目次
『食パン』について
「食パン」というと、一般的には四角形または山形のパンを思い浮かべると思います。四角形の食パンを「角型食パン(プルマンブレッド)」山形の食パンを「山型食パン(ラウンドトップ)」と呼びます。
食パンの原型
食パンはコロンブスの時代、まだ輸送や分配に手間がかかる頃に、多くの開拓者たちが効率よく分けて食べられるようにと考えられたことから生まれた形だといわれています。
日本の食パンは、フランスのパン・ド・ミーという種類のパンに起源をもつといわれますが、日本人の好みに合わせて材料の比率や焼き加減などを調整しながら、日本独特のパンに進化しているといえます。
食パンの名前
「食パン」という呼び方については諸説ありますが、「主食用パン」や「本食パン」の略語だといわれています。
・主食用のパン
日本では米を炊いたごはんが主食なのが当たり前の時代、外国ではパンが主食であるということが広まって、「主食用のパン」が「食パン」になったという説と、食パンより後に伝来したあんパンやクリームパンの方がおいしいと先に広まったため、イギリス風の山型食パンを菓子パンと区別するために「主食用のパン」と名付けたことで「食パン」となったという説があります。
・本食パン
第二次世界大戦以前からパンを作っていたパン職人は、食パンを「本食パン」と呼んでいたことから「食パン」になったという説があります。
『チョコレート』について
チョコレートはカカオの種子を発酵、焙煎したカカオマスを原料として、砂糖やココアバター、粉乳などを混ぜて作られます。
チョコレートの歴史
日本にチョコレートが伝わったのは江戸時代といわれています。
寛政9(1797)年3月晦日、オランダや中国との交易の窓口であった長崎の遊女がオランダ人からチョコレートをもらったという記録が残っており、これが記録上、日本で最初のチョコレートとされています。
明治32(1899)年、森永商店(現在の森永製菓)がチョコレートの製造を始め、明治42(1909)年には板チョコレートの生産、販売が始められており、これが日本初の板チョコです。
戦時下ではカカオ豆など原料の輸入制限があり、軍需用以外のチョコレートの製造は実質中止となりました。昭和26(1951)年にカカオ豆の輸入が再開され、チョコレートの生産も再開されました。
昭和35(1960)年にカカオ豆やココアバターの輸入が自由化され、チョコレート製品は現在のようにバラエティー豊富になっていきました。
チョコレートの健康効果
チョコレートにはタンパク質、脂質、糖質、食物繊維、ミネラルなどが含まれていますが、チョコレートの健康効果について特筆すべき成分はココアポリフェノールとカカオプロテイン、テオブロミンです。
・カカオポリフェノール
カカオポリフェノールには多くの健康効果が期待されています。
血管を拡張させる効果が期待できることから血圧を下げる効果や、強い抗酸化作用によってコレステロールの酸化を抑制して動脈硬化を予防したり、アンチエイジングの効果やアレルギー症状の緩和などの効果も期待されています。
さらにカカオポリフェノールは「BDNF」いう脳の活動を支える栄養分である、脳由来神経栄養因子というタンパク質の一種を増やす可能性があるといわれています。
BDNFは脳の海馬に高濃度で存在しており、記憶や学習などの認知機能を促進させる可能性があることが示唆されています。
・カカオプロテイン
カカオプロテインはタンパク質の一種で、その一部が難消化性であることがわかっています。
消化されにくいタンパク質は小腸で吸収されずに大腸まで届き、便のかさを増やしたり、腸内細菌のエサとなって腸内環境を整え、便通を改善する効果が期待できます。
・テオブロミン
カカオ豆に含まれる苦み成分のひとつです。カフェインの仲間ですが、カフェインほど神経を興奮させる作用は強くありません。
大脳皮質に作用して集中力を高めたり、自律神経を調整してリラックスさせる効果があります。ほかにも血圧や血糖値を下げる効果や利尿作用もあるといわれています。
食パンスイーツのレシピ
食パンは、食べきれずに残っているものでも大丈夫です。乾燥してしまった食パンでも、卵液を浸み込ませることでおいしいスイーツに生まれ変わります。
【板チョコ入りフレンチトースト】
【材料】(作りやすい分量)
・食パン(8枚切り) 2枚
・板チョコ 35g(1/2枚くらい)
・卵 1個
・牛乳 100ml
・砂糖 小さじ2
・バター 小さじ1
【作り方】
1.卵液を作ります。ボールに卵を割り入れ、砂糖を加えて混ぜます。白身のこしを切るようによく混ぜます。
2.牛乳を加えてよく混ぜます。
3.バットなどにパンをのせ、板チョコを適当な大きさに割って食パンにのせます。
4.もう1枚の食パンを重ね、2.の卵液を食パンの上からかけます。食パンの上下を返して、表面全体が卵液が浸るようにしてから、ふた(またはラップ)をして冷蔵庫に入れ、卵液を食パン浸み込ませます。
5.食パンに卵液がよく浸み込んだら焼きます。フライパンにバターを入れて火をつけます。バターが溶けてきたらパンを入れます。時々フライパンの向きを変えると食パン全体に均等に焼き色がつきます。
6.焼き色がついたら裏返します。ふたをして火を弱め、中まで火を通します。
7.ふたを取って蒸気を逃がし、両面に焼き色がついたらできあがりです。適当な大きさに切って盛り付けましょう。
※冷蔵庫で冷やすと板チョコがパリパリになって、焼きたてとはまた違った食感が楽しめます。
※お好みで粉糖をかけたり、ホイップクリームを添えると、さらに満足感の上がるスイーツなります。
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【板チョコ入りフレンチトーストの栄養量】
上記の材料で作った場合の栄養量です。
エネルギー:619Kcal
カルシウム:237㎎
ビタミンD:3.0㎍
タンパク質:19.3g
鉄:1.9㎎
ビタミンB1:0.20㎎
脂質:27.4g
亜鉛:1.9㎎
ビタミンB2:0.51㎎
糖質:67.1g
ビタミンC:1㎎
ビタミンB6:0.14㎎
食塩相当量:1.5g
レチノール活性当量:175㎍
ビタミンB12:0.7㎍
板チョコと食パンレシピのまとめ
食パンはフランスのパン・ド・ミーをベースに、日本人の好みに合わせて作られるようになった、主に主食として利用される四角形のパンです。
毎日の主食としてはもちろん、手軽なスイーツとしても利用できます。チョコレートはもちろん、ジャムやフルーツなど、いろいろな食材と組み合わせて楽しみましょう。
チョコレートにはさまざまな健康効果が期待されて研究が進んでおり、カカオ成分が多く含まれている商品も販売されています。
カカオの成分が多く含まれているものは、カカオポリフェノールも多く含まれているといえますが、カカオに含まれる脂質も多く含まれている可能性があり、カロリーが高いこともあります。
チョコレートを選ぶ時も、パッケージの表示を確認してみるようにしましょう。
【まごころケア食】では、面倒な栄養計算をしなくても、栄養バランスの整ったお弁当が冷凍で届きます。
スイーツを楽しんだ後のカロリー調整も栄養バランスを崩すことなくできます。ぜひお試しください。
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