シナモンで冷えを改善!効果・効能とおすすめレシピ

シナモンで冷えを改善!効果・効能とおすすめレシピ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

シナモンロールにアップルパイ、チャイ…甘くてスパイシーな香りが特徴のシナモンは、様々な料理やお菓子に使われ、スパイスの中でもとても身近な存在の一つですね。そんなシナモンが古くから愛され続けてきたのは、香りがよいという理由だけではないようです。今回はシナモンの効能や京都の和菓子、生八つ橋の作り方をご紹介します。

シナモンとはどんなスパイス?

シナモン、スーパーマーケットの店頭では、薄く削られ、くるくると巻いた木片のような形をしたものやパウダー状、また、時には樹皮を剥いだだけのような形で見かけますね。シナモンはクスノキ科ニッケイ属に属する木の樹皮や根を加工してつくるスパイスなのです。
シナモンとして利用されている木には5種類ほどあります。一般的なものがスリランカを中心に栽培されているセイロンシナモン、中東からアフリカにかけてのシナモン・カシア。主に利用されているのはこの2種類ですが、他にインド中心のシナモン・タマラ、中国に多いシナニッケイ、ニッケイがあります。(ニッケイに関しては、もともと日本に自生しているとする説もあります。)
ニッケイの木はクスノキに似た常緑の高木で、樹高は10mほどにもなります。しっかりとした固い葉を持ち、クスノキに似た黒くて丸い実をつけます。日本でも温暖な地方では生育可能で、九州などでは、少量ながら国産シナモンの製造もされています。
原産地は中国やタイ、ベトナム、インドネシアなどの熱帯地方ではないかと言われており、その魅力的な香りや薬効からか早いうちに紀元前4000年頃にはすでに中近東へと持ち込まれ、ミイラを作る際の防腐剤として利用されていました。
その後、ヨーロッパにも持ち込まれましたが、当時はどこで栽培され、どのように持ち込まれているかは謎とされていました。
日本へは、江戸時代に中国より医薬品として持ち込まれました。現在でも、さまざまな漢方薬に利用されています。

シナモンの効果・効能とは?

シナモンはスパイスとして香りや味を楽しむだけではなく、さまざまな健康効果を持っています。カリウム、カルシウムや鉄などさまざまな栄養素を含んでいますが、一度に使用する量が少ないため、今回は効果・効能についてご紹介します。

① 抗酸化作用・抗菌作用

シナモンにはフラボノイドというポリフェノールが含まれています。この「フラボノイド」とは、植物色素の総称で、虫や病原菌などから自らを守るために得た成分です。シナモンのもつフラボノイドは私たちの体内でも、強い抗菌作用や殺菌作用を発揮してくれます。

② 血行促進・冷えの改善・免疫力の向上

シナモンには血行を促進し、冷えを解消して内臓の働きを高める作用があるといわれています。血行が促進され、体の隅々まで温かい血液、酸素、栄養が運ばれることで代謝が上がり、冷えが解消されると、免疫力の向上にもつながりますね。

③ 胃腸の冷えを取り、消化を促進する効果

薬膳ではシナモンは胃腸の冷えを取り、腹痛や下痢の解消に効果的だとしています。また、その芳香は胃腸の働きを促し、食欲を向上させる作用があります。

シナモンのおすすめレシピ

手作り生八つ橋

京都のお土産として親しまれている生八つ橋。ほんのりとシナモンが香る八つ橋は、とても食べやすく、おすすめのおやつです。少ない材料で、電子レンジで簡単に作ることができるので、ぜひお試しくださいね。
【材料】
・米粉・・・100g
・砂糖・・・大さじ2
・水・・・150cc
・きな粉、シナモン・・・各適宜

材料

【作り方】
① 電子レンジにかけられるガラスなどのボールに米粉、砂糖を入れざっと混ぜてから水を少しずつ加え、さらに混ぜ合わせます。

作り方①

② きな粉にシナモンを適量混ぜ、大き目のバットかまな板、調理台に広げておきます。
③ ①に乾燥防止にふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで30秒程度加熱します。
④ 中心から固まってくるので、一旦取り出し、木べらやすりこ木などで全体を混ぜ合わせて再度30秒加熱します。

作り方④

⑤ さらに、取り出しては混ぜて加熱することを繰り返し(合計3分30秒から4分程度)、全体にムラがなく、透明感が出てくるまで火を通します。
⑥ ⑤を②の上に広げ、上からもシナモン入りのきな粉を振りかけ、全体にまぶします。

作り方⑥

⑦ 麺棒や手で好みの厚さまで伸ばし、好きな大きさに切り分けます。
好みで、丸めたあんを挟んでもよいですね。

作り方⑦

シナモンレシピのまとめ

とても良い香りで私たちの気持ちをやわらげ、食欲を増進してくれるシナモン。甘くておいしいシナモンロールやスイートポテトなどのおやつだけではなく、カレーのミックススパイスとして、また、生薬として漢方薬の材料にもなっています。
とはいえ、シナモンは取り過ぎると肝臓に負担がかかるとも言われています。何ごとも過ぎたるは猶及ばざるが如し、です。毎日少しずつ利用し、美味しくいただきながら健康に過ごす助けになってくれるといいですね。

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この記事の提供元:シルバーライフ

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