高齢者の暮らしにおすすめの趣味を楽しむ生活 無趣味は避けたい!

高齢者の暮らしにおすすめの趣味を楽しむ生活 無趣味は避けたい!
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高齢になって、日々の家事や食事、買い物などを除いた時間の過ごし方は人それぞれ。

趣味やボランティア、ちょっとした仕事を持ち、アクティブに過ごしておられる方もいれば、これといった趣味もなく、何となく日々を過ごしておられる方もいらっしゃいます。

趣味を持つかどうかは個人の自由、無趣味が趣味という考え方もありますね。

今回は、年齢をかさね、趣味を持っているか、無趣味でいるかによってどのようなメリット・デメリットがあるかを考えてみたいと思います。

高齢者にとって無趣味のデメリット

高齢者にとって無趣味のデメリットとは?

男性の場合は仕事一筋で頑張ってこられた方が、定年退職後にふと気づいてみると、時間を持て余してしまい、どうやって一日を過ごせばよいのか途方に暮れてしまう、という話をよく耳にしますね。

また、女性であっても、それまでは仕事や家族のためのお弁当作り、食事の準備といった家事に明け暮れていたのに、子どもが巣立った後、急に日中やることが見つからず、テレビを見て一日が終わってしまう、という方もいらっしゃいます。

せっかく自由な時間をたくさん手に入れたのに、使い方が分からず、日々の家事や身の回りのことだけで一日を過ごしてしまうのはもったいないことですね。

しかも、無趣味の方は趣味がある方に比べ、外出の機会が少なく、運動量が低下しがちになります。

また、何となく一日を過ごすことで、仕事や家事が忙しかった頃と比べ、いろいろなことを「考える」機会が減ってしまいます。そのため、筋肉量が低下してサルコペニアや認知症のリスクが高まります。

趣味を持つことのメリット

定年後、仕事を引退し、子どもも巣立って時間がある方は、しっかりと趣味に時間をかけることができますね。

老後に趣味を持つということは、高齢者の心身にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?

健康維持

健康維持

趣味を持ち、日々その練習に打ち込んだりサークル活動に出かけたりすることで、生活にメリハリが出ます。

外出するために規則正しい生活になり、身だしなみを整えることや家族以外の人と話す機会が増えることで、心身ともに良い刺激を受け、良い健康状態を保つことができるようになります。

無趣味ですごしていると、どうしても自宅に引きこもりがちになりますが、外出し、歩いたり乗り物に乗ったりすることで、筋力低下を予防することもできます。

生きがいを得る

生きがいを得る

自分のために行う趣味がなかなか見つからない、しかし、子どもが好き、という方は、小学校の通学路の見守りボランティアや読み聞かせといった地域の子ども達との関わりを持てる活動に参加してみてはいかがでしょうか?

子ども達と交流が生まれれば、活動時間以外でも、例えば道で出会った時などにも親しく会話するきっかけとなります。

このような活動に参加したり、生涯を通して続けられる趣味を見つけられたりすれば、それは新たな生きがいとして、楽しい日々を過ごす糧となることでしょう。

新たな友人を得る

このような活動を通して、新たな友人を得ることができますね。

今まで仕事や子どもを介した付き合いばかりだった、というかたであっても、共通の趣味やボランティア活動で知り合った、話の合う友人を得ることができるのは、大きなポイントになります。

時には一緒に食事や旅行に出かけるなど、行動の範囲も広がっていくとよいですね。

収入を得る

どうしても打ち込める趣味が見つからない場合、一週間に数日程度、体調に合わせて短時間のアルバイトをしてみるのはいかがでしょうか?

仕事をすることで生活のメリハリが出るだけでなく、責任をもって業務にあたることで、体や脳に良い刺激が生まれ、健康維持に役立ちます。

さらに、新たな収入を得ることで金銭的、精神的な余裕が生まれますね。

興味が持てることを探す

興味が持てることを探す

このように、無趣味なまま、時間を有効活用することなく過ごしてしまうよりは、趣味を持って毎日楽しく過ごす方が、心身ともに健康にいられるであろうことが確認できました。

しかし、年齢をかさねて新たな趣味を見つけることや、新たなお付き合いが始まることに不安を覚える方も多いことでしょう。

この章では、新たな趣味の活動に一歩踏み出すための活動の場の見つけ方をご紹介します。

ワークショップ

大手のスーパーマーケットや地域の情報誌を見てみると、さまざまなワークショップの紹介や参加者募集の広告が出ていることがあります。

これらを利用してまずは1回体験講座に出かけてみるのもよいですね。

体力的、金銭的に問題はないか?

気が合いそうな参加者、講師かどうかを見極めるためにも、急に入会するのではなく、あらかじめ1回完結型のワークショップや体験教室に参加してみることがおすすめです。

スクールに通う

ワークショップに参加してみて、続けられそうであれば本格的にスクールに通ってみるのも良いですね。

ワークショップと同様に、地域の情報誌を確認してみるほか、体力に不安がある方であれば、近隣の老人ホームで行っている体操教室やデイサービスに出かけてみるのも、一つの手段です。

お住まいの地域を管轄する地域包括支援センターで相談すると、自宅からの距離や活動内容、申し込み方法などを教えてもらうことができます。

ボランティア活動

個人的な楽しみではなく、地域とのつながりを持つためにボランティア活動に参加したい、という方は、市区町村の役場や町会などでボランティア活動の参加者募集の要綱を手に入れることができます。

過去に仕事で体験していたことなど、ご自身の経験を生かすことができるとよいですね。

『高齢者の無趣味』まとめ

今回は高齢者様が老後を無趣味で生きるのか?それとも趣味を持って生きるのか?が心身に及ぼす影響の違いや、趣味や仕事、ボランティアなどが生きがいにつながることなどについてご紹介しました。

年齢をかさね、ようやく得ることができる自分の時間を有効活用できるよう、早め早めに生きがいを感じることができそうな趣味を見つけておくのもよいですね。

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この記事の作成者:真鍋 実穂(調理師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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