なんとなく身体の不調が続いている、胃が疲れているといったときには、身体やお腹にやさしいご飯を食べたいものです。
身体やお腹にやさしい料理といえば、おかゆやうどんなどが主流でしょうか。
でもなんとなくそれでは物足りないときには、あんかけ料理はいかがでしょう。
お肉やお魚、野菜、キノコ類、豆腐など、あんかけソースはどんな食材にも合います。
今回は、あんかけソースの魅力やあんかけ料理、おすすめレシピとして「あんかけハンバーグ」をご紹介します。
目次
~「あんかけ」とは~
あんかけとは、調味しただし汁や煮汁に水で溶いた片栗粉など加えて加熱し、とろみを付けてそれをかけた料理のことです。
水溶き片栗粉以外にも、水溶きのくず粉を使った料理(「吉野仕立て」と呼ばれる)もあります。
とろみがつくため具材に絡みやすく、冷めにくく熱々のまま食べられるといったメリットがあります。
口当たりがなめらかでのど越しも良くなるので、病院食であんかけ料理が出ることも少なくありません。
お腹にやさしく、かつとろみ効果で満足感もアップするのがポイントです。
「食欲はあるけど、身体をいたわるようなご飯が食べたい」そんなときに最適な料理といえます。
~「あんかけソース」作り方3つのポイント~
あんかけソースを作るときにありがちな失敗といえば、「とろみが緩い」あるいは「ダマになる」といったこと。
このような失敗をしないために、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
①片栗粉と水の量は「片栗粉:水=1:1」か「片栗粉:水=1:2」
料理によって異なりますが、片栗粉と同量から倍量の水で溶くのが一般的です。
片栗粉の倍量の水で溶いたほうが、一気にとろみがつくのを防げますが、水が多い分味が薄くなることがあります。
最後に味見をして調整しましょう。
②水溶き片栗粉は「の」の字を描くように回し入れる
水溶き片栗粉を鍋に入れるときは「の」の字を描くように回し入れましょう。
その後むらなくかき混ぜます。
煮汁が少量の場合には、煮立ててから一度火を止めて、水溶き片栗粉を入れて再加熱すると、ダマになりにくいです。
③沸騰しているところに入れて、しっかり加熱する
水溶き片栗粉を入れるときは、沸騰しているところに入れ、1分以上加熱すると早くしっかりとろみがつきます。
ただし沸騰しているとき入れる場合は、手早く仕上げないとダマになることがあるので注意が必要です。
いったん火を止めたり火を弱めたりしてから水溶き片栗粉を入れた後、再度火を強めて温度を上げても良いでしょう。
~お腹にやさいしいあんかけ料理~
とろみのあるあんかけは、のどごしが良くお腹に優しい料理です。
お疲れのとき、胃腸を休めたいときには最適といえます。
またあんかけは、和・洋・中なんでも合わせられる点も魅力です。
麺類やご飯、肉・魚・野菜・キノコなど、どんな食材ともマッチしやすいのも、あんかけソースならでは。
いつもの料理にあんかけソースを加えるだけで、一気に違った料理へと変身できるので、食卓のマンネリ打破にも強い味方です。
あんかけ料理の代表的な料理としては、次のようなものが挙げられます。
・あんかけハンバーグ
・あんかけスパゲッティ
・あんかけ焼きそば
・皿あんかけうどん
・あんかけチャーハン
・天津飯
・八宝菜
・あんかけオムライス
・あんかけ豆腐
蒸した鶏肉や焼き魚などシンプルな料理に、だしの効いたあんかけソースをかけるだけでも、ちょっと手の込んだ献立に仕上がります。
あんかけソースを使って、いろいろなアレンジを試してみてくださいね。
~【おすすめレシピ】お肉料理もあんかけソースで食べやすくなる~
「お腹にやさしい食事がしたいけれど、しっかりご飯を食べたい」そんなときにおすすめなのが、あんかけ料理です。
そのまま食べると重たく感じるハンバーグのようなお肉料理でも、あんかけソースをかけるだけで一気に食べやすさが増します。
あんかけのとろみ効果で、最後まで熱々の状態で食べられるのも嬉しいところ。
いつもの定番メニューも、あんかけソースのアレンジによってさらに美味しく仕上がります。
あんかけハンバーグ
今回は、きのこたっぷりのあんかけハンバーグのレシピをご紹介します。
食物繊維たっぷりで栄養満点なきのこで、身体をいたわってあげましょう。
あんかけソースにすることで、がっつり料理になりがちなハンバーグもあっさり召し上がれますよ。
材料(2人分)
サラダ油…適量
水溶き片栗粉…片栗粉小さじ2・水小さじ2
<ハンバーグ>
合いびき肉…250g
牛乳…大さじ3
玉ねぎ…1/2個(大きいサイズなら1/4個)
パン粉…大さじ4
<あんかけきのこソース>
しいたけ…4枚
しめじ…1/2パック
和風顆粒だし…小さじ2
水…200cc
しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1
作り方
① 玉ねぎをみじん切りにする。
② しいたけは薄切りにして、しめじは根元を落としてほぐす。
③ ボウルに<ハンバーグ>の材料を入れて、粘りが出るまでよく練り混ぜる。(⇒2人分なので2等分に)
④ フライパンにサラダ油をひいて、ハンバーグのタネを焼き色がつくまで焼く。
⑤ ④を裏返し、フライパンにふたをして弱火で5分蒸し焼きにしてハンバーグは完成。
⑥ フライパンに残った余分な油をふき取り、フライパンに<あんかけきのこソース>
の材料をすべてを入れてひと煮立ちさせて約2分煮る。そこに水溶き片栗粉を回し入れて、とろみをつける。
⑦ ハンバーグにあんかけきのこソースをかけて完成。
このレシピを動画で見てみる
~あんかけきのこソースはダイエット中もおすすめ~
きのこを使ったあんかけソースは、お腹にやさしいだけでなくダイエット中にもおすすめです。
食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているキノコ類は、ダイエットや美容の強い味方。
ローカロリーなのもポイントです。
またあんかけソースにすることで、普通に食べるよりもボリューム感がアップするので、満足感が得やすくなります。
~まとめ~
胃腸を休めるためのご飯としておかゆやうどんも良いですが、もう少ししっかりとした食事がしたいときにはあんかけ料理がおすすめです。
今回はあんかけハンバーグのレシピをご紹介しましたが、ハンバーグのようながっつりお肉料理でもあんかけソースをかけるだけでお腹にやさしいご飯に早変わりします。
定番メニューをアレンジして食べたいときにも、あんかけソースは役立ちます。
栄養バランスに配慮した身体をいたわる食事は、日々の生活においても心がけたいところです。
ところが毎日それを…となるとハードルが高いですよね。
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