スーパーマーケットの店頭などで、きのこの種類が増えてきていることはご存じでしょうか?その中でもひときわ目を引く黄色いきのこ、たもぎ茸。過去には幻のきのことも呼ばれていたのですが、近年、たもぎ茸の研究が進み、今ではその健康効果がとても注目されています。今回は、たもぎ茸について、ご紹介します。
目次
たもぎ茸とはどのようなキノコ?
たもぎ茸はヒラタケ科ヒラタケ属のきのこの一種で、上から見ると華やかな黄色をしているのが特徴です。おもに北海道や東北地方、海外では中国北部、ロシアにかけて自生しています。そのため、北海道や東北地方では、古くから汁物や炒め物などに利用されているきのこの一つです。
しかし、温暖な本州以南ではあまり発生していません。北国の短い夏の期間にだけ発生し、シイタケやしめじなどのように人工栽培が容易ではなかったことから、長い間、幻のきのこと呼ばれてきました。
昆布の持つ旨み成分、グルタミン酸を豊富に含むことから、別名を出汁きのことも呼ばれることもあります。スーパーマーケットで見かけた際には、少し多めに購入して天日で乾燥させておき、少しずつ出汁として利用しても良いですね。たもぎ茸という名前は、タモの木に生えるきのこ、という意味で、タモの木ほか、ニレやカエデ、ナラの倒木などに生えています。
たもぎ茸に含まれる栄養
①ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や粘膜を健やかに保つビタミンの一つで、口内炎や口角炎の予防に役立ちます。また、糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーを生成する働きがあり、すみやかな疲労回復を担います。水溶性のビタミンなので、日々取り続ける必要があります。
②ナイアシン
ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーを作り出す働きがあります。また、皮膚や粘膜を健やかに保つ働きがあります。不足すると、腹荒れや下痢、神経症状を引き起こすペラグラという疾患を引き起こすことがあります。
③銅
銅は血液中のヘモグロビンに鉄分を届ける働きをしています。そのため、貧血を予防するために大切な栄養素の一つです。また、私たちの体を健やかに保つために必要な酵素のもとであるとともに、骨の形成を担う栄養素の一つでもあります。
④エルゴチオネイン
エルゴチオネインはキノコをはじめとする菌類が合成する特有の成分で、強い抗酸化作用を持ち、私たちの細胞のDNAの損傷や酸化による老化を防ぐ働きがあります。また、光による肌へのダメージを軽減し、皮膚の老化を予防する働きがあるとされています。
⑤グリシン
グリシンは非必須アミノ酸の一つで、コラーゲンの材料にもなっています。そのため、皮膚のハリを維持し、美しく若々しい肌を保つ働きがあります。
また、血管を拡張させて深部体温を下げる働きがあることから、自然で質の良い睡眠に促す働きがあります。
⑥β-グルカン
β-グルカンはキノコ類や酵母の細胞壁に多く含まれる成分の一つです。免疫機能を担うマクロファージやナチュラルキラー細胞などの働きを促す働きがあることから、免疫力を高めるほか、がんを抑制したり、アレルギーを緩和したりする効果が期待されています。
また、β-グルカンは不溶性食物繊維の一種でもあるため、コレステロールの排泄や便秘の解消にも効果的です。このように、さまざまな栄養素を含むたもぎ茸ですが、私たちの健康はたもぎ茸だけで維持することはできませんね。とはいえ、栄養バランスが整った食事を日々用意するのは、なかなか難しいものです。
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たもぎ茸のスープパスタ
グルタミン酸を多く含むたもぎ茸は、スープの出汁としても利用できます。今回はベーコンでイノシン酸の旨みをプラス。ねぎを散らして少し和風に仕上げましたが、イタリアンパセリを使って洋風にしても良いですね。ぜひいろいろなアレンジをお楽しみください。
【材料】 2人分
・たもぎ茸・・・1パック
・ベーコン・・・2枚程度
・玉ねぎ・・・1/4個
・ねぎ・・・2本
・サラダオイル・・・大さじ1
・スパゲティー・・・150g~180g
・塩・こしょう・・・各適宜
・水・・・400cc
【作り方】
①たもぎ茸は必要に応じて湿らせたキッチンペーパーで汚れをふき取り、石づきを取って、小房に分けておきます。
②ベーコンは一口大に、玉ねぎは薄切りにしておきます。ねぎは小口に切っておきます。
③鍋にサラダオイルを熱し、②の玉ねぎ、ベーコンを炒め、全体に油が回ったら、①のたもぎ茸を加え、さっと炒めて、水を加えて沸騰させます。余分なアクや脂を取り、塩・こしょうで味を調えておきます。
④鍋に湯を沸かし、塩(分量外※)を入れて、スパゲティーを指定の半分の時間、茹でます。時間になれば湯を切り、③のスープの鍋にスパゲティーを入れ、残りの時間、芯がなくなるまで茹でながら、味を含ませます。
⑤器に盛り、②のねぎをちらします。
※スパゲティーは、基本的に乾麺100gに対し、熱湯1リットルに塩10gを加えたもので茹でます。
たもぎ茸レシピのまとめ
近年になり、全国のスーパーマーケットでも、比較的手軽に入手できるようになってきたキノコ、たもぎ茸。残念ながらこの黄色は、加熱すると飛んでしまいます。少しもったいない気もしますが、煮物、汁物や炒め物など、しっかりと加熱して、召し上がってくださいね。
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