もやしで食べ過ぎ予防!?安い理由や簡単レシピをご紹介

もやしで食べ過ぎ予防!?安い理由や簡単レシピをご紹介
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もやしとはどんな食材?

もやしは緑豆や大豆などを発芽させたスプラウトの一種です。

もやしの歴史

平安時代の「本草和名」の中には「末女乃毛也之(まめもやし)」という記述があります。

また江戸時代に編纂された「農業全書」には「緑豆をもやしにして…」とあることから、少なくとも江戸時代には、緑豆もやしを食べていたと考えられています。

一般的に普及したのは第二次世界大戦後、タイやミャンマーからブラックマッペもやしが輸入されるようになってからで、現在のように緑豆もやしが主流となったのは1980年代後半からと、比較的最近のことです。

もやしの種類

・緑豆もやし

最も生産量が多く、市場に出回っています。一般的に「もやし」として販売されているものの多くは緑豆もやしです。

緑豆は別名「青小豆」と呼ばれ、中国では春雨の原料としても一般的です。

・ブラックマッペもやし

ブラックマッペは黒緑豆のことで、別名「黒豆もやし」と呼ばれることもあります。

日本では古くから食べられているもやしで、緑豆もやしよりも細く、シャキシャキとした食感が特徴です。

西日本ではお好み焼きや鉄板焼きなどによく利用されています。

・大豆もやし

「豆もやし」とも呼ばれます。韓国料理のナムルなどで馴染みのあるもやしですが、日本でも江戸時代から青森県で栽培されていました。

粒の小さな大豆を使った「小粒大豆もやし」もあります。

もやしの選び方と保存方法

緑豆もやしは、太めでしっかりとしていて、白くてつやのあるものを選びましょう。変色していたり、折れているものは避けます。

大豆もやしは豆が開いていないものがよいでしょう。

もやしは日持ちがしないため、製造日や消費期限などを確認して購入するようにしましょう。

使い切れなかったもやしは保存容器に入れて、もやし全体が浸かるように水を入れて冷蔵庫で保存しましょう。

毎日水を入れ替えておくと、よい状態が保てます。

すぐに使わないときは、購入した袋のまま冷凍することができます。

使いかけのもやしを冷凍する場合は洗ってから水分をよくきり、冷凍用の保存袋に入れて空気を抜いて冷凍しましょう。

解凍したもやしは水分が出てしまうので、冷蔵保存や再冷凍はせず使いきるようにしましょう。

もやしが安い理由とは?

地域や店舗によって多少の差はあるものの、一般的な緑豆もやしの小売り価格は1袋30円以下といわれています。

もやしは土も日光も不要で水だけで育ちます。

季節にかかわらず、気候や災害などの影響などを受けることが少ない分、安く、安定した価格で売ることができます。

また工場生産によって生産量が豊富で安定していることも価格が下がった要因といえます。

しかし近年は、もやしの原料価格は値上がりしているにもかかわらず、小売価格は下がっている傾向があるようです。

もやしに含まれる栄養

大豆もやしには豆がついているため、タンパク質やビタミンKなどの栄養素も豊富に含まれています。

葉酸

葉酸はビタミンB群の仲間です。ビタミンB12とともに、正常な赤血球を作るために必要です。

また胎児の成長には重要なビタミンであり、妊娠初期に葉酸を十分に摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減することができます。

乳幼児の発育にも必要であるため、授乳中の女性も意識的に摂りたいビタミンのひとつです。

銅は体内で鉄の利用を補助する働きがあるため、貧血の予防のために必要なミネラルです。

また銅が不足することで、T細胞やマクロファージなど免疫にかかわる細胞の活性が低下する可能性があり、銅は免疫機能に重要な役割があると考えられています。

ビタミンC

抗酸化作用を持つビタミンで、活性酸素の増加を抑制して、動脈硬化など生活習慣病の予防に効果が期待されます。

また抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にかかわっており、ストレスを受けると体内でビタミンCの消費量が増大します。

ビタミンCは水溶性で、体内にためておくことができないため、毎日摂る必要があります。

食物繊維

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。

もやし100gには水溶性食物繊維が0.1g、不溶性食物繊維が1.2g含まれています。

不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして便通を促進する効果があります。

また不溶性食物繊維の多い食品には噛み応えのあるものが多いため、よく噛んで食べることで食べ過ぎを予防し、あごの発育・発達や咀嚼機能の維持にも役立ちます。

もやしのおひたしレシピ

「おひたし」とは、野菜などをゆでたり蒸したりして加熱した後、調味しただしに浸す調理方法です。

食材を焼いてからだしに浸したものは「焼きびたし」、揚げてからだしに浸したものは「揚げびたし」、短時間だしで煮てから浸しておくものは「煮びたし」と呼ばれます。

奈良時代から作られていると考えられている料理ですが、現在ではだしに浸しておく工程が省かれ、ゆでた食材にしょう油をかけたものもおひたしと呼ばれることがあります。

【もやしのおひたし】

もやしのおひたし

【材料】(3人分)
・もやし       1袋(200g)
・かにかま      5本(70gくらい)
・板のり       1/2枚(1~2gくらい)
・和風顆粒だし    小さじ1/4
・ポン酢       大さじ1

【作り方】

1.もやしのひげ根を取ります。ひげ根を取ると、できあがりの見た目と食感が良くなりますが、省略しても大丈夫です。

2.もやしをお好みのかたさにゆで、ざるにあげて水分をきっておきます。

作り方②

3.かにかまは粗くほぐしておきます。板のりは小さくちぎっておきます。

4.水分をきったもやしをボウルに入れ、和風顆粒だしを入れて混ぜます。

5,和風顆粒だしが溶けたらポン酢を入れて和えます。

作り方⑤

6.かにかまを入れて混ぜ、最後にちぎった板のりを混ぜてできあがりです。

作り方⑥

作り方⑥

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【もやしのおひたしの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。

エネルギー:35Kcal
タンパク質:4.4g
脂質:0.2g
糖質:3.8g
レチノール活性当量:16㎍
ビタミンD:0.2㎍
ビタミンB1:0.03㎎
ビタミンB2:0.06㎎
ビタミンB6:0.04㎎
ビタミンB12:0.5㎍
ビタミンC:6㎎
カルシウム:37㎎
鉄:0.3㎎
亜鉛:0.3㎎
食塩相当量:1.1g

もやしレシピのまとめ

もやしは通年で購入でき、価格も非常に安価で安定しています。購入後の日持ちは比較的短い野菜ですが、冷凍保存も可能です。

白くて細長い形状から「栄養が少ない」といわれることもあるもやしですが、葉酸や銅などを豊富に含み、大豆もやしではタンパク質やビタミンKも摂ることができます。

もやしは家計に優しい低価格の食材としてだけではなく、ナムルなど調理済みのものや、レトルトパックで日持ちのするもやしの加工品も販売されており、単身世帯でも無駄なくもやしを食べることができます。

毎日の食事で食材を無駄なく使いきるのはなかなか大変なことで、特に単身者や少人数の家庭では、同じ食材を調理方法を変えながら続けて食べなくてはならないこともあります。

【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。

少量では使いにくい食材も、無駄にすることなく食べることができます。

栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。ぜひお試しください。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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