目次
1. とうもろこしとは
とうもろこしは、イネ科の植物で6月~9月の夏に旬を迎える夏野菜です。全世界で栽培されており世界三大穀物の1つとされています。そのまま食べることもできますし、海外では主食として食べられている国もあります。コーンフレークやポップコーンなど様々な加工品や動物の飼料など様々な形で私たちの生活に関わっています。
とうもろこしには、一般的に食べられているスイートコーンと、スイートコーンが成長する前に収穫されたヤングコーン、ポップコーンなどの種類があります。ヤングコーンは、通常水煮など加熱調理された状態で市場に出回っています。
とうもろこしは、皮つきで売られている場合には、皮が濃い緑でひげが褐色のものが完熟していると言えます。また、ひげの本数だけ、粒がついているのでひげが多いものの方がぎっしりと実が詰まっているということになります。粒が大きくそろっていて、ぎっしりと先端まで実が詰まっているものを選びましょう。
とうもろこしの保存方法は、皮つきの場合には皮はそのままでキッチンペーパーに包んで野菜室で立たせて保存します。とうもろこしを茹でて保存する場合には、熱いうちにラップで包んで冷蔵庫で保存します。冷凍で保存する場合には、固く茹でてから輪切りにするか、実だけを外して水けをふき取ってから保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
2. とうもろこしの嬉しい効果効能
1) 炭水化物
とうもろこしは、主食として食べられている国がある穀類ですので、炭水化物が豊富に含まれています。炭水化物は、私たちの身体のエネルギー源になります。ただし、とうもろこしには、糖質が多く含まれているので、食べすぎると糖分過多となってしまうので注意が必要です。
2) 食物繊維
とうもろこしには不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整える役割がある上に、不溶性であるため水分を吸収して大腸で膨らみ腸管を刺激するため便通を改善させる効果が期待できます。他にも血中のコレステロールや血糖値の上昇を抑える働きがあるため、生活習慣病の予防に効果的であると言えます。
3) ビタミンB1
ビタミンB1には、糖質をエネルギーに変えるのを助ける役割があります。とうもろこしには糖質が多く含まれているので、エネルギーに変換するためにとても効率的な食べ物と言えます。他にも疲労回復効果があるとされているため、夏バテで弱った体に最適と言えます。
4) ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用が強く老化の防止やエイジングケア効果があるとされています。また、末梢神経を広げて血流を改善し、新陳代謝を活発にしてくれる効果があります。
5) カリウム
カリウムは、体の中にある余分な塩分を体の外へと排出してくれる働きがあるため、高血圧の予防やむくみの改善に効果的です。特に夏場は、汗をかくと一緒にカリウムが外へと排出されてしまうため、カリウムを補う必要があります。
3. とうもろこしの調理法
【まるごととうもろこしご飯】
とうもろこしは炭水化物を多く含みエネルギー源として重要です。また、食物繊維やビタミンを多く含み、便秘予防や夏バテ予防にも効果的な食材と言えます。そのようなとうもろこしの栄養を効率的に摂取するためには、まるごと食べることがおすすめです。とうもろこしは茹でて召し上がる方も多いと思いますが、とうもろこしに含まれるビタミンB群は水溶性の栄養素であるため、お湯でゆでるとせっかくの栄養素が水に溶け出てしまいます。そのため、今回は、まるごととうもろこしをつかった炊き込みご飯のレシピをご紹介いたします。
【材料】
・とうもろこし 1本
・お米 2合
・醤油 大さじ1
・料理酒 大さじ2
・塩 少々
・顆粒コンソメ 小さじ1
・バター 20g
【作り方】
① とうもろこしの皮とひげをとって実をそいでいきます。
② お米を研いで2合分の水を入れたら、醤油、料理酒、塩、コンソメ顆粒を入れて軽く混ぜる。
③ 外した実と芯を炊飯器の中に一緒に入れて、ご飯を炊きます。
④ 炊き上がったら、とうもろこしの芯を除いてバターを入れて混ぜます。
⑤ 盛りつけて完成です。
とうもろこしレシピのまとめ
とうもろこしは、食べやすい甘さと豊富な栄養素が特徴の夏野菜です。主食として食べられている国があるほど、炭水化物が豊富に含まれておりエネルギー源として重宝されています。また、炭水化物以外にも不溶性の食物繊維やビタミンなどが豊富に含まれており、便秘予防や夏バテ改善、美容などにも効果的と言えます。
とうもろこしに含まれているビタミンB群は、水に溶けだす性質があるため、とうもろこしを調理するときには、茹でるとその栄養を十分に摂取できないことがあります。今回は、栄養素をしっかりとご飯へとしみこませた、まるごととうもろこしの栄養素を摂取できる炊き込みご飯のレシピをご紹介いたしました。とうもろこしの甘みとバターの塩気の絶妙なバランスのレシピですのでぜひお試しください。