『クリームチーズ』クリーミーで栄養も豊富

『クリームチーズ』クリーミーで栄養も豊富
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クリームチーズとは

クリームチーズは、生クリームまたは牛乳と生クリームの混合物からつくるチーズで、熟成を経ないフレッシュタイプのチーズです。白くてやわらかく、きめの細かいチーズで、乳酸菌由来の酸味と乳脂肪のクリーミーな味わいが特徴です。

クリームチーズの歴史

原産地はわかっていませんが、世界で最古のチーズのひとつといわれています。現在のようなクリームチーズが誕生したのは1872年のアメリカで、小さなチーズ工房が発売したといわれています。その後、大手の乳製品メーカーが製法を統一し、品質の安定したクリームチーズが大量生産できるようになりました。

1920年代のアメリカで、クリームチーズを家庭に広めるために考えられたケーキが、現在のベイクドチーズケーキに近いレシピでチーズケーキの元祖といわれており、アメリカ全土に広まっていきました。日本には1970年、チーズケーキの材料として紹介されました。

戦後アメリカの進駐軍がベイクドチーズケーキを持ち込んだことでチーズケーキの存在は知られていましたが、兵庫県神戸市の洋菓子メーカーが販売を始めた「デンマーククリームチーズケーキ」が注目されたことでチーズケーキブームが巻きおこり、クリームチーズも一般に広まっていきました。

クリームチーズの仲間

クリームチーズは熟成させない「フレッシュタイプ」に分類されます。フレッシュタイプのチーズは、生乳に乳酸菌または酵素を加えて凝固した「凝乳」から乳清(ホエイ)をとり除いてつくられます。フレッシュタイプのチーズはクリームチーズの他にも次のような種類があります。

・クリームチーズ

白くてやわらかく、きめの細かいなめらかさが特徴です。チーズの中ではタンパク質量が少なく、乳脂肪の豊かな味わいと乳酸菌由来の酸味があります。

・カッテージチーズ

生乳から乳脂肪分を除いた脱脂乳などに乳酸菌とレンネット(凝乳酵素)を加えてつくられます。クセのない軽い風味で、比較的低カロリーなチーズです。

・フェタチーズ

羊の乳が原料のチーズで、古代ギリシアから製法がほとんど変わっていないといわれます。外皮はなく不均質な小さな穴があり、すの入った木綿豆腐のようです。塩味が強いので、食べるときには塩抜きが必要です。

・フロマージュ・ブラン

フランス語で「白いチーズ」の意味です。脂肪分は0~40%と幅があります。牛乳に乳酸菌とレンネットを加えてかため、水分を除いてつくられます。ヨーグルトと似た味わいがあります。

・マスカルポーネ

イタリア原産のチーズです。原料となる牛乳をかためて水分を除いただけのチーズで、酸味も塩分も少なく、ティラミスの材料として知られています。

・モッツアレラ

白くて丸い形のチーズです。表面はツルツルとなめらかです。もともとは水牛の乳からつくられていました。くせのない味で、加熱すると溶けてよく伸びます。

・リコッタ

南イタリア原産のチーズで、ホエイが原料のチーズです。ホエイ、または乳や生クリームなどを足したものを高温で加熱し、凝固したタンパク質をすくってつくられます。

クリームチーズの栄養

脂質

クリームチーズには乳脂肪が含まれています。乳脂肪に含まれる短鎖・中鎖脂肪酸は体内で燃焼されやすく、体脂肪になりにくいといわれています。また近年の研究では、乳脂肪に含まれる短鎖・中鎖脂肪酸には高血圧や糖尿病、認知症の予防効果が確認されています。

ビタミンA

ビタミンAは発育を促進し、皮膚や粘膜、目の健康維持に欠かせないビタミンです。抗酸化作用によるアンチエイジング効果も期待できます。

ビタミンE

強い抗酸化作用により、体内の細胞膜の酸化や血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化や生活習慣病の予防効果が期待できます。

ビタミンB2

糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変える代謝に重要なビタミンであり、活動量の多い人ほど多く必要になるといえます。皮膚や粘膜の健康を維持するためにも必要です。

カルシウム

チーズに含まれるカルシウムは、消化の過程でできるCCP(カゼインホスホベプチド)が小腸でのカルシウムの吸収を助けるため、小魚などのカルシウムに比べて吸収率が高いといわれます。

クリームチーズのレシピ

個包装されているものは冷蔵庫で保存し、賞味期限内に食べきるようにしましょう。ブロックタイプのものが一度に使いきれない場合は、清潔なナイフで切り分けたあと、ラップが密着するようにぴったりと包んでから保存用のチャック袋などに入れて冷蔵庫で保管し、できるだけ早く使い切りましょう。

カビが生えやすいので、すぐに使い切れない場合は使いやすい分量に分けてからラップで包み、冷凍することもできます。煮込み料理やパスタソースなどに使う場合は、凍ったまま加えても大丈夫です。解凍は冷蔵庫で数時間おいておきましょう。解凍したクリームチーズは再冷凍はせず、使い切るようにしましょう。

【バスクチーズケーキ】

バスクチーズケーキ

【材料】(直径15㎝丸型1台分)
・クリームチーズ        200g
・グラニュー糖         75g
・卵              2個
・薄力粉            大さじ1
・生クリーム          200ml
・バニラオイル         数滴

【作り方】
1.クリームチーズと卵は冷蔵庫から出しておき、室温に戻しておきます。

2.型の大きさよりも大きめに切ったオーブンシートをくしゃくしゃに丸め、水でぬらしてからよく絞ります。広げて型に敷いておきます。

作り方2

3.クリームチーズをボールに入れて、なめらかになるまで混ぜます。

4.しっかりとなめらかになってからグラニュー糖を入れ、よく混ぜます。

作り方4

5.溶きほぐした卵を数回に分けて加えます。その都度よく混ぜて下さい。

作り方5

6.薄力粉を加えます。ふるう必要はありませんが、ダマが残らないようによく混ぜてください。

作り方6

7.生クリームを数回に分けて加えます。その都度、よく混ぜてください。

作り方7

8.バニラオイルを数滴加えて混ぜ、型に流し込みます。

作り方8

9.210℃に予熱したオーブンで45分焼いてできあがりです。バスクチーズケーキは、表面を焦げ目がつくまで焼くのが特徴です。オーブンの機種によって、焼き時間を調節してください。

10.粗熱がとれたら型から出し、冷蔵庫で冷やしてから食べましょう。

作り方10

※ 生クリームは乳脂肪分45%以上のものを使うと、コクのある仕上がりになります。
※ オーブンシートはぬらした後、よく絞ってください。水気が残っているとできあがりが水っぽくなることがあります。
※ クリームチーズは初めにしっかりとなめらかにしておきましょう。冷たくてかたいときは、500Wの電子レンジで10秒ずつ温めます。温めすぎないように注意しましょう。

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クリームチーズレシピのまとめ

クリームチーズは熟成させないフレッシュタイプのチーズです。チーズケーキの材料として一般的ですが、お菓子の材料としてだけではなく、パンに塗ったり、パスタソースなどいろいろな使い方ができます。ぜひ利用してみましょう。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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