はちみつの種類や保存方法、栄養について

はちみつの種類や保存方法、栄養について
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料理やスイーツ作りにも大活躍なはちみつは消化吸収に優れており、すぐにエネルギー源となることから疲労回復にも効果的です。

また、腸内環境を整えるオリゴ糖やポリフェノール、必須アミノ酸なども含まれており、栄養満点!はちみつの種類や栄養についてご紹介します。

◆はちみつとはどんな食材?

はちみつとは

はちみつは、ミツバチが花から集めた甘いみつのことで花の種類によっても風味が異なります。主流はアカシアはちみつやレンゲはちみつです。

他にもコーヒーやみかん、りんご、そば、クローバーなど、さまざまな花のみつからつくられるはちみつがあります。

はちみつは砂糖の約3倍の甘さがあり、砂糖大さじ1杯とはちみつ小さじ1杯は同じくらいの甘さがあります。

カロリーを比べてみると上白糖大さじ1杯のカロリーは35.2㎉で、はちみつ大さじ1杯のカロリーは69㎉です。小さじ1杯では23㎉なので同じ甘さにする場合は、はちみつを使用したほうがカロリーは控えめになります。

はちみつの主成分は、果糖とブドウ糖で消化吸収に優れており、体内ですぐにエネルギーとなるので疲労回復にも効果的です。

他にも腸内環境を整えるオリゴ糖や体内では作ることができない必須アミノ酸、ビタミンB2、葉酸、カリウム、ポリフェノールなども含まれている栄養価の高い食材です。

◆はちみつの種類について

はちみつの種類

・純粋はちみつ

添加物等を加えていない純度100%のはちみつです。非加熱のものと加熱処理をしているものがあります。

・精製はちみつ

純粋はちみつから匂いや色を取り除いたものです。加工の際にはちみつの栄養素は壊れてしまいます。

・加糖はちみつ

水あめや果糖、ショ糖などを添加した加工品で、純粋はちみつの含有量が全体の60%以上のものです。

◆はちみつの保存方法

はちみつは蓋をしっかり閉めて直射日光が当たらない湿気の少ない場所におき、常温で保存しましょう。はちみつには強い殺菌効果があるので保存性に優れており、純粋はちみつは腐ることはありません。

はちみつは14度を下回ると結晶化してしまうため寒い季節は白く固まってしまうことがありますが、品質には問題ありません。

湯煎にかけることで液体に戻ります。湯煎の温度が高すぎると風味や栄養が損なわれてしまうので、40度くらいの温度で行いましょう。

◆はちみつに含まれる栄養

【はちみつ (可食部100gあたり)】
エネルギー…329㎉
たんぱく質…0.3g
炭水化物…81.9g
カリウム…65㎎
カルシウム…4㎎
マグネシウム…2㎎
リン…5㎎
鉄…0.2㎎
亜鉛…0.1㎎
ビタミンB2…0.01㎎
ナイアシン…0.3㎎
ビタミンB6…0.02㎎
葉酸…7㎍
パントテン酸…0.12㎎
ビオチン…0.4㎍

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

・腸内環境を整える!オリゴ糖

はちみつに含まれているオリゴ糖は、腸内の有用菌を増やし便秘解消や肌荒れを予防する効果が期待できます。

また、虫歯の予防や血糖値の抑制などの効果も期待できます。悪玉菌のエサにはならないので、腸内環境を整えるには最適です。

・脂質の代謝をサポートする!ビタミンB2

ビタミンB2は脂質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンです。脂質が新しい細胞を作る手助けをすることで、皮膚や粘膜などを健康に保つことができます。

子どもや胎児の発育を助ける働きがあることから「成長ビタミン」とも呼ばれています。

・DNAを作る材料になる!葉酸

ビタミンB群の一種である葉酸はビタミンB12と協力して赤血球を作り、食べたものをエネルギーに変えるのを助ける役割があります。また、DNAを正常に作る材料にもなります。

・むくみの解消に!カリウム

カリウムは体の水分バランスを保ち、ナトリウムを排出して正常な血圧を保つ効果があり、高血圧予防にも効果が期待できます。

また、体内の余分な塩分を排出することからむくみの解消にも効果があります。

◆栄養を上手にとるコツ

・非加熱のはちみつを選ぶ

はちみつは加熱すると栄養素が壊れてしまいます。はちみつの栄養を十分に摂取するためには、非加熱の純粋はちみつを選ぶのがおすすめです。

加熱されているものも非加熱のものも純粋はちみつと記載されているので見分けるのが少し難しいかもしれませんが、純粋はちみつは花粉などが混じっているので少し濁りがあることが特徴です。

ラベルに果糖ブドウ糖液やフルクトース、グルコースなどが記載されているものは人工甘味料が添加されているものなので、表示を確認しましょう。

また、非加熱の純粋はちみつはお値段も高価になります。安すぎるものは加熱されたはちみつであることがほとんどです。

・木製のスプーンを使う

はちみつは金属製のスプーンなど、金属に触れると変質してしまいます。瓶に入っているものは木製のスプーンを使ったり、ハニーディッパーを使用するのがおすすめです。

・1歳未満の赤ちゃんには食べさせない

はちみつにはボツリヌス菌が含まれている場合があります。ボツリヌス菌は腸内で増殖し、毒素を排出します。

大人は菌に耐性ができているので問題ありませんが、赤ちゃんはまだ耐性ができていないので菌に負けてしまい最悪の場合死に至ってしまう場合もあります。

ボツリヌス菌は加熱しても死滅しないので、1歳未満の赤ちゃんには与えないように気をつけましょう。

◆はちみつのおすすめレシピ

はちみつドーナツ

はちみつを混ぜ込んだ優しい味のドーナツです。ホットケーキミックスを使ってお手軽に作ることができます。

レシピ|はちみつドーナツ

【材料(約15個分)】
卵…1個
はちみつ…大さじ2
無塩バター…20g
ホットケーキミックス…150g
粉砂糖…適量
揚げ油…適量

【作り方】
①ボウルに卵を溶きほぐし、はちみつを加えて混ぜる。

作り方①

②バターを耐熱容器に入れて電子レンジ(600W)で約30秒加熱して溶かす。①に加えて混ぜ合わせる。ホットケーキミックスを加えてゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

作り方②

③揚げ油を160度に熱し、②をスプーン2本で一口大にすくって油に落とし入れる。ころがしながらこんがりと揚げる。

作り方③

④粗熱が取れたら粉砂糖を茶こしでふる。

作り方④

【ポイント】
・生地は揚げるとふくらむので、小さめの一口大にすることがポイントです。
・油の温度が高くならないように注意してください。
・お好みでシナモンパウダーやきな粉をまぶしても美味しいです。

◆はちみつレシピのまとめ

はちみつの栄養を効果的に摂取するなら非加熱の純粋はちみつを選ぶのがおすすめです。そのまま食べるなら非加熱の純粋はちみつ、料理に使用するなら加熱されている純粋はちみつなど使い分けることもできます。

花の種類によっても風味が異なるので、お好みのはちみつを見つけてみてはいかがでしょうか?

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この記事の作成者:松井さゆり(フードコーディネーター)
この記事の提供元:シルバーライフ

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