なめこ|ぬめり成分が腸内環境を改善

なめこ|ぬめり成分が腸内環境を改善
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

ねばねばつるつるの食感と、さくっとした歯ごたえが魅力的な、なめこ。お味噌汁に入れたり、和え物にしたりと、和食には欠かせないきのこの1つです。特徴的なねばねばは、実はおいしいだけでなく豊富な栄養を含んでいる証。今回はなめこの栄養価や、おすすめのレシピをご紹介します。

なめことはどんな食材?

なめこは、モエギタケ科スギタケ属に分類される日本原産のきのこです。ブナやナラなどの広葉樹の枯れ木に自生しており、天然ものは9月~11月に旬を迎えます。名前の由来は、ぬめぬめした姿の通り「滑らっ子」と呼ばれていたことからきているようです。
日本では古くから天然ものが食べられており、栽培が始まったのは大正時代になってからでした。戦後、技術的に菌床栽培も可能になり、安定して生産されるようになったことで、より普及していきます。現在は長野県、山形県、新潟県などで多く生産されており、通年食べることができるようになりました。

なめこの選び方と保存方法

なめこはぬねばねば部分が透き通っているもの、しっかりと身がしまっていてかさが開いていないものを選びましょう。鮮度が落ちてくると、ねばねば部分がにごってしまうので注意が必要です。スーパーなどでよく見かけるなめこは小ぶりで袋詰めされたものですが、まれに大振りのものや株付きのものが出回ることがあります。こうしたなめこはしっかりとした歯ごたえが特徴なので、食感を楽しみたい方におすすめです。
水分の多いなめこは傷みが早いため、できるだけ買ったその日に召し上がってください。どうしてもすぐに食べられないという時は、冷凍保存をしましょう。さっと茹でてから保存袋に入れれば、そのまま料理に使うことができます。

なめこの栄養価

なめこは胃や腸の健康を維持するのに役立つ栄養素が豊富ですが、それ以外にもビタミンなど多様な栄養素が含まれています。

ペクチン

なめこのねばねばを生み出すもうひとつの栄養素は、ペクチンです。水溶性食物繊維の一種で、コレステロールや糖類の吸収を抑制するはたらきがあるため、コレステロール値や血糖値が気になっている方には特に必要な栄養素です。また腸内のビフィズス菌などを増やし、腸内環境を整える作用があることも分かっており、便秘や下痢予防にも効果的です。

β-グルカン

キノコは一般的に食物繊維を多く含みますが、なめこは水溶性食物繊維だけでなく不溶性食物繊維β-グルカンも豊富です。β-グルカンは水に溶けず、腸でふくらんでぜん動運動を活発にするため、腸内環境の改善や便秘予防にぴったり。免疫を高めるはたらきに優れ、アレルギー対策にも効果的です。

ナイアシン

水溶性のビタミンの一種で、ビタミンB3とも呼ばれるビタミンB群の仲間です。体内のエネルギーを生み出すのに重要な役割を果たし、皮膚や粘膜の健康を維持します。

葉酸

葉酸もまた水溶性のビタミンの一種。DNAなどの合成を行うはたらきがあることで知られ、胎児の健康を保つため、妊娠中の方には特に欠かせない栄養素です。血液を作る役割もあり、貧血予防にも効果的です。

なめこのおすすめレシピ

【ふわふわ卵のなめこあんかけ】

今回はメイン料理としても一品料理としても活躍してくれそうな、「ふわふわ卵のなめこあんかけ」をご紹介します。卵のたんぱく質も効率的に摂ることができるレシピです。

【材料】
・卵 2個
☆白だし 大さじ1
☆水 大さじ3

・なめこ 1パック
・さけ 大さじ2
・みりん 大さじ2
・醤油 大さじ2
・しょうが 少々
・片栗粉 小さじ1
・大葉 お好みで

1. なめこはぬめりを落としすぎないように軽く洗っておきます。

作り方1

2. たまごは☆の材料と合わせ、卵白を切るようにしてよく混ぜます。

作り方2

3.フライパンに分量外の油をひき、卵を入れてかき混ぜながら火を入れます。卵が半熟になったら火を止めてください。

作り方3

4.別の鍋で、片栗粉以外の材料をすべて入れひと煮立ちさせます。

作り方4

5.最後に水で溶いた片栗粉を全体にまわしかけ、とろみがついたら焼いた卵とともに盛り付けて完成です。

作り方5

なめこレシピのまとめ

菌床栽培が広まり、一年中食べることができるようになったなめこ。ねばねばに含まれるペクチンは水溶性なので、汁物やあんかけなどにして水分と一緒に摂ることのできるレシピがおすすめです。すぐれた整腸作用がある食べ物のひとつなので、おなかの調子を整えたい方や便秘や下痢が気になるという方も、ぜひ積極的にお食事に取り入れてみてくださいね。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の提供元:シルバーライフ

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