殺菌作用で食中毒予防に新生姜

殺菌作用で食中毒予防に新生姜
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

香りづけに臭い消し、また、薬味として、私たちの食生活にはなくてはならない生姜。ゴールデンウィーク前後から梅雨明け頃まで、瑞々しくさわやかな新生姜が出回りますね。梅干しとともにつけて紅生姜にしたり、甘酢につけて口直しにしたり、さまざまな美味しさが楽しめます。今回はそんな生姜の効能やおいしいレシピをご紹介します。

生姜とはどのような野菜なのでしょうか

生姜は熱帯アジアが原産と言われる多年生の植物ですが、原種と特定される野生の生姜が発見されていないため、2020年現在、正確には原産地の確認は取れていません。インドでは紀元前400年頃、中国では紀元前650年ごろにはすでに薬用として利用されていました。
日本には2~3世紀頃伝えられ、奈良時代には栽培が始まっていたことが、古事記にも記載されています。現在、日本では主に高知県で生産されており、他には熊本県、和歌山県、宮崎県など、温暖な気候の地域を中心に栽培されています。
食用にするのは根茎の部分で、通常目にする大ぶりの生姜のほか、黄生姜、小粒で辛味が強い金時生姜など、いくつかの品種があります。また、新しく成長した根茎を初夏に収穫してすぐに食べる、瑞々しくて味や香りが穏やかな新生姜、根茎が小さなうちに葉がついたまま収穫して食べる葉生姜やはじかみなど、収穫の時期を工夫することで、さまざまな食材として利用されています。
食用として日々の調理に使用するほか、生薬として漢方薬の原料にも利用され、私たちの生活には欠かせないものになっています

生姜の栄養価は?

生姜といえば、体を温め、血行を良くしてくれる、という効果が有名ですね。しかし、使い方を誤ると体を冷やしてしまいます。ここでは、生姜の上手な使い方、その他の栄養素や効能をご紹介します。

① カリウム

カリウムは主に私たちの細胞内液に含まれ、過剰に摂取したナトリウムを排泄し、むくみを予防し、血圧を正常に保つ働きがあります。近年の研究で骨密度の増加を促していることがわかってきました。
腎臓病や糖尿病で腎機能が低下している方は、カリウムの過剰摂取は「高カリウム血症」を引き起こすことがありますので、注意が必要です。しょうが100gあたり、310mgのカリウムを含んでいます。

② 亜鉛

亜鉛は新陳代謝を担う多くの酵素を作る成分となり、皮膚や粘膜を保護する働きがあります。舌の上にある、味を感じる味蕾という細胞の代謝を促進する効果があるため、亜鉛不足になると味覚障害を起こしてしまうことが知られています。しょうが100gあたり0.4mgの亜鉛を含んでいます。

③ マンガン

マンガンはあまり耳にしないミネラルの一種ですが、骨、糖や脂質の代謝にかかわっており、体内の様々な酵素を構成し、その働きを活性化しています。野菜の中では特にしょうがに多く含まれ、100gあたり5.01mg含まれています。

④ ジンゲロール、ショウガオール

生姜の辛み成分、ジンゲロールは生の生姜に多く含まれています。ジンゲロールは体の中心部で産出された熱を体表に移動し、発汗を促します。その結果、汗が渇くときの気化熱で体温を奪い、体を冷やす働きがあります。
一方、ショウガオールは体内深部において熱を生産する働きがあり、体を芯から温めてくれます。
暑い夏には、冷ややっこに生のおろし生姜で体の熱を取り、寒い冬には煮込み料理に生姜を加える、というのが、上手な生姜の利用方法になりますね。
また、これらの成分は殺菌、消炎作用があることが知られています。特に気管支炎などを引き起こす細菌を攻撃するとともに、白血球の数を増やし、免疫機能を活性化させます。また、先にご紹介した「体を温める効果」により体温を上昇させ、免疫細胞の活動を促します。
そのほかにも、胆汁の分泌を促し、コレステロール値の低下や、代謝が上がることによるダイエット効果なども期待できます。

おすすめレシピ ジンジャーエールと生姜糖

ゴールデンウィーク頃から初夏まで出回る新生姜は、爽やかな辛さと香りが特徴ですね。さっぱりと飲める手作りのジンジャーエールと生姜糖は、一度に作ることができます。
夏風邪の予防、暑気払いなどにもよいですね。
【材料】    作りやすい分量
新生姜     1kg
砂糖      1kg
シナモン、カルダモン、クローブ、レモンなど 各適宜
【作り方】
① 新生姜は皮の傷んでいるところを包丁のみねやたわしでこすり落とし、流水で洗う。繊維に対して垂直に3~5mm厚の輪切りにする。レモンを利用する場合は必要に応じて皮をむき、厚めの輪切りにする。

作り方①

② ①のしょうがを鍋に入れ、砂糖を加えて、全体にざっとまぶしつける。スパイスやレモンを使用するときはここで入れておく。
※ 砂糖は白砂糖、グラニュー糖、てんさい糖、黒砂糖など、好みの物を利用してください。精製度が低く、色が濃いものほど味にコクが出ます。一方、白い砂糖は爽やかでさっぱりと仕上がります。写真はキビ砂糖を利用しています。

作り方②

③ 30分程度おいておくと、新生姜の水分がにじみ出てくるので、火にかけ、ひと煮立ちさせる。

作り方③

④ 完全に冷めたら生姜を取り出し、シロップは清潔な瓶に詰めて冷蔵庫で保存する。適宜水や湯、炭酸水で割って飲む。

⑤ 残った生姜は網かオーブンシートに重ならないように並べ、乾燥させる。

⑥ ④の表面が乾いたら、グラニュー糖、キビ砂糖など(分量外)をまぶし、手につかなくなるまで再度乾燥させる。そのままお茶請けとして、きざんでパウンドケーキや手作りのクッキーに混ぜ込んで利用してもおいしいです。

作り方⑥

まとめ

さまざまな料理にかかせない生姜。生の生姜やすりおろしタイプ、パウダー状のものなど、姿は変わっても、各ご家庭、少なくとも一つは常備されているのではないでしょうか?
しょうがには、今回ご紹介したようにさまざまな薬効が期待できます。
しかし、胃腸が弱い方は、食べすぎると胃痛を引き起こしてしまうこともあります。毎日少しずつ楽しみ、冷え知らず、病気知らずの日々をお過ごしくださいね。

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この記事の提供元:シルバーライフ

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