りんご|手軽に皮ごと楽しめるおすすめレシピ

りんご|手軽に皮ごと楽しめるおすすめレシピ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

みずみずしさとシャクシャクとした歯ごたえ、やさしい甘みが魅力のりんご。「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」と言われるほど健康によいとされる果物で、皮も果肉も栄養たっぷりです。皮をむいて食べるという方も多いかもしれませんが、実は果肉と同じくらい多くの栄養が含まれています。今回はりんごの栄養素や、皮ごとおいしく食べられるレシピをご紹介します。

りんごってどんな果物?

りんごはバラ科リンゴ属の木にできる果物です。原産地は中央アジアから西アジアにかけての、コーカサス山脈からトルキスタン、天山山脈のあたり。日本には中国を経由して8世紀ころに入ってきたとされています。当時のりんごは、現在よく食べられている西洋リンゴと比べてかなり小ぶりで酸味の強い「和リンゴ」と呼ばれる種類でした。本格的に西洋リンゴが栽培されるようになったのは、明治時代のこと。とある日本人がアメリカから75種類の苗木を入手し、日本で植えたことが始まりです。
その後全国的にりんごが栽培されるようになり、今や青森をはじめ長野、岩手など全国で約40種類が生産されています。旬は主に秋から冬までの間で、品種や産地によって収穫の時期が異なるので、さまざまなりんごを楽しむことができます。

りんごの栄養価は?

「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」はもともと英語のことわざですが、日本人にもなじみのある言葉です。最近の研究ではこの言葉を裏付ける結果も出ており、りんごが含む栄養の豊富さが分かりますね。実際には、どのような栄養があるのでしょうか。

ポリフェノール(プロシアニジン)

青りんご・赤りんご問わず、皮と果肉に含まれているポリフェノール。ポリフェノールには何種類かありますが、りんごで最も多くを占めるのはプロシアニジンです。抗酸化作用や免疫を強める作用に優れ、健康的な糖分・脂質の代謝を促進し、内臓脂肪の軽減や美白などにも効果的であるという研究もあります。熱にはあまり強くないため、生で食べることで効率的に吸収できます。

食物繊維(ペクチン)

ペクチンはりんごの皮と果肉に含まれる食物繊維の一種です。コレステロールや糖類が吸収されるのを防ぐはたらきがあり、コレステロール値や血糖値を下げるのに役立ちます。腸内環境の改善や整腸作用もあり、腸の調子を整えてくれます。加えて抗酸化作用もあり、加熱することで抗酸化力が強まるという研究結果も報告されています。

カリウム

カリウムは余分なナトリウムを排出し、体内の適切な水分量を保つはたらきがあるミネラルです。血圧の上昇を抑えるはたらきがあり、むくみを解消してくれます。その他にも、心臓機能や筋肉機能を調整するなどさまざまな作用があります。

ビタミンC

ビタミンCは水溶性のビタミンです。抗酸化作用があることで知られ、体内でコラーゲンの構築を助け、メラニン色素の生成を防いでくれるため、アンチエイジングにも効果的です。鉄分の吸収を促す、免疫の働きを高めるといったはたらきもあり、人の体には欠かせません。

りんごの選び方

りんごを選ぶ際には、色やハリ・ツヤをチェックしましょう。日の光を浴びて上から下まで赤く色づいたもの、ハリやツヤがあるものがおすすめです。またおしりのくぼみが深く、形がはっきりしていることも、しっかり成長した証。古くなったりんごはツルが干からびていることがあるので、ツルの状態を見ることも大切です。さらに実際に手に持ってみて重みをしっかり感じるりんごは、水分がたっぷりつまっていてジューシーさを楽しめます。
また、りんごの表面がテカテカ・べたべたしていることがあります。ワックスが塗られているように見えますが、基本的に国産のりんごにワックスは塗布されておらず、避ける必要はありません。べたべたして見えるのは、実はりんご自身がワックスのように見える成分を生成するから。「油あがり」と呼ばれる現象で、りんごが熟すにともなって、表皮からリノール酸やオレイン酸などの脂肪酸が分泌されます。この脂肪酸がもともとりんご表面にある物質を溶かすことで、油を塗ったような状態になります。「油あがり」は食べ時を見極めるポイントにもなるんですね。

おすすめレシピ【皮つきりんごジャム】

りんごは果肉だけでも十分な栄養が含まれていますが、皮も一緒に食べることでより効率的に栄養を摂ることができます。今回は、気軽に皮まで楽しめる「皮つきりんごジャム」のレシピをご紹介します。

【材料】
・りんご 大1個
・砂糖 お好みで100g~125g
・レモン汁 大さじ1
・洋酒 お好みで小さじ1
・シナモン お好みで適量
① りんごは皮つきのまま8等分にし、数ミリ程度のいちょう切りにします。皮の食感が気になるようであれば、皮の部分だけミキサーにかけるのもおすすめ。りんごの食感を残したい場合はブロック状にしましょう。

作り方①

② 鍋にすべての材料を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にします。

作り方②

③ とろみがつけば火から上げ、お好みで洋酒やシナモンなどをふってください。

作り方③

④ 温かいうちに保存容器に入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。

作り方④

⑤ そのままはもちろん、食パンやヨーグルト、アイスクリームと一緒にも美味しくいただけます。紅茶に入れる砂糖代わりや、焼き菓子に混ぜ込むといった使い方もおすすめ。

作り方⑤

りんごレシピのまとめ

りんごは抗酸化作用にすぐれた栄養を多く含み、健康の維持はもちろん、体の調子を整え、アンチエイジングや美肌にも効果的とされています。その日の気分に合わせて生のまま食べても、ジャムとして食べても栄養をとることができるので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてくださいね。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の提供元:シルバーライフ

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