きゅうりの栄養や選び方 おいしいおつまみレシピ

きゅうりの栄養や選び方 おいしいおつまみレシピ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

きゅうりとはどんな食材?

きゅうりはウリ科キュウリ属の植物です。

原産地はヒマラヤといわれており、インドでは3000年以上前には栽培されていたようですが、日本で本格的に栽培されるようになったのは江戸時代後期になってからです。

現在は日本各地で栽培されており、通年で食べることができます。

きゅうりの選び方と保存方法

きゅうりは皮が濃い緑色でハリがあり、トゲのある品種ではトゲがとがっているものが新鮮です。

持ったときに重みがあり、太さが均一のものを選びましょう。まっすぐでも、曲がっていても味は変わりません。

きゅうりの保存は水分をしっかりと拭き、1本ずつキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室でヘタを上にして立てて保存しましょう。

きゅうりのイボと白い粉

きゅうりのイボは、トゲの名残りといわれています。

きゅうりの幼果にはトゲがあり、苦味もありますが、果実が成熟すると苦味は消えてトゲは目立たなくなってきます。

現在は調理や加工がしやすいように、イボなしのきゅうりも栽培されています。

きゅうりの表面に白い粉状のものがついていることがありますが、この白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、主成分はケイ素です。

ブルームはきゅうり自身が水分の蒸発を防いだり、病原菌などから守るために分泌しています。現在はブルームのつかないブルームレスきゅうりも栽培されています。

きゅうりに含まれる栄養

ビタミンK

ビタミンKは脂溶性のビタミンで、血液の凝固にかかわっています。

反対の血液の凝固を抑える物質の合成にもかかわっており、正常な血液の働きに欠かせないビタミンです。

さらに腸から吸収されたカルシウムを骨に取り込むのを助けるため、骨粗しょう症の治療薬としても利用されています。

カリウム

カリウムは、体内でナトリウムとバランスをとりながら一定の濃度を保っています。カリウムはナトリウムの排泄を促すため、高血圧の予防やむくみの予防・改善に効果が期待できます。

オリーブオイルとは

オリーブオイルはオリーブの果実からとれる油のことです。神話や聖書にも登場し、中東やヨーロッパでは食用だけではなく、民間療法や美容にも用いられてきました。

オリーブオイルの種類

オリーブオイルは大きくバージンオリーブオイルとオリーブオイル(ピュアオリーブオイル)の2つに分けることができます。

・バージンオリーブオイル

バージンオリーブオイルはオリーブの果実を搾ってろ過しただけの一番搾りのオイルのことです。

成分などの違いによってさらに4つのグレードに分けられますが、日本で主に流通しているのは上位2つのグレードのもので、エキストラバージンオリーブオイルは最高級です。

オリーブオイル特有の味と香りがあり、加熱せずに食べるとオイルの特徴を活かすことができます。

・オリーブオイル

ピュアオリーブオイルと呼ばれることもあります。精製したオリーブオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたものです。

オリーブオイル特有の味や香りは控えめで食べやすく、他の食材の味を引き立てます。

オリーブオイルの保存方法

エキストラバージンオリーブオイルは、時間の経過とともに味や香りが変化していきます。開封後は、できるだけ早く使い切るようにしましょう。

・空気に触れないようにする

オリーブオイルは空気に触れると酸化が進み、味も香りも変化します。容器のふたは使用のつどしっかりと閉めましょう。

容器の注ぎ口は、ペーパータオルなどで拭いてから閉めましょう。

・光を避ける

直射日光だけではなく、室内の明かりも味や香りに影響します。オリーブオイルの容器に色がついているものは遮光性のある容器です。

別の容器に入れ替える場合も遮光性のある容器に入れるようにしましょう。透明な容器の場合はアルミホイルで覆うと光が入りにくくなります。

・高温を避ける

温度が30℃以上になると成分の変化が大きくなります。家庭では、13~18℃くらいの温度で保管するのがよいとされています。

窓際やガスコンロ、熱を放出する家電の近くに置くことは避けましょう。オリーブオイルは10℃前後になると固まることがあります。

冷蔵庫で保存すると白っぽく濁ったようになったり、白い点状のものができることがありますが、常温に置くと透明に戻り使用に害はありません。

しかし味や香りは変化することがあるので、冷蔵庫での保管はお勧めしません。

オリーブオイルの栄養と効果

オレイン酸

オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含みます。

オレイン酸は善玉コレステロール(HDLコレステロール)を減少させずに、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減少させる効果があり、動脈硬化や心疾患の予防にも効果的であると考えられています。

またオレイン酸は小腸で吸収されにくく、腸に刺激を与えて便秘を改善する効果も期待できます。

ビタミンA

脂溶性のビタミンで視機能や皮膚の健康を維持するために必要です。ビタミンAは目の網膜にある光を感じるロドプシンという物質の主成分であるため、夜盲症の予防に必要です。

また皮膚や粘膜を構成する上皮細胞の合成にかかわっており、皮膚や粘膜の健康を維持し、感染症の予防や免疫力の向上に役立ちます。

ビタミンE

ビタミンEは脂溶性のビタミンで、強い抗酸化作用によって生活習慣病の予防や改善に役立ちます。

また毛細血管を広げ血流を改善する効果によって、肩こりや冷え性など末梢血管の血行障害が原因と考えられる症状の改善や、細胞の新陳代謝を活性化して美肌効果も期待できます。

きゅうりのおすすめレシピ

【きゅうりのオリーブオイル和え】

きゅうりのオリーブオイル和え

【材料】
・きゅうり     2本
・オリーブオイル  大さじ2
・塩        小さじ1/2
・こしょう     適量

【作り方】
1.きゅうりは包丁の背でイボをこそげ落とし、洗っておきます。

2.ペーパータオルなどでよく水分を拭きとります。

作り方②

3.3~4㎝長さに切り、縦に4等分、太い部分は6等分に切ってビニール袋に入れます。

作り方③

4.調味料ときゅうりをビニール袋に入れて、袋の上から混ぜてできあがりです。

作り方④

作り方④

※時間をおかなくても、すぐにおいしく食べられます。

【きゅうりのオリーブオイル和えの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。

エネルギー:63Kcal
タンパク質:0.5g
脂質:6.1g
糖質:0.9g
レチノール活性当量:15㎍
ビタミンD:0.0㎍
ビタミンB1:0.01㎎
ビタミンB2:0.02㎎
ビタミンB6:0.02㎎
ビタミンB12:0.0㎍
ビタミンC:7㎎
カルシウム:14㎎
鉄:0.2㎎
亜鉛:0.1㎎
食塩相当量:0.7g

きゅうりレシピのまとめ

きゅうりは通年で店頭に置かれている、とても身近な野菜です。

サラダや漬物のイメージがあるきゅうりですが、特有の味や香りのあるオリーブオイルと塩、こしょうだけで、さっぱりとおいしいおつまみができます。

【まごころケア食】のお弁当には手の込んだメニューや、食べ慣れたシンプルなメニューなど、いろいろに盛り込まれているので、飽きることなく食べていただけます。

身近な食材が使用されているので、日ごろのお食事の参考にもしていただけます。

栄養のバランスだけでなく、彩りや味付けのバランスにも気を配ったお弁当ですので、ぜひお試しください。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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