タイは体力回復・肥満予防の味方

タイは体力回復・肥満予防の味方

おめで「たい」魚としてお正月やお食い初め、還暦、また卒入学のような、ハレの日には欠かせない魚、タイ。赤く華やかな色をしているところも、魅力の一つですね。今回は日本人が愛してやまない魚、タイについてご紹介します。

タイとはどのような魚?

タイは北海道から沖縄までの、瀬戸内海を含む日本沿岸、東シナ海から南シナ海にかけて、広く分布しています。市場に出回るものは30cm~50cmのサイズのものが多くみられますが、天然のものは寿命が30年~40年、体長は1m近くになることも多く、食べるだけではなく、釣り魚としても人気があります。
私たちが一般に「タイ」と呼んでいるのはいわゆる「マダイ」のことで、スズキ目タイ科に属する魚の一つです。
他にクロダイ、キダイ、レンコダイなど、「タイ」という名前がつく魚は実に多く、姿形や色が似ていると、「タイ」と名づけられたようです。
現在市場に出回っているものの約80%は養殖のタイです。中には地域ブランド、また、食品会社などがオリジナルのエサにこだわって養殖したブランドタイなどもあり、繊細な味を食べ比べてみるのも楽しそうですね。
主な産地は長崎県、愛媛県や福岡県で、愛媛県では養殖での漁獲量が全国の漁獲高の半分を占めています。
天然のタイは成長するほどに、太陽光の届きにくい、深いところで生活するため、鮮やかな赤い色をしているのに対し、養殖のタイは浅い海面近くに設置された生け簀の中で過ごしているため、日焼けをして色が黒めになっているものが多く、天然と養殖を見分けるポイントとなります。

タイの栄養価とは?

① たんぱく質

タイには多くのたんぱく質が含まれています。たんぱく質は脂質、糖質と並ぶ三大栄養素の一つで、私たちの体内では水分の次に多く、体を構成するためにとても大切な栄養素の一つです。筋肉や内臓、骨を構成する以外にも、免疫力を高めたり、鉄分と結合してヘモグロビンを作り、貧血を予防したり、血管を丈夫にするなど、多くの働きをしています。良質なたんぱく質を含んでいますが、脂質は少なく、ダイエットを意識している方にも選んでいただきたい食材の一つですね。

② カリウム

カリウムは取り過ぎて体内に溜まっているナトリウムを排泄し、むくみを解消したり血圧を安定させたりする働きがあります。また、ナトリウムとともに働き、筋肉が正常に動くのを助ける作用があります。

③ ビタミンD

ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進したり、血液中のカルシウム濃度を一定に保ち、骨を丈夫にしたりする働きがあります。不足すると、子供の場合はくる病、成人の場合は骨粗しょう症や骨軟化症を発症することがあります。

④ ビタミンB1

ビタミンB1は糖質からエネルギーを産出するとともに、肌や粘膜を健康に保つ働きがあります。糖が主なエネルギー源である脳にとっても大切な栄養素です。
かつて江戸煩いともいわれた脚気は全身のだるさや食欲不振、むくみやしびれ、動悸などが特徴ですが、これもビタミンB1不足が原因です。
ビタミンB1は水溶性で体内にとどめておくことができないため、日々取り続けていく必要があります。

⑤ ビタミンB6

ビタミンB6haたんぱく質からエネルギーを作り出したり、筋肉や血液が作られるのをサポートしたりしています体内にある多くの酵素の働きを助ける役割もあり、肌や粘膜を保護する働きもあります。

⑥ ビタミンB12

ビタミンB12は神経細胞が正常に働くのを助け、末梢神経の損傷からくる肩こりや手足のしびれを予防する働きがあります。また、眠りのリズムを整える働きがあります。

⑦ タウリン

タウリンは神経伝達を正常に保つほか、消化吸収を助ける働きがあります。また、体内に入ったアルコールをはじめとする化学物質などを無毒化し、体外へと排せつするほか、高血圧を予防したりコレステロール値を下げたりする働きがあります。

⑧ グルタミン酸・イノシン酸

グルタミン酸、イノシン酸、ともに、タイをはじめとする多くの食材に含まれているうまみ成分で、非必須アミノ酸の一種です。グルタミン酸やイノシン酸などのうまみ成分は脳の機能を活性化させるとともに、興奮を鎮めるGABA(ギャバ)の生成にかかわっています。
タイにはグルタミン酸やイノシン酸が多く含まれ、旨みが強いのも、古くから好んで食べられている理由の一つかもしれませんね。

タイのアクアパッツァ

アクアパッツァというと、何となく聞きなれない名前で、ちょっと難しそうで…と思われるかもしれませんが、和訳すると「水煮」、実はあまり難しい料理ではないのです。あらかじめ鱗を落としてあるタイの切り身を購入すれば、フライパン一つでさっと作ることができます。
野菜はパプリカや茹でたジャガイモなど、お好みのものをお使いください。また、パスタを添えてもおいしいですよ。
ぜひお試しくださいね。
【材料】     2人分
・タイの切り身・・・2切れ
・塩・こしょう・・・適宜
・アサリ・・・15~20個程度
・にんにく・・・1かけ
・オリーブオイル・・・大さじ2
・白ワイン・・・100cc
・水・・・100cc
・プチトマト・・・6個
・スナップエンドウ・・・4本
・イタリアンパセリ、チャービルなど・・・適宜

材料

【作り方】
① タイは鱗や血液の塊がないか確認し、あれば取り除いて、軽く塩、こしょうを振っておきます。アサリは3%の塩水につけ、砂抜きし、優しくこすり洗いします。

作り方①

② にんにくは皮をむいて縦半分に切り、芽を取り除いて、鍋底などで叩き潰しておきます。
イタリアンパセリ、チャービルなどは粗く刻んでおきます。
③ フライパンにオリーブオイルと②のにんにくを入れ、弱火にかけて香りが出るまで火を通します。
④ にんにくを取り出し、出てきた水分をふき取った①のタイの切り身の皮目の方をさっと焼きます。

作り方④

⑤ ③を裏返し、①のあさり、白ワイン、水を加え、落とし蓋をして強めの中火で加熱します。

作り方⑤

⑥ タイに火が通り、アサリの口が開いたら、スナップエンドウ、プチトマトを加え、約2分加熱し、スナップエンドウに火が通れば皿に盛り、②のイタリアンパセリを散らします。

作り方⑥

まとめ

日本人が好きな魚の代表格でもあるタイは旨み成分を多く含んでいるにも関わらず、クセがないのが特徴です。寿司ネタに刺身、焼き物、アラ炊き…また、和風だけではなく、洋風、中華風とどんな調理用でも合うという懐の深さがあります。
様々な料理法で楽しんでくださいね。

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