目次
ペペロンチーノの必須食材『ガーリック』
ガーリックは日本語でにんにくのことを指し、ペペロンチーノには必須の食材です。玉ねぎなどと同じように、球根(鱗茎)を食用とします。
古くから経験的に効果が知られていたようで、風邪の予防や食品の保存などに利用されてきました。漢方では「大蒜(たいさん・だいさん)」という生薬として、胃もたれや下痢などの症状に利用されています。
にんにくの香りと効果
にんにくにはアリナーゼという酵素が含まれています。
にんにくの細胞内にはアリインという物質が存在し、切ったりすりおろしたりして細胞が壊されると、細胞外に流出したアリインがアリナーゼと反応してアリシンに変化します。
アリインはほぼ無臭であり、にんにく特有の香りは細胞が壊れることで発生するアリシンによるものです。
・疲労回復効果
アリシンは、糖質の代謝に必要なビタミンB1 と結びついてその効果を持続させる働きがあることから、疲労回復に有効であると考えられます。
・生活習慣病の予防効果
アリシンには抗酸化作用があり、血液中のコレステロール値を抑制し、動脈硬化を防ぐことで生活習慣病の予防効果が期待できます。
・血行促進効果
アリシンを含むイオウ化合物は血液をサラサラの状態に保ち、血栓の予防効果があるといわれています。
・感染症予防効果
アリシンには強い殺菌力があり、いくつかの食中毒菌や病原菌から体を守る働きがあるといわれています。
アリシンは油で調理すると壊れにくくなるといわれています。生のにんにくは食べ過ぎると腹痛や貧血をひきおこす可能性があるので注意しましょう。
にんにくの選び方
一般的にスーパーなどで販売されている比較的値段の安いものは中国産のにんにくで、大量に出回っており、通年で手に入ります。
日本国内でも各地で生産されており、気候によって収穫時期に幅がありますが、多く出回るのは5~8月です。国内でもっとも生産量が多いのは青森県で、出荷量全体の70%が青森県産です。
味、香りに優れた良質のにんにくが生産されおり、中でも青森県三戸郡田子町はにんにくの名産地です。にんにくは1片ずつの大きさがそろっていて、かたくしまったものが良品です。
持ったときに重みのあるものを選びましょう。軽いものは鮮度が落ちていて、中まで乾燥している可能性があります。
にんにくの保存方法
薄皮をむいて使う分ずつキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れ、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。
芽が出てしまってもそのまま食べることができますが、芽の部分は焦げやすかったり、食感が異なるといった理由で取り除かれることが多いようです。
気にならなければ、芽が出てもそのまま使って大丈夫ですが、できるだけ早く使い切るようにしましょう。使い切れない場合は冷凍することができます。
1片ずつに分け、薄皮はむかずに、使う分ずつラップで包んでから冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。使うときは冷凍庫から出して、そのまま冷凍前と同様に使うことができます。
みじん切りやスライスに切ってから使う分ずつラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍しておくこともできますが、香りは飛びやすいので、できるだけ早く使うようにしましょう。
ガーリックのパスタの代表『ペペロンチーノ』
ガーリックのパスタの代表ともいえるのが「ペペロンチーノ」です。「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」というパスタ料理を、日本では略してペペロンチーノと呼んでいます。
イタリアのナポリ生まれのパスタ料理といわれており、「アーリオ」はにんにく、「オーリオ」は油、「ペペロン」は唐辛子の意味です。
ペペロンチーノの材料
ペペロンチーノの材料はその名前の通り、にんにくと油、唐辛子が基本です。あとはイタリアンパセリやこしょうをトッピングする程度で、特に具を入れずに成立するため、欧米では軽食として扱われます。
日本ではいろいろな具を加えたアレンジがあり、豊富なパスタメニューのベースともなっています。
ペペロンチーノのおいしさを決める「乳化」とは
乳化とは、水と油が混ざった状態をいいます。ペペロンチーノは、オリーブオイルにパスタのゆで汁を加えて乳化させることでとろみのついたソースになり、油っぽくない仕上がりになります。
パスタのゆで汁にはパスタから流れ出たでんぷんが含まれており、このでんぷんが乳化剤の働きをするため、パスタをゆで始めたばかりのゆで汁ではなく、ゆであがりに近いゆで汁を使う方が、失敗が少なくなります。
ガーリックのパスタレシピ|ナスのペペロンチーノ
【材料】(2人分)
・パスタ 200g
・にんにく 2かけ
・唐辛子 2~3本
・オリーブオイル 大さじ2
・ナス 2本
・塩 小さじ1/2
・こしょう 適量
【作り方】
1.にんにくはみじん切りにしておきます。唐辛子は種をとり、適当な大きさにくだきます。
2.ナスは洗ってへたをとり、縦半分に切ってから、斜めスライスにしておきます。パスタをゆで始めます。
3.フライパンににんにくと唐辛子を入れて火をつけます。弱火で加熱し、にんにくの香りがしてきたらナスを入れ、火を強めて炒めます。
4.ナスに油がまわったらパスタのゆで汁を50㏄くらい入れて混ぜます。途中で水分が少なくなったらゆで汁を大さじ1くらいずつ足して、ナスに火を通します。
5.まだ少し硬めのうちにパスタを湯からあげ、フライパンに入れます。
6.手早く混ぜ合わせ、塩とこしょうで味を整えてできあがりです。
※ナスは炒めるときに完全に火を通すのではなく、ゆで汁を入れてから煮るイメージで火を通します。
※加えるゆで汁の量によってパスタの味付けが変わってしまうため、今回のレシピではゆで汁には塩を入れていません。
※唐辛子と塩の量は、お好みで調節してください。
【ナスのペペロンチーノの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。
エネルギー:536Kcal
カルシウム:39㎎
ビタミンD:―㎍
タンパク質:14.9g
鉄:2.1㎎
ビタミンB1:0.26㎎
脂質:14.7g
亜鉛:1.8㎎
ビタミンB2:0.14㎎
糖質:72.2g
ビタミンC:5㎎
ビタミンB6:0.29㎎
食塩相当量:1g
レチノール活性当量:28㎍
ビタミンB12:―㎍
ガーリックパスタ『ペペロンチーノ』のまとめ
ガーリックは日本語でにんにくを指し、ガーリックを使ったパスタの代表ともいえるのがペペロンチーノです。
ペペロンチーノの正式な料理名は「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」といい、「にんにく・油・唐辛子」の意味です。基本のペペロンチーノにいろいろな食材を組み合わせて、オリジナルのペペロンチーノを作ってみましょう。
ペペロンチーノはにんにく・油・唐辛子さえあればおいしいパスタ料理になりますが、栄養面を考えると、それだけで食事を済ませるのは…というときもあります。
どんな食材を加えればよいか、サイドメニューは何がよいかなど考え始めると、手軽なパスタメニューも急に面倒に感じることがあるのではないでしょうか。
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