ラム肉でダイエット!羊肉の栄養と健康効果

ラム肉でダイエット!羊肉の栄養と健康効果
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ラムチョップのソテーやジンギスカンなどお店で食べるイメージも強い羊肉。良質なたんぱく質が豊富で、ダイエット効果が期待できる栄養素も含まれているヘルシーなお肉です。羊肉の栄養についてご紹介します。

◆ラム肉とマトンの違いとは?

ラムとマトンの違いとは?

北海道を代表する郷土料理ジンギスカンでもおなじみの羊肉。「ラム」と「マトン」と呼ばれるものがありますが、違いをご存知ですか?この違いは羊の年齢に関係しています。生後1年未満の仔羊の肉を「ラム」、2歳以上の大人の羊の肉を「マトン」といいます。ラム肉はキメが細かい肉質で、やわらかくクセがないため人気があり流通量も多いです。一方、マトンは肉質がしっかりとしていて羊肉独特の臭みやクセがありますが、コクと旨味が強いことが特徴です。ラムに比べると流通量も少なく、主にジンギスカンや加工用に用いられます。

◆羊肉の部位ごとの特徴

羊肉の部位ごとの特徴

羊肉には、もも、肩、ロースなどの部位があり、それぞれ特徴が違います。ももは脂肪が少なめであっさりとした部分です。ステーキやロースト、煮込み料理などに向いています。肩は脂が多く、羊肉独特の香りが強い部分です。しっかりとした肉質なので、煮込み料理にすると美味しく食べることができます。ロースは羊肉の中で最も美味しいとされている部分で、ステーキやローストに向いています。ラムチョップと呼ばれる部分は骨付きのロースです。
ラム肉は赤身の部分が淡いピンク色をしています。一方マトンになると色が濃くなり、赤身肉の部分が深い赤色をしています。羊肉特有のにおいは脂肪部分に多く含まれているので、気になる方は脂を取り除いてから調理するのがおすすめです。

◆羊肉にはどんな栄養素が含まれている?

・たんぱく質

羊肉には他の肉類と同じようにたんぱく質が豊富に含まれています。100gあたりではラムのもも肉で20.0g、マトンのロースでは19.8g含まれています。たんぱく質は筋肉や内臓、骨、皮膚、髪の毛、血液などを作るもとになります。これらは毎日新しく作られているので毎日摂取することが大切です。

・脂肪燃焼を助ける!カルニチン

カルニチンは脂肪からエネルギーを生産するのを助ける働きがあるため、ダイエットに効果的な栄養素です。体内でも生産されていますが、加齢によって減少します。赤身肉に多く含まれており、羊肉に特に豊富です。

・糖質の代謝を助ける!ビタミンB1

ビタミンB1は糖質のエネルギー代謝にかかわっており、疲労回復を助ける効果があります。また、脳と神経を正常に保つ働きもしています。水に溶けやすいので、煮汁も一緒に摂れる料理にすると効果的に摂取できます。

・脂質の代謝をサポートする!ビタミンB2

ビタミンB2は脂質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンです。脂質が新しい細胞を作る手助けをすることで、皮膚や粘膜などを健康に保つことができます。子どもや胎児の発育を助ける働きがあることから「成長ビタミン」とも呼ばれています。

・体の老化を防ぐ!ビタミンE

強い抗酸化作用を持ち、体の老化を抑える効果があります。不飽和脂肪酸の酸化を防ぎシミやしわの増加を防ぐ、毛細血管を広げて血行を改善する、悪玉コレステロールの酸化を防止して動脈硬化を予防するなどの効果が期待できます。

・貧血予防に効果的!鉄

鉄は酸素を全身に運ぶ赤血球を作るために欠かせないミネラルです。また、筋肉内に酸素を取り込む働きもあり、不足すると酸素を上手く取り込めずに筋力低下や疲労を起こす原因にもなります。体内で吸収されにくい栄養素のひとつですが、ビタミンCを含む食材と一緒にとることで吸収率がアップします。

・味覚を正常に保つ!亜鉛

亜鉛には細胞を作り成長を促す働きがあり、美しい肌や髪を保つためにも欠かせない栄養素です。また、インスリンや性ホルモンの合成にも関わっています。さらに、亜鉛は舌の表面の味蕾にある味を感じる細胞を作る働きがあり、不足すると味覚異常の原因になります。

◆ラム肉の健康効果とは?

・ダイエット効果

羊肉がダイエットに効果的と言われる理由は、カロリーの低さと脂肪分が溶けにくいことにあります。羊肉のカロリーは牛肉に比べると半分程度。さらに、羊肉の脂肪分の沸点は約44度と牛や豚に比べて高いので、人間の体内で溶けにくく吸収されにくいという特徴があります。また、体内で脂肪燃焼を助ける効果があるカルニチンが牛肉の約3倍、豚肉の約9倍も含まれています。カルニチンの含有量はラムよりもマトンのほうが多く含まれていると言われています。

・貧血予防

羊肉には鉄も豊富に含まれています。羊肉の鉄は「ヘム鉄」という体に吸収されやすい鉄なので、効率的に摂取することができます。また、赤血球を作るために必要なビタミンB12も含まれており、さらに貧血予防効果が期待できます。また、「非ヘム鉄」という体に吸収されにくい鉄を含む食材と一緒に食べることで、非ヘム鉄の吸収率をアップさせてくれる効果もあります。非ヘム鉄が豊富な食材は、納豆や豆腐、ほうれん草や小松菜などの青菜類です。これらの食材と一緒に食べて貧血予防に役立てましょう。

・疲労回復効果

羊肉に豊富なカルニチンには疲労回復効果も期待できると言われています。また、糖質をエネルギーに変えるのを助けるビタミンB1も含まれているので、さらに効果が期待できます。効果をさらに高めるには、ビタミンB1と協力して糖質をエネルギーに変える効果がある玉ねぎやニラなど「硫化アリル」が含まれる食材と一緒に食べましょう。

◆レシピ|ラム肉の焼きそば

ラム肉の焼きそば

【材料(2人分)】
ラム肉(肩切り落とし)…120g
玉ねぎ…1/4個
にんじん…30g
キャベツ…1枚
焼きそば麺(ゆで)…2玉
酒…大さじ1
ウスターソース…大さじ3
しょうゆ…大さじ1
塩、こしょう…各少々
サラダ油…大さじ1
青のり…適量

【作り方】
① 玉ねぎはくし形切りにして、にんじんは短冊切りにする。キャベツはざく切りにする。

作り方①

② フライパンにサラダ油を熱し、ラム肉を炒める。色が変わってきたら、にんじん、玉ねぎも加えて炒める。しんなりとしてきたらキャベツも加えて炒める。野菜に火が通れば、焼きそば麺を加え、麺に酒をふりかけて麺をほぐしながら炒め合わせる。

作り方②

③ ウスターソース、しょうゆを加えて炒め合わせ、塩、こしょうで味を調える。皿に盛り、青のりをふれば出来上がり。

作り方③

【ポイント】
・調味料の分量はお好みの濃さになるように調整してください。

◆ラム肉レシピのまとめ

家庭では調理する機会が少ない羊肉ですが、薄切り肉など普段の料理に使いやすいものがスーパーでも販売されています。ラム肉ならそれほど匂いも気にならないですし、しっかりめに味付けすれば美味しく食べることができます。牛肉や豚肉を羊肉に変えるだけでもバリエーションが広がります。ヘルシーな羊肉をお肉料理のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の提供元:シルバーライフ

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