ブルーベリー|夏が旬の果物

ブルーベリー|夏が旬の果物
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

ブルーベリーについて

ブルーベリーはアメリカ原産のツツジ科低木果樹の総称です。春に白やピンクの釣鐘形の花が咲き、その後に生る1㎝前後の青紫の小果実がブルーベリーです。日本では北海道や本州の全域で栽培が可能で、園芸用としても親しまれています。

 ブルーベリーの歴史

北アメリカでは古くから野生種が食用とされており、本格的に栽培されるようになったのは1920年頃といわれます。日本に入ってきたのは1951年(昭和26年)と比較的最近で、日本国内で本格的に栽培されようになったのは1976年(昭和51年)頃です。ブルーベリーの健康効果にも注目が集まったことで生産量は急速に拡大し、現在は生食だけではなく、ジャムやお菓子の材料としても人気の高い果実のひとつとなっています。

 ブルーベリーの種類

20世紀に入ってから果樹として品種改良が進み、多くの品種が作られるようになりました。ブルーベリーは同じ品種間では受粉しないため、実が生りません。そのためブルーベリー果樹園では品種を混ぜて栽培されることが多く、パック内には複数の品種が混ざって詰められていることも多いようです。

・ハイブッシュ系

アメリカ北東部に自生していた品種で、アメリカの試験場で品種改良が行われました。寒冷地向きの品種で、日本では関東から北の地域で栽培されています。果実は大きめで、品質が良いのが特徴です。

・ラビットアイ

アメリカ南部に自生していた野生種を改良したものです。果実が成熟する途中、ウサギの眼のように赤くなることからこの名前が付いたといわれます。果実はハイブッシュ系よりもやや小さいのですが、品質は優れています。日本では関東から南の地域で多く栽培されています。

・ローブッシュ系

アメリカ北部やカナダ、北欧などの寒冷地に自生する品種です。果実は小さくて色が濃く、酸味があるのが特徴です。生食されることは少なく、ジャムやジュースなど、主に加工用として使用されます。

ブルーベリーの栄養価

ブルーベリーはアントシアニンの代名詞ともいえる果物となっていますが、他にもビタミンEや食物繊維などの栄養素も多く含まれています。

ビタミンE

ブルーベリーは他の果実と比較しても、多くのビタミンEを含んでいます。ビタミンEは脂溶性のビタミンで、別名トコフェロールと呼ばれます。トコフェロールはα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4種類があり、α-トコフェロールが最も活性が強いといわれていますが、ブルーベリーにはこのα-トコフェロールが多く含まれています。ビタミンEは血管を拡張する働きがあるといわれ、血流を促進する効果が期待できます。また抗酸化作用が強く活性酸素を抑制して、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐため、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防効果が期待されています。

食物繊維

ブルーベリーには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれており、便秘改善の効果が期待できます。ヨーグルトやシリアルとの相性も良いため、一緒に摂ることで腸内環境を整えるためのシンバイオティクスが実践できます。

アントシアニン

アントシアニンはフラボノイドの一種で、植物に広く存在する色素成分です。アントシアニンはさまざまな条件によってその構造や色調が変化し、ブルーベリーのような青や紫色だけではなく、赤やオレンジ色を呈することもあります。
アントシアニンには次のような健康効果が期待されています。

・視覚機能の維持・改善

眼の網膜にあるロドプシンは人の視覚機能を正常に保つために欠かせないたんぱく質で、常に分解と再合成を繰り返しています。しかし長時間目を使い続けるとロドプシンの再合成が遅れてしまい、疲れ目の原因となることがあります。アントシアニンはこのロドプシンの再合成を促進する働きがあり、視覚機能の改善に効果があるといわれます。また、白内障や緑内障などの眼病予防効果についても研究されています。

・生活習慣病予防

マウスを使った実験や研究で、アントシアニンには内臓脂肪の蓄積を抑える、血圧の上昇を抑える、血糖値の急上昇を抑える、などの効果があるという結果が得られており、生活習慣病の予防効果が期待されています。

・花粉症予防

花粉症の症状であるくしゃみや鼻水、目のかゆみは、ヒスタミンという物質が放出されることで引き起こされます。マウスを使った実験では、アントシアニンにはヒスタミンを減少させる働きがあるという結果が得られており、花粉症の予防にも効果が期待されています。

薬膳の効果

ブルーベリーには血の巡りを良くする作用があるといわれます。ドライアイや眼精疲労の緩和など目の症状や、便秘や下痢などの消化器症状の改善にも有効です。

ブルーベリーのレシピ

ブルーベリーは粒がふっくらとしてハリのある物を選びましょう。表面に白い粉(ブルーム)が付着しているものが新鮮です。果皮にしわがあるものは、収穫後時間が経過している可能性があるので避けましょう。

【ブルーベリーマフィン】

ブルーベリーマフィン

【材料】(直径5㎝ 高さ4.5㎝のマフィンカップ8個分)
・ブルーベリー       125g
・砂糖           大さじ1
・卵            1個
・グラニュー糖       50g
・サラダ油         50g
・小麦粉          80g
・ベーキングパウダー    小さじ1

【作り方】
1.オーブンを180℃に予熱しておきます。

作り方1

2.ブルーベリーは優しく水洗いして水をきります。鍋に入れ、大さじ1の砂糖を入れて火にかけ、沸騰してきたら火を弱めます。ブルーベリーに火が通って軟らかくなったら火を止めて冷ましておきます。冷めたらブルーベリーの実と水分を分けておきます。水分は40㏄使用するので、足りないときは水を足して調節してください。

作り方2-1

作り方2-2

3.ボールに卵とグラニュー糖を入れ、ハンドミキサーで撹拌します。ふんわりと白っぽくなるまで撹拌します。

作り方3

4.ハンドミキサーで撹拌しながら、サラダ油を少しずつ加えます。

5.サラダ油がしっかりと混ざったら、ブルーベリーの水分を入れて混ぜます。

6.小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるい、5.に入れます。ハンドミキサーからゴムベラに代えてさっくりと混ぜます。

作り方6

7.粉っぽさがなくなったら、マフィンカップに生地を入れます。

作り方7

8.180℃のオーブンで20分くらい焼きます。竹串を刺して、生地がついてこなければ焼き上がりです。

作り方8

ブルーベリーのまとめ

ブルーベリーは小さな実の中に多くの栄養素を含んでいます。そのまま食べてももちろんおいしいですが、旬の時期に採れたものをジャムにしたり冷凍しておけば、お菓子やパンなどの材料としても長く楽しむことができます。

株式会社シルバーライフの【まごころケア食】では、管理栄養士が考えたバランスの良いお食事をご提供しております。健康な毎日のためにぜひお役立てください。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の提供元:シルバーライフ

記事一覧へ戻る