もち米の魅力とは?お正月以外も食べよう

もち米の魅力とは?お正月以外も食べよう
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もちとはどんな食材?

もちとは、もち米を蒸してから搗いた「つきもち」と、穀物の粉に湯を加えて練ってから蒸した「ねりもち」があります。一般的には「もち」というとつきもちを指すことが多く、ねりもちは地域によって「団子」として扱われることもあります。つきもちは特有の粘りと伸びのある食感が特徴で、古くからお正月や節句、季節の行事や祝い事などに食べられてきました。

もちの歴史

もちは縄文時代の後期に稲作の伝来とともに東南アジアから伝わっと考えられています。平安時代に「鏡もち」の風習が生まれ、この頃から祭事や仏事の供え物としてもちが欠かせないものとなっていきました。室町時代には茶道の発展とともに、茶道菓子としてもちが使われるようになり、季節ごとにもちを使ったお菓子が作られるようになりました。現在も正月や節句、季節の変わり目などには無病息災、五穀豊穣などの願いを込めてもちを食べる風習があり、縁起の良い食べ物として伝えられています。

もちの種類

ここでは「つきもち」の加工や成形よる分類をあげます。
・のしもち
搗いたもちを1~1.5㎝くらいの厚さにのばし、板状にしたもちです。好みの大きさに切り分けながら食べます。
・切りもち
のしもちを切ったものをいいます。角もちとも呼ばれます。主に東日本で一般的なもちの形です。
・丸もち
搗いたもちを丸く成形したものです。食べやすい大きさに丸めたり、大きく丸めてから板状に切り分けて食べます。主に西日本で一般的なもちの形です。
・干しもち
青森県や秋田県、長野県など寒冷地で、 昔から保存食として作られているもちです。「凍りもち」や「凍み(しみ)もち」など、地域によっていろいろな呼び方があります。切りもちをひもで編みつないで吊るし、約1~2か月寒風にさらして干して作られます。そのまま食べることもできますが、オーブントースターで焼いたり、油で揚げて食べることもできます。

もち米とうるち米の違い

ごはんとして食べているお米は「うるち米」といいます。もち米はもちの原料となる他、お赤飯やおこわとしても利用されます。どちらの米も白い色ですが、うるち米には透明感があるのに比べてもち米は不透明です。米の主成分であるデンプンは、うるち米がアミロースとアミロペクチンが2:8で含まれているのに対し、もち米はアミロペクチンのみで、このアミロペクチンがもちの粘りのもととなります。もち米もうるち米もお米の時点ではほとんどカロリーに差はありませんが、吸水量がもち米の方が少ないため、炊飯後は同じお茶碗1杯であれば、もち米の方がカロリーは高くなります。

もちに含まれる栄養

炭水化物

もちに含まれる主な栄養素は炭水化物です。炭水化物は体内に吸収されてエネルギー源になる糖質と、消化吸収されずエネルギー源にはならない食物繊維に分けることができます。もちに含まれる糖質(デンプン)はアミロペクチンで、もちの特徴である粘りは、アミロペクチンによって生まれます。糖質は体の主要なエネルギー源であり、脂質やタンパク質よりも消化・吸収が速く、素早く利用できるエネルギー源です。糖質が不足するとエネルギーが十分に供給されず疲れやすくなったり、集中力の低下などを招くことがあります。エネルギーとして利用されなかった過剰な糖質は、体脂肪として蓄えられます。おもちはごはんと比べるとグラム当たりのカロリーは高く、食欲がないときや、スポーツをするときのエネルギー源としても効率がよいといえます。調理も簡単で、焼いてしょう油をかけたり、砂糖としょう油で甘辛い味にもできます。お雑煮のように食事として野菜と一緒に食べたり、おしるこのようにおやつにもなります。納豆もちやきなこもちにすると、手軽にタンパク質も補給できます。日持ちもするので、非常食としてローリングストックする食品としても活用できます。もちはGI値が高く、血糖値が上がりやすい食品でもあります。糖尿病など血糖値のコントロールが必要な場合は食べ過ぎに注意し、調理方法や食べ合わせなどに工夫をしながら楽しみましょう。

薬膳の効果

消化がよく元気を補うので、食欲がないときや倦怠感があるとき、気力が出ないときなどによい食材です。脾の働きを高め、軟便や消化不良にも効果があるといわれます。また、多汗や頻尿にも有効です。

もちの簡単レシピ

個包装されて売られているもちは、直射日光や高温多湿を避けて保存しましょう。日持ちは長い食品ですが賞味期限を確認し、期限内に食べきるようにしましょう。包装されていないもちは1個ずつラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍することができます。冷凍したもちは凍ったままオーブントースターやフライパンで焼くことができます。もちがふくらんで、焼き色がつくまで焼きましょう。また電子レンジで加熱することもできます。耐熱の皿にもちをのせ、ラップをせずに500Wの電子レンジで45~50秒加熱します。もちの大きさによって加熱時間が異なるので、様子を見ながら加熱時間を調節しましょう。
小さな子供や高齢者は、のどに詰まると窒息の可能性があります。あらかじめ小さくちぎっておくなど、注意して食べるようにしましょう。

【明太マヨもち】

明太マヨもち

【材料】(2人分)
・切りもち          4個
・明太子           20g
・マヨネーズ         大さじ1
・めんつゆ(3倍濃縮)    小さじ1
・ごま油           小さじ1
・とけるチーズ        適量
・こしょう          適量
・きざみのり         適量

【作り方】
1.明太子は皮から出してほぐし、マヨネーズ、めんつゆを混ぜておきます。

作り方1

2.フライパンにごま油を入れ、切りもちを並べて火をつけます。中火で焼き、焼き色がつ
いたら裏返します。

作り方2

3.1.で合わせた明太子をもちの上にのせて、チーズものせます。こげないように火加減を調節してから、ふたをして加熱します。

作り方3

4.もちに火が通ったらお皿に盛り付け、こしょうをかけてきざみのりをトッピングしてできあがりです。

作り方4

もちレシピのまとめ

もち米を蒸してから搗いたものがもち(つきもち)です。主な栄養素は炭水化物(糖質)で、普通に炊いたごはんよりも高カロリーで消化吸収がよいので、効率のよいエネルギー源といえます。調理が簡単で味のバリエーションも多いので、ローリングストックして、いろいろな食べ方を楽しみましょう。

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この記事の提供元:シルバーライフ

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