コーヒーのさまざまな健康効果

コーヒーのさまざまな健康効果
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

朝食に、おやつの時間やほっと一息入れたい時に、今やコーヒーは私たちにとって、とても身近な飲み物ですね。街のカフェやスーパーマーケットに行くと、実にさまざまな種類の豆が販売され、時には迷ってしまうこともあります。今回はそんなコーヒー豆の選び方や淹れ方、夏においしいちょっとおしゃれなカフェ風アレンジレシピをご紹介します。

コーヒーの種類とは?

冒頭でも触れたとおり、一口にコーヒーとは言っても味や香り、焙煎方法などの違いで実にさまざまな種類があります。中でも、そのメインとなるのは以下の2品種です。

・香り高く繊細なアラビカ種

世界中で生産されているコーヒー豆の約6割が、このアラビカ種、正式にはコフィア・アラビカという品種です。原産地はアフリカに位置するエチオピアで、現在はエチオピアのほか、ブラジル、コロンビア、メキシコ、グアテマラ、タンザニアなどで栽培されています。
アラビカ種は華やかで甘味を感じる、花のような香りが特徴です。栽培に適する標高が1000m以上と高く、病害虫や乾燥などにも弱いため、栽培にはとても手間がかかるということです。
そのため、突然変異や品種改良により、ティピカ種、ブルボン種、カトゥーラ種など、多くの亜種が作り出されました。これらは低地での栽培に適している、病害虫に強い、などの特徴を持ち、世界各国で栽培されています。

・骨太な味と苦みが特徴のロブスタ種

アラビカ種に比べ、低地栽培や高温多湿に強く栽培が容易で、インドネシアやウガンダ、インドなどで栽培されています。
ロブスタ種の特徴は、その苦みと香ばしい香りで、ブレンドコーヒーやインスタントコーヒー用のベース、また、アイスコーヒー用として利用されています。

コーヒーに含まれる成分と健康効果

私たちが普段飲んでいるコーヒーは、本来飲用ではなく、薬として利用されていました。いったいどのような成分が含まれているのかを見てみましょう。

① クロロゲン酸

クロロゲン酸はコーヒーから発見されたポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があることが知られています。クロロゲン酸については現在様々な研究が進められており、神戸大学名誉教授の市橋正光氏のグループによる研究によると、1日2杯のコーヒーを飲むグループは、シミの原因となるメラニン色素の生成を、飲まない場合の約3割も抑えられることが発見されました。シワの予防効果も現在研究されているということです。
また、クロロゲン酸には肝臓に脂肪が蓄積することを防ぐ働きや、体内で乳酸やアミノ酸から糖を生成する働きを抑え、糖尿病を予防する効果があります。

② カフェイン

カフェインは、アルカロイドという化合物の一種で、眠気や倦怠感を冷ます働きや、利尿効果があることが知られています。また、自律神経の働きを高め、運動能力の向上、集中力の向上など、多くの作用が確認されています。
その一方、妊娠中はコーヒーを控えるように、とはよく耳にすることですが、カフェインはコーヒーだけに含まれている成分ではなく、玉露や煎茶、ウーロン茶、コーラ飲料にも含まれています。
カフェインを控えたい場合はこれらも総合的に考慮のうえ、カフェインレスコーヒーなどを上手に利用して楽しみたいですね。

フローズンカフェクリームショコラ

世界中で愛されるコーヒーには、飲料としてだけではなくお菓子や料理にと、さまざまな楽しみ方があり、アレンジの数は途方もないものがありますね。今回は牛乳をかき氷にして、暑い夏でもおいしく飲めてカルシウムも補給できる、デザート感覚のドリンクをご紹介します。
【材料】   2人分
牛乳     360cc
(A)
インスタントコーヒー   ティースプーン2杯
熱湯           50cc
(B)
レギュラーコーヒー    規定のスプーン2杯分
熱湯           100cc
(※お手元のコーヒーで、(A)または(B)のどちらかをご用意ください)
バニラアイスクリーム   適宜
チョコレートソース※   適宜
お好みで、ココアパウダー、シナモンパウダー、ミントなど
【作り方】
① 牛乳はお手元のかき氷機の氷容器に入れて冷凍しておきます。使用するグラスも、できれば冷やしておきましょう。
② インスタントコーヒーは熱湯で溶き、冷ましておきます。レギュラーコーヒーの場合は普段よりもゆっくりと抽出し、濃いコーヒーを作っておきます。
③ ①の牛乳をかき氷機でけずり、グラスに入れます。(かき氷機がない場合は、牛乳をファスナー付きのフリーザーバックなどに入れて薄い氷にし、鍋の底などで叩き潰してクラッシュにします。)

作り方③

④ ③に②のインスタントコーヒーを好みの量加え、上にバニラアイスクリームを乗せて、チョコレートシロップをかけます。
⑤ お好みでココアパウダー、シナモンパウダーをふりかけ、あればミントなどを飾ります。

作り方⑤

※市販のチョコレートソースを購入すると量が多すぎる、と感じられる場合は、手作りすることができます。以下の手順でお試しください。
【材料】 (できあがり50cc程度)
ココアパウダー   大さじ2
砂糖        大さじ4~
水         大さじ2
【作り方】
① ココアパウダーと砂糖を混ぜ、ザルなどで振るってダマを取り除き、鍋に入れます。

作り方①

② ①に水を少しずつ加えて練り混ぜて、砂糖やココアのザラザラ感がなくなるまで、沸騰してから2分程度、ヘラなどで底をこそげるようにしながら加熱します。

作り方②

(電子レンジを利用する場合は耐熱容器で練り混ぜてから、600Wで1~2分、ココアパウダーの粉っぽさがなくなるまで加熱します。沸騰して吹きこぼれやすいので、最初は30秒、続いて様子を見ながら10秒程度ずつかけては止める、を繰り返してください。)

まとめ

古来より薬として利用されてきたコーヒー。国際コーヒー機関の統計資料によると、2017年の世界の国別コーヒー消費量、日本は一人当たり年間約3.5kg、1位のノルウェーにおいては一人当たり9kg弱と、かなりの量を消費しているということです。
カフェインを多く摂取しすぎると、体質によっては胃が荒れたりお手洗いが近くなってしまったりすることもあります。
一日2杯程度を目安に飲んで、楽しく上手にその健康効果を生かしたいですね。

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この記事の提供元:シルバーライフ

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