焼き魚や天ぷらの薬味、みぞれ煮やみぞれ鍋など、料理をさっぱりと仕上げてくれる大根おろしは和食には欠かせないですね。
しかし、料理を作るたびに大根をおろすのはなかなか手間がかかってしまいます。
そんな時には、多めに大根おろしを作って冷凍しておくのがおすすめです。大根おろしの冷凍方法や大根おろしを使った簡単レシピをご紹介します。
目次
大根とはどんな食材?
大根はアブラナ科の野菜で、原産地は中央アジアや地中海沿岸など、諸説あると言われています。現在、一般的に多く流通しているのは青首大根という種類です。
その他にも京都の伝統野菜である聖護院大根、練馬大根などの白首大根、外側が鮮やかな赤色をしている小型のレディサラダなど、さまざまな種類の大根があります。
大根の根の部分はほとんどが水分でビタミンやミネラルの含有量は少なめですが、でんぷんの消化を助けるアミラーゼやたんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素が豊富に含まれており、胃もたれや胸やけなどの症状を予防・改善する効果が期待できます。
これらの酵素は熱に弱い性質があるので、生で食べると効率的に摂取することができます。
また、辛み成分であるイソチオシアネートには、抗酸化作用があり、免疫力を高める効果や抗がん作用も期待できます。
また、胃腸を刺激して食欲を増進させる効果や解毒作用、殺菌作用もあります。
大根おろしに向いている部位
大根は部位によって味が違います。葉に近い上の方が甘く、下にいくほど辛味が強くなるという特徴があります。
葉に近い上側の部分は甘みがあり、かための食感。大根おろしにしても辛みが少なく食べやすい部分です。
中央部分はやわらかくみずみずしさがあり、甘みと辛みのバランスがいいことが特徴です。
先端部分は最も辛みが強いので、辛みのある大根おろしを作ることができます。下側の部分は、薬味として使用するのがおすすめです。
どの部位を使用するかは料理やお好みにもよりますが、みぞれ煮など大根おろしを多く使う場合は上側の部分がおすすめ。
焼き魚や天ぷらの薬味など、辛みを活かしたい場合は下側の部分を使用するのがおすすめです。
辛み成分は時間とともに少なくなるので、辛みを効かせたい場合はおろしてすぐに食べるようにしましょう。
大根はおろし方で味が変わる
大根おろしは使用する大根の部位によって味が変わりますが、おろし方によっても味が変わります。
大根の辛みはイソチオシアネートによるものですが、この成分は大根をすりおろした時に細胞が破壊されて発生します。
そのため、辛さがマイルドな大根おろしを作るためには細胞をできるだけ壊さないようにすりおろす必要があります。
・辛さがマイルドな大根おろしの作り方
持ちやすい大きさに切った大根の皮をむいて、おろし器に対して垂直に大根をあて、円を描くように優しくすりおろします。
そうすることで、細胞が壊れにくくなり、辛みが抑えられて口当たりのいい大根おろしになります。
・辛みのある大根おろしの作り方
辛みのある大根おろしを作りたい場合は、おろし器に対して上下に力を入れておろします。
こうすることで細胞が壊れやすくなるので、より辛みのある大根おろしになります。食感は少し粗くなります。
また、使用するおろし器の種類によっても辛さが変わってきます。目が細かいおろし器は細胞が壊れやすいのでより辛みの強い大根おろしになります。
一方、鬼おろしなど、目が粗いおろし器を使用すると細胞が壊れにくいので、辛みがマイルドな大根おろしを作ることができます。
ぜひ、お好みによって使い分けてみてください。
大根おろしの冷凍方法
その都度大根をおろすのはなかなか手間がかかってしまうものですが、まとめてすりおろして冷凍しておけば、解凍するだけで使えるので何かと重宝します。
・大根おろしの冷凍方法
①大根をすりおろしてザルに入れ、軽く水気をきる。
②小分けにしてラップで包み、冷凍用の保存袋に重ならないように入れて冷凍する。
大根おろしの水分をしぼりすぎてしまうと食感が悪くなってしまうので、軽く水気をきる程度にすることがポイントです。
冷凍するときは、金属製のバットなどにのせて冷凍すると早く凍らせることができます。
焼き魚に添えるなど少量で使いたい場合は、製氷機に入れて凍らせるのもおすすめです。
保存期間は1ヶ月程度が目安です。冷蔵庫で自然解凍してから使用しましょう。すぐに使用したい場合は電子レンジの解凍モードを活用することもできます。
大根おろしの簡単レシピ
なすのみぞれ煮
少し多めの油で焼いたなすをだし汁と大根おろしで煮た一品。大根おろしでさっぱりと食べることができます。
【材料(2人分)】
なす…2個
大根おろし…100g
青ねぎ…1/2本
Aだし汁…100ml
Aしょうゆ…大さじ1
Aみりん…大さじ1
A酒…小さじ2
サラダ油…大さじ2
【作り方】
①なすは乱切りにして水にさらし、よく水けを拭きとる。青ねぎは小口切りにする。
②フライパンにサラダ油を中火で熱し、なすを並べ入れる。途中上下を返して、しんなりとするまで焼く。
③【A】を加えて沸騰したら弱火にして、時々なすの上下を返しながら約5分煮る。大根おろしを加えて混ぜ合わせる。温まれば皿に盛り、青ねぎを散らす。
【ポイント】
・大根おろしは軽く水けを切った状態で100g使用してください。
・冷凍の大根おろしを使用する場合は解凍してからご使用ください。
大根おろしレシピのまとめ
使用する部位やおろし方によっても味わいが変わる大根おろし。料理や好みによって大根の部位やおろし方を変えてみるのもいいですね。
大根おろしを冷凍しておけば、焼き魚や卵焼きに添えたり、お味噌汁や煮物に加えたりと何かと重宝します。
大根おろしを少し多めに作って冷凍しておき、さまざまな料理に活用してみてはいかがでしょうか。
健康維持のために食事内容に気をつけたいけれど、毎日バランスを考えて料理をするのが大変という方にもおすすめなのが、「まごころケア食」のお弁当です。
まごころケア食のお弁当は、管理栄養士監修で栄養バランスもバッチリ!
1食分ごとに冷凍されているので、食べたい時に電子レンジでチンするだけで食べることができますよ。
健康維持には栄養バランスのいい食事を継続することが大切です。手軽に栄養満点な食事がとれる「まごころケア食」のお弁当を活用してみてはいかがでしょうか?
記事一覧へ戻る