今回は、秋冬を代表する果物の1つである柿についてご紹介します。
『柿が赤くなれば医者が青くなる』ということわざがあるように、柿は昔から我々の身体の美容と健康を支えてきた食べ物のようです。柿には、どんな栄養素が含まれているのか、そしてそれはどのような効果が期待出来るのかをご紹介します。
目次
美味しい柿の見分け方
スーパーで並ぶ大量の柿の中からどんな物を選ぶと良いのか下記にまとめました。
是非参考にしてみてください。
・重さ:手に取ったときにずっしりと重みがある物。
・色:柿全体が濃いオレンジ色になっている物。種類によっては、表面に白い粉が付いている物もありますが、それは完熟の証拠なので白い粉がついている物は甘い柿と言えます。
・形:形は歪ではなく整っている物。
・ヘタ:果実に張りつくように隙間が無い物で且つ、4枚揃っている物。
ヘタの色は、緑色が良いです。
柿の栄養価について
柿にはどんな栄養素が含まれているのでしょうか。とても栄養価の高い果物なので是非この記事を読んで柿の栄養価について知って頂ければと思います!
・ビタミンC
柿は1日1個食べれば、1日に必要な量のビタミンCを摂取出来ます。これは、レモン1個分とほぼ同じ量と言えますが、レモンを1日1個食べるよりも柿を1日1個食べるほうが食べやすいですね。
ビタミンCには、抗酸化作用があるのでシミ・しわ・たるみなどに効く美容効果や、疲労回復の効果も期待出来る栄養素です。その他にも、ビタミンCにはストレスを緩和する力があると言われています。
人間の身体は、ストレスを感じるとビタミンCが破壊されると言われています。現代人は、ストレス社会で日々奮闘してるのでビタミンCはとても重要な栄養素であると言えますが、多くの人がビタミンC不足であると言われています。
男性はなかなか果物を食べる機会がないと言う方もいますが、働き盛りのビジネスマンこそ柿を1日1個食べると良いかもしれませんね。
・β-カロテン
柿にはβ-カロテンも豊富に含まれています。
β-カロテンは、ビタミンCと同じく強い抗酸化作用を持つ成分で、ビタミンCと同時に摂取することで相乗作用が起こり、アンチエイジングや肌荒れを防ぐ効果など美容効果が期待出来ます。特に干し柿は、生柿と比較して約2倍のβ-カロテンを含んでおり、効率よく摂取することが出来ますよ。
更に、β-カロテンには、鼻や喉の粘膜を保護する作用があり、ビタミンCとβ-カロテンが互いに補い合うことで、ウィルスに対する抵抗力が更に強くなるので、柿を食べると風邪を引きにくくなると言われています。
これからの季節には嬉しい効果ですね。
・ペクチン
ペクチンは食物繊維の一種で、柿に含まれるペクチンは水溶性食物繊維です。
人の消化酵素では分解されないので、整腸作用やコレステロール低下作用の効果が期待出来ます。
・タンニン
タンニンはポリフェノールの一種で、渋味成分のことです。
タンニンは血液中にある毒素や悪玉コレステロールを減らし、血液の流れをよくする働きがあるため、体全体の新陳代謝がよくなると考えられています。
また、様々な抗ウィルス効果があると言われており、ノロウィルス、インフルエンザウィルス等の予防が期待出来ます。
しかしながら、タンニンは摂取しすぎると便秘の原因になったり、鉄分の吸収を妨げ貧血の原因になる可能性があります。
栄養が高いからといって食べ過ぎてしまうと、様々なデメリットもあるので柿の食べ過ぎにはご注意を。
柿の葉茶について
柿の葉には、ビタミンCが果実の部分より更に多く含まれており、レモンの約20倍と言われています。
ビタミンCは熱に弱い性質があるので、お茶でビタミンCを摂取するのは難しいのでは?と思われた方もいると思いますが、柿の葉に含まれるビタミンCは正確にいうと“プロビタミンC”という栄養素でビタミンCになる前の成分です。このプロビタミンCは、熱に強く体内でビタミンCに変化する栄養素なので、お茶でもしっかりビタミンCが摂取できるのです。
日々のお茶を柿の葉茶に変えるだけで、風邪予防や美肌効果など様々な効果が期待出来ます。
また、柿の葉にはアストラガリンという成分が含まれていますアストラガリンは、抗アレルギー作用があるので毎年花粉症で辛い思いをしている人には是非飲んでいただきたいお茶の1つと言えます。
素晴らしいお茶なので毎日大量に飲みたくなりますが、飲みすぎには注意が必要です。
1日に2杯を目処に適量を守りながら飲むことをお勧めします。
柿を使った簡単レシピ
柿のスムージー
今回は、柿を使った柿スムージーを作ってみました。
忙しい朝にも最適な一杯なので是非お試しください!
【材料】(2人分)
柿…1個
林檎…1/2個
人参…1/4本
牛乳…200cc
【作り方】
1.柿・林檎・人参は皮を剥いてタネを取り除き、一口大に切る。
2.ミキサーに1と牛乳を入れ、ミキサーにかける。
3.グラスに注いで完成です!
【レシピのポイントとコツ】
・甘みが足りない場合は、はちみつを加えると相性が良いです。
・牛乳をヨーグルトに変えたり、材料を変えてみたりと様々なスムージーが楽しめます。
柿レシピのまとめ
いかがでしたでしょうか。『柿が赤くなれば医者が青くなる』ということわざ通り、柿を食べていたら医者いらずになりそうな程、栄養価が高く様々な効果が期待できる果物であることが分かりました。
ただ、栄養が高いからといって食べ過ぎは良くないので適量を守って健康的に柿や干し柿、柿の葉茶を楽しみましょう!