キャベツは、料理への汎用性も高く1年中スーパーで見かける野菜の1つです。その中でも春キャベツは、春だけに食べられるキャベツで、一般的なキャベツと比べると丸くてやや小さめで水分が多く柔らかいことが特徴です。
今回は、春キャベツの栄養や簡単なレシピなどについて説明していきます。
目次
レシピ活用術:春キャベツ
キャベツは、収穫の時期によって3つの種類に分けられます。春キャベツは秋に種をまいて春に収穫されるキャベツで、ふっくらとした巻き方で柔らかく、葉がみずみずしいのが特徴です。味は、甘くてえぐみがなく、加熱しなくてもサラダなどでおいしく食べられます。他に春に種をまいて夏から秋にに収穫される夏秋キャベツ、初夏に種をまいて冬に収穫される冬キャベツ(寒玉キャベツ)があります。普段スーパーで一年中流通しているのは、冬キャベツ(寒玉キャベツ)です。
選ぶポイントと保存方法
春キャベツを選ぶポイントとしては、葉の緑が濃く、ずっしりと重さがあり艶のあるものが新鮮でおいしいとされています。また、芯の切り口が黒ずんでいたり変色していないか、芯に割れ目が入っていないか、芯の切り口が500円玉以上の大きさになっていないかに注意が必要です。芯の切り口はみずみずしくて白いものを選びましょう。芯の切り口が大きすぎると成長のしすぎで葉が固いものが多いので注意しましょう。カットされている春キャベツは、芯の高さが半分までのものを選ぶと良いでしょう。
春キャベツの保存方法は、一般的な冬キャベツ(寒玉キャベツ)と同様です。まず、芯の部分をくりぬき、くりぬいた部分に水で湿らせたキッチンペーパーを詰めます。そして、少し湿らせた新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で芯を下にして立てて保存します。この際、普段は捨てられることの多いキャベツの外葉を捨てずに包んでから、新聞紙に包むと乾燥対策になります。この方法で2~3週間程度は保存することが可能です。また、半分にカットせずに1枚ずつ外側から使っていく方が長持ちします。もしカットした場合は、ラップに包んでしっかりと密閉して乾燥を防ぎましょう。
キャベツは冷凍保存も可能です。あらかじめ千切りやざく切りにした後、しっかりと水分を含ませて水切りをしてから密閉保存袋に入れて冷凍します。1枚ずつ熱湯にさっとくぐらせて水気を切りラップに1枚ずつ包んで保存する方法もあります。用途に合わせて冷凍保存しましょう。冷凍庫では約1か月ほど日持ちします。
春キャベツの栄養
・ビタミンC
皮膚や血管の老化防止や免疫力を高める働きを持ち風邪予防に効果的です。春キャベツには冬キャベツの1.3倍のビタミンCが含まれていると言われています。
・ビタミンU
胃酸の分泌を抑え胃粘膜を修復する働きを持ちます。ビタミンUはキャベツから発見された栄養素ですので、キャベジンと呼ばれています。
・ビタミンK
血液の凝固の促進や骨を丈夫にする働きを持ちます。
・カロテン
体内でビタミンに変換され、目を保護したり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣の予防したりすることに効果的です。
・カリウム
体内の塩分排出を促し、利尿作用、むくみ予防、血圧降下に効果的です。
・食物繊維
胃腸の働きを整える働きがあります。
・イソチオシアネート
近年注目されている栄養素で、体内の解毒作用や抗酸化作用を高め、がんを予防する効果が期待されています。
春キャベツの調理法
【春キャベツの和風コールスローサラダ】
春キャベツは、冬キャベツと比べて甘くみずみずしいので、生のままサラダなどで召し上がっていただくのがおすすめです。また、キャベツの栄養素であるビタミン類などは、水溶性ですので水で洗う際や熱湯でゆでる際には、さっと短時間ですますことで栄養素をもらすことなく摂取することができます。茹でるなど加熱するメニューの際は、できるだけスープにするなどして、溶け出した栄養素も一緒に摂取できるよう工夫するようにしましょう。
今回は、生でもシャキシャキとおいしい和風コールスローサラダのレシピをご紹介します。
【材料】
・春キャベツ 1/4玉
・人参 1/2本
・マヨネーズ 大さじ2
・酢 小さじ1/2
・砂糖 小さじ1/4
・粉末和風だしの素 小さじ1/2
・かつおぶし 1パック
・塩コショウ 少々
【作り方】
① 春キャベツを1枚ずつはがして、千切りにします。
② 人参も同様に千切りします。
③ 春キャベツとにんじんに、調味料と鰹節を入れて混ぜます。
④ 味見をしながら塩コショウで味を整え、盛りつけて完成です。
春キャベツレシピまとめ
春キャベツは、春が旬で柔らかくて、甘くみずみずしいキャベツです。甘くて食べやすい上に、ビタミンCやビタミンUなどの栄養素が多く含まれているため、ぜひ旬の時期に食べていただきたい野菜の1つです。柔らかくみずみずしいのが特徴ですので、生でサラダにして召し上がっていただくと、食感も楽しめますし栄養ももらすことなく摂取していただけます。正しい春キャベツの選び方をぜひ覚えていただき、より新鮮でおいしく春キャベツを楽しみましょう。
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