甘酸っぱく、さわやかな風味が特徴のキウイ。緑色や黄色など鮮やかな色合いで、食卓を彩ってくれますよね。スーパーなどで通年気軽に手に入れることができ、普段からよく食べるという方も多いのではないでしょうか。身近なフルーツの一つですが、生活習慣病予防や美容に効果的な栄養素を含むことから、最近注目を集めています。今回はそんなキウイの栄養素と、効率的に栄養を摂れるおすすめレシピをご紹介します。
目次
キウイとはどんな食材?
キウイは、マタタビ科マタタビ属のフルーツ。もともと中国の揚子江流域が原産地で、日本でも「サルナシ」として知られている植物の仲間です。20世紀初頭ニュージーランドに持ち込まれると、気候や環境が合っていたおかげで大きく、よりおいしく育つことが分かりました。以降も品種改良を続けたことで、キウイは現在私たちがよく見る姿に。ニュージーランドから輸出する際、国のシンボル鳥である「キーウィ」の名前が付けられ、キウイフルーツとして流通しています。
日本へは、1965年ころにアメリカから輸入されたのがはじまりでした。以降日本でも生産されるようになり、現在では愛媛県、福岡県、和歌山県が生産量のトップとなっています。
普段流通しているキウイは、ほとんどがニュージーランド産と国産。季節が真逆の産地で補い合っているおかげで、ほぼ1年中購入できる身近なフルーツになっています。品種は果肉が緑色でさわやかな酸味が特徴のグリーンキウイに加え、最近では甘みと香りが強い黄色のゴールデンキウイや、種周辺の果肉が赤くなるレインボーレッドキウイという珍しい品種も生み出されました。
キウイの選び方と保存方法
キウイは、表面に傷がないもの、産毛がはがれている部分がないものを選びましょう。傷やがあると、そこから傷みが広がってしまいます。
食べごろのキウイを選びたい時は、キウイを縦に持ち、お尻と頭が柔らかくなっているもの、押して少しへこむものがおすすめ。キウイは中央の白い部分が最後に熟すため、頭やお尻からチェックしてやわらかくなっていれば、全体が熟していることになります。触れてみて硬い場合は、ご家庭で常温に置いておくことで追熟させることもできますよ。未熟なキウイは酸味が強いため、食べごろを見極めて一番おいしい状態で召し上がってくださいね。
熟したキウイを保存する際は、乾燥を防ぐため保存袋などに入れ、冷蔵庫で保存すればOKです。
キウイに含まれる栄養価
キウイにはビタミンCや食物繊維といった、美容や健康を保つのに効果的な栄養素が多く含まれています。グリーンキウイとゴールデンキウイでは、より多く含まれる栄養素に違いがあるため、チェックしてからキウイを選ぶのがおすすめです。
ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生成をサポートしたり、皮膚でのメラニン色素生成を抑制したりするはたらきがあり、肌の健康には欠かせない栄養素です。抗酸化作用もあり、アンチエイジングに効果的として注目を集めています。100gあたり、グリーンキウイには69㎎、ゴールデンキウイには140mgのビタミンCが含まれており、ビタミンCが含まれるフルーツの代表格であるレモン(50㎎/100g)よりも効率的にとることができます。
葉酸
特に妊娠中の方に必要とされるビタミンの一つ、葉酸。造血作用やDNAの合成を行うはたらきがあります。貧血予防に効果的なほか、活発な細胞分裂が行われる胎児の成長を正常に保つには欠かせません。水溶性で熱に弱い性質がありますが、生で食べられるキウイでは余すことなく摂ることができます。
食物繊維
特にグリーンキウイに多く含まれているのが食物繊維です。不溶性・水溶性どちらの食物繊維も含まれ、腸内環境の改善や下痢・便秘予防に役立ってくれます。糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急激な上昇を抑制するはたらきもあります。
ビタミンE
ビタミンEは、特にゴールデンキウイに多く含まれています。脂溶性のビタミンの一種で、抗酸化作用が抜群。ビタミンCと一緒にとることで抗酸化力が強まることがわかっており、キウイはまさしく美と健康を保つのにぴったりのフルーツと言えます。
キウイのおすすめレシピ
【キウイジュース】
皮をむいてそのまま美味しく食べられるキウイですが、独特の酸味が苦手という方もいるのではないでしょうか。そんな方におすすめのレシピが、キウイジュース。はちみつを入れて甘みを足し、炭酸水で割ることで、キウイの酸味が気にならなくなります。
【材料】
・キウイ 2個
・はちみつ 大さじ1
・レモン果汁 大さじ1
・炭酸水 100~150ml
1. キウイは皮をむき、簡単に刻んでおきます。
2. 炭酸水以外の材料をミキサーやブレンダーで滑らかになるまで混ぜます。
3.グラスに炭酸水とともに注いで混ぜたら完成です。炭酸水の代わりにジンジャエールを入れてもおいしくいただけます。
キウイレシピのまとめ
今回ご紹介したように、ジュースにすればのど越しよく、酸味も気にせずにキウイを楽しむことができます。また多くの栄養をそのまま摂ることができるので、キウイ以外のフルーツを一緒にジュースにするのもおすすめです。ミキサーやブレンダーがない時はすりおろし器でも作ることができるので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
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