできる理由とは
トマトが赤くなると医者が青くなるといいますね。数ある野菜の中でも、なぜトマトがそう呼ばれているのかはご存知ですか?トマトが夏におすすめできる理由を早速みていきましょう。
トマトはダシに使えるほど旨みが豊富
トマトに含まれる成分の一つに、「グルタミン酸」があります。「グルタミン酸」はうまみ成分の一つで、私たちがよく出汁として利用する昆布にも多く含まれています。日本人にはとてもなじみやすい味なのですね。
トマトに含まれるグルタミン酸の量は、100gあたり240mgと、野菜の中でも特に多く、トマトがパスタソースやピザのベースに使われたり、ケチャップとして加工されたりするということにも、納得できます。
また、イタリアでは干して作ったドライトマトを、私たちが昆布でするように、出汁として利用し、料理に旨みをプラスすることがあります。
しっかりと旨みを含んだトマトを料理に利用することで、余分な塩や砂糖などを減らすことができるのはうれしいですね。
トマトに含まれるリコピンの効果とは?
真っ赤に熟したトマトの色は、リコピンという物質で作られています。リコピンは体内でビタミンAに変化するカロテノイドというフィトケミカルの一つで、さまざまな健康効果があることが知られています。
リコピンはカロテノイドの中でも特に強い抗酸化作用を持ち、紫外線の刺激で生じた活性酸素が原因で起こるシミ、しわなどのいわゆる光老化や、日焼けによる赤みを抑える働きがあると期待されています。
また、肌の新陳代謝を活発にさせ、ターンオーバーを正常にして、紫外線から肌が受けるダメージを予防・軽減する効果があるのでは、と、期待されています。
リコピンには血中の善玉(HDL)コレステロール値を上昇させ、悪玉(LDL)コレステロールを減少させる、血液サラサラ効果に優れていることも実証されています。
サラサラな血液が体のすみずみまで行き渡るようになると、体に必要な酸素や栄養素をしっかりと送り届けることができるようになりますね。
トマトに含まれる健康効果とは?
トマトには、リコピン以外にも多くの栄養素が含まれています。
カリウム
カリウムは私たちが過剰に取ってしまったナトリウムを体外へと排泄し、血圧を安定させたり、むくみを解消したりする働きがあります。また、近年の研究で脳卒中の予防や骨粗しょう症予防にも効果があることがわかってきました。
葉酸
葉酸はビタミンB群の一種で、私たちの体内で代謝を正常に行うためのDNAを合成するという大切な役割を担っています。また、ビタミンB12とともに血液を作る働きがあります。
不足すると巨赤芽球性貧血という貧血を引き起こすことがあるほか、妊婦の場合は胎児の発育に影響が出ることがあります。
ビタミンC
ビタミンCは私たちの骨や筋肉の組織を支えるために必要なコラーゲンを生成するために必要なビタミンです。
また、肉体的・精神的なストレスを緩和する働きがあるほか、抗酸化作用が強く、血管の老化を防いで動脈硬化などの予防にも役立ちます。
さらに栄養バランスを取りたい方、忙しくて、日々の料理にあまり時間をかけられない方にぜひご利用いただきたいのが、「まごころケア食」のお弁当です。
管理栄養士が考える栄養バランスが整ったお弁当はおいしくて彩りも美しく、1食分ずつが冷凍で届きます。
健康を意識しつつも、電子レンジでチンするだけで手軽に食べることができるのもうれしいポイントですね。
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簡単!トマトの冷製パスタ
暑い夏にはできるだけ火は使いたくないもの。火を使わずにささっと作ることができるソースで、ちょっと楽してみませんか?お好みでタコ、ツナやサラダチキンを加えることで、たんぱく質も取ることができますよ。
【材料】 2人分
・プチトマト・・・20個
(またはフルーツトマト・・・6個)
・カッペリーニ(スパゲティ)・・・160g
(カッペリーニはない場合は、細いタイプのスパゲティがおすすめです。)
・にんにく・・・1かけ
・バジル・・・適宜
・酢・・・小さじ1/2~
(あればバルサミコ酢)
・塩・・・ひとつまみ
・オリーブオイル・・・大さじ1
(お好みでツナやサラダチキンなど・・・各適宜)
【作り方】
①にんにくは皮をむき、表面に少し傷をつけてから調理するボールにしっかりとこすりつけ、香りを移します。
②プチトマト、またはフルーツトマトはヘタを取り、プチトマトは1/2個に、フルーツトマトの場合は1/4~1/6に切り、①のボールに入れます。バジルは千切りにしておきます。
③②に酢、塩、砂糖、オリーブオイル、バジルを加え、よく混ぜて味を整え、冷蔵庫で冷やしておきます。
④鍋に湯を沸かし、塩(分量外)を加えてカッペリーニを入れ、袋の表示よりも1分長く茹で、茹で上がったら冷水にとって水洗いして冷やし、しっかりと水分を切っておきます。
⑤②のソースに③のパスタを加えてざっくりと混ぜて仕上げます。
カッペリーニは冷製パスタにおススメ
今回ご紹介したパスタに使ったカッペリーニは、イタリア語でcapelli(カッペリ=髪の毛)が語源となるほど細く、太さは1mm前後です。
生のトマトのほかに、ニンニクと唐辛子を使ったオイルソースで食べるペペロンチーノや、バジルペーストで作るジェノベーゼのように、シンプルなパスタ、冷製パスタに向いています。
カッペリーニをはじめとするパスタは、血糖値の上昇が穏やかな低GI値食品として知られています。ダイエットを気にしておられる方にも、血糖値が上がりやすい麺類の中では比較的手に取りやすいというのもうれしいですね。
写真は左が、比較的細いフェデリーニ、中央がカッペリーニ、右端がレストランで多く使われているスパゲティーニです。
トマトレシピのまとめ
とてもうれしい効果を秘めたトマト。旬の夏には、食事としてはもちろん、ミニトマトは冷凍しておくと、夏の冷たいおやつとしても楽しむことができますよ。つるつると食べやすい細さのカッペリーニも、そうめんとは違った味や食感がうれしいですね。
温暖化がすすみ、年々厚くなる日本の夏ですが、トマトをはじめとする旬の野菜や栄養バランスが整った「まごころケア食」のおいしいお弁当で、元気に楽しく乗り切りましましょうね。
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