アスパラガスは、輸入ものは一年中スーパーで見かけますが、国産のアスパラガスは5月から6月にかけてが旬になります。今回は、アスパラガスの栄養とそのレシピについて説明していきます。
目次
レシピ多数!アスパラガスとは
アスパラガスは冬の間に養分を蓄え春に伸びてくる若い茎を摘み取った野菜です。アスパラガスには、緑色のグリーンアスパラガスや白いホワイトアスパラガス、紫アスパラガスなどの種類があります。
・グリーンアスパラガス
スーパーでよく見かける品種で、やや苦みがありますが栄養価が高いアスパラガスです。発芽後に日光に当てることできれいな緑色になります。
・ホワイトアスパラガス
グリーンアスパラガスと品種は一緒で、発芽した後は日光に当てずに地中で育てられるため白色になります。苦みが少なく柔らかいですが、傷みやすいので生で売られることは少ないです。
・紫アスパラガス
アントシアニンという成分由来で紫色ですが、加熱すると緑色に変化します。
・ミニアスパラガス
輸入ものが多く、長さ10cm程度でグリーンアスパラガスよりも細いのが特徴です。
アスパラガスを選ぶポイントと保存方法
アスパラガスを選ぶときには、色が濃い目の緑であることや、ずっしりとしていてまっすぐで茎が太いことに注目しましょう。また、穂先までしっかりとまっすぐ伸びているものを選びましょう。穂先が曲がっているものは少し古くなっている証拠です。
保存するときには、水を入れたコップに立てるか、濡らした新聞紙で包んでビニール袋にいれてから、穂先を上にして立てて冷蔵庫で保存するようにしましょう。長期間保存したいときには、茹でて水気を切ってから保存バッグへ入れて冷凍保存しましょう。
アスパラガスの栄養
アスパラガスは細身の野菜であることから栄養価が低いのではないかと思われる方もいるかもしれませんが、アスパラガス特有の栄養を代表としてさまざまな栄養を含む緑黄色野菜です。
・アスパラギン酸
アスパラギン酸はアスパラガスに特有の栄養素です。アミノ酸の一種で、筋肉が使われたときにたまる乳酸をエネルギーに変える働きがあります。エネルギー源として利用されやすく、スタミナドリンクの成分にも含まれます。新陳代謝を活発にさせるため疲労をやわらげる効果があります。
・ルチン
ルチンは穂先に多く含まれます。ポリフェノールの一種で抗酸化作用を持つため、老化防止や血管を強くするなどの作用があります。ビタミンCの吸収促進の効果も期待されます。
・葉酸
細胞の形成を助ける働きがあり、妊娠初期の女性に特に積極的に摂取してほしい栄養素です。赤血球の形成を助けるので、貧血予防にも効果的です。
・βカロテン
βカロテンは皮膚や粘膜を丈夫にしてくれる作用があります。また、体の中でビタミンAにかわり、免疫を高めてくれるので風邪予防に効果的です。他にも抗酸化作用があるので、老化防止やがんの予防にも効果が期待されます。
・ビタミンC
ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力の向上により風邪予防が期待できます。他にも美肌効果や老化防止などの効果があります。
アスパラガスの調理法【アスパラときのこのバター醤油炒め】
アスパラガスはソテーや揚げ物、サラダなどさまざまな調理法で食べていただくことができます。特に、旬の時期のアスパラガスは甘くてみずみずしいのが特徴です。アスパラガスに含まれる栄養素は熱に強いですが、水に溶けだす性質のものが多いため、なるべくソテーにしたり揚げ物にして食べるとより栄養を効果的に摂取することができます。どうしても下茹でが必要な場合には、短時間でさっと茹でるようにしましょう。今回は、アスパラときのこのバター醤油炒めのレシピをご紹介します。
【材料】
・アスパラガス 1束
・ベーコン 1枚
・しめじ 1/2株
・しいたけ 2枚
・バター 10g
・醤油 大さじ1/2
・塩コショウ 少々
【作り方】
① アスパラガスを下処理します。根元を切り、根元から3~5㎝のところはピーラーを使って皮をむきます。
② フライパンにバターを入れ、溶けたらベーコンを入れて炒めます。
③ アスパラガスを入れてさっと炒めます。
④ アスパラガスの緑色が鮮やかになったら、きのこを入れて軽く塩コショウをします。
⑤ きのこに火が通ったら醤油をまわし入れて完成です。
まとめ
5月から6月にかけて旬を迎えるアスパラガスは、甘くて優しい味わいの緑黄色野菜です。特に穂先の方は、柔らかく栄養も豊かですので、噛む力が弱い子どもや高齢の方にもおいしく召し上がっていただくことができます。アスパラガスには、アスパラギン酸やルチンと言ったアスパラガス特有の栄養が含まれ、疲労回復や抗酸化作用により老化防止、感染予防などの効果が期待できます。アスパラガスを調理する際は、固い根元の部分は皮をむくようにしましょう。また、アスパラガスに含まれる栄養素は水に溶けだすものが多いので、水を使って調理する場合には、スープなど煮汁ごと食せるメニューにするか、ソテーや揚げ物など極力水にさらさない方法で調理すると良いでしょう。
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