しょうゆ味の定番の肉じゃがも美味しいですが、味付けを少しアレンジすることでマンネリ解消にもなりますよ。
あっさりとした風味の「塩肉じゃが」は定番の肉じゃがとはまた一味違う美味しさです。
今回は、豚肉を使用した塩肉じゃがの作り方を紹介します。
目次
◆塩肉じゃがとはどんな料理?
家庭料理の定番「肉じゃが」は、肉やじゃがいも、にんじん、糸こんにゃくなどを油で炒め、だし汁やしょうゆ、みりんなどで煮込んで作ります。
「塩肉じゃが」は、しょうゆを加えずに煮込み、あっさりとした風味に仕上げた肉じゃがのアレンジ料理です。
見た目は白っぽく味が薄く見えますが、しっかりと味がついているのでご飯にもよく合いますよ。
いつもと同じ材料でも味付けを少し変えることで、また一味違う味わいになります。
◆塩の種類
塩は味付けをするだけでなく、食材の甘みやうまみを引き立てる効果、魚や肉の臭みをとる効果、変色を防ぐ効果、脱水効果など、さまざまな調理効果があります。
塩は原料によって分類すると、「海塩」「岩塩」「湖塩」の3種類があります。
海塩は、海水から採取された塩のことで、日本で作られる塩のほとんどがこのタイプです。
天日干しにして水分を飛ばす方法や海水を煮詰める方法などで作られています。
岩塩は、もともと海だった場所が隆起するなどして海水が陸地に閉じ込められ、長い年月をかけて結晶化して岩のようになったものです。
海塩に比べて塩気が強いことが特徴です。
湖塩は、湖からとれる塩のことで、死海やカスピ海のように塩分濃度が高い塩湖から採取・製塩されています。
ミネラルがバランスよく含まれており、やわらかな苦味と甘味があることが特徴です。
塩にはナトリウムが豊富に含まれています。ナトリウムはカリウムと共に体内の水分バランスを調整する働きがあり、健康を保つためにも欠かせない栄養素です。
しかし、塩分が多い食事をとりすぎるとむくみを引き起こしたり、高血圧の原因にもなるので適量を摂取することが大切です。
◆レシピ|塩肉じゃが
塩味でさっぱり!豚バラ肉を使って作る塩肉じゃがです。しっかりと味がついているのでご飯にもよく合いますよ。
【材料(2人分)】
豚バラ薄切り肉…150g
じゃがいも…200g
玉ねぎ…1/2個
にんじん…1/2本
さやいんげん…4本
Aだし汁…200ml
A酒…大さじ1
A本みりん…大さじ2
A塩…小さじ1
サラダ油…大さじ1/2
【作り方】
①豚肉は5cm長さに切る。じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらして水気をきる。玉ねぎはくし形切りにして、にんじんは乱切りにする。やさいんげんは、ヘタを切り落として長さを3等分に切る。
②鍋にサラダ油を中火で熱し、豚肉を炒める。色が変わってきたら、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもの順に加えて炒める。
③じゃがいもの表面が透き通ってきたら、【A】を加える。沸騰したらアクを取り除いて落とし蓋をし、弱火で約15分煮る。
④落とし蓋を外してさやいんげんを加え、中弱火で4〜5分煮る。
【ポイント】
・じゃがいもはホクホク食感がお好みなら男爵、煮崩れしない仕上がりがお好みならメークインがおすすめです。
・少し冷ますと味がよく染み込みます。
・だし汁はかつおと昆布の合わせだしを使用しました。
・塩分が含まれている顆粒だしやだしパックを使用する場合は塩の分量を調整してください。
このレシピを動画で見てみる
◆肉じゃがを美味しく作るポイントとは?
肉じゃがを美味しく作るためには、3つのポイントがあります。
・油で炒める
肉じゃがは、材料を油で炒めてから煮ることでコクのある仕上がりになります。
また、炒めることでじゃがいもの煮崩れを防ぐ効果もあります。
・本みりんを使用する
本みりんに含まれているアルコールや糖には、じゃがいもの煮崩れを防ぐ効果があります。
みりんは、「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料」の3種類があります。
みりん風調味料にはアルコールはほとんど含まれていないので、煮崩れを防ぐ効果はあまり期待できません。
「発酵調味料」にはアルコールが含まれているので本みりんと同じ調理効果がありますが、食塩が多く含まれているため塩分を調整する必要があります。
・落とし蓋をして煮る
落とし蓋をして煮ることで煮汁の対流が起こりやすくなるので、少なめの水分量でもムラなく加熱することができます。
落とし蓋には木製やステンレス製のものがありますが、アルミホイルやオーブン用シートを鍋に入る大きさに切って代用することもできます。
◆具材をアレンジしても美味しい!
今回は豚肉を使用した塩肉じゃがのレシピを紹介しましたが、牛肉や鶏肉を使っても美味しいです。
他にも厚切りのベーコンを加えたり、トマトを加えると少し洋風の肉じゃがになりますよ。
仕上げにバターを加えてもコクのある仕上がりになります。
定番のおかずは味がマンネリになりがちですが、少しアレンジするだけでまた一味違う味わいが楽しめます。
ぜひ、シンプルな塩味が美味しい「塩肉じゃが」をお好みの具材を組み合わせて作ってみてくださいね。
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