ほうれん草とさつまいものケークサレのレシピ

ほうれん草とさつまいものケークサレのレシピ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

ほうれん草とは

ほうれん草は江戸時代には伝わっていましたが、現在のように一般的になったのは昭和になってからのようです。

本来の旬は冬ですが通年で出まわっており、近年はアクを少なく改良して生でもおいしく食べられるものがあります。

ほうれん草の選び方と保存方法

・選び方

濃い緑色で葉に厚みがあり、葉先までピンとハリがあるものを選びましょう。

種類によっても異なりますが根元はふっくらとしていて赤く、茎は太めのものが良品です。

・冷蔵保存

キッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。

ほうれん草は日持ちしないので、早めに使い切る方がおいしく食べることができます。

・冷凍保存

食べきれない場合は、かために下ゆでから冷凍しておきましょう。

根元は土が入り込んでいることがあるので、茎を開いて流水でよく洗います。

大きめの鍋にたっぷりと湯を沸かし、初めにほうれん草の根元と茎だけを浸けて30秒ほどゆでてから、全体をお湯に沈めます。

ゆであがったら冷水にとって色止めをし、しっかりとしぼってから使いやすい長さに切ってラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。使うときは凍ったまま加熱して大丈夫です。

ほうれん草の栄養と効果

・βカロテン

抗酸化作用や免疫賦活作用があります。

体内で必要に応じてビタミンAに変換されて皮膚や粘膜の健康維持や正常な視機能の維持に役立ちます。

・ビタミンE

抗酸化作用によって生体内の細胞膜を守る働きがあります。

・ビタミンK

血液の正常な凝固に必要です。

またカルシウムが骨に沈着するのを促進し、流出を抑制するので、骨粗しょう症の治療薬としても使用されています。

・葉酸

正常な赤血球を作るために必要です。また核酸やタンパク質の合成にもかかわっています。

・ビタミンC

ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持やコラーゲンの合成には欠かせないビタミンです。

また抗酸化作用や抗ストレス作用、抗ウイルス作用など、さまざまな効果が期待されています。

さつまいもとは

さつまいもは1600年頃、中国から琉球(沖縄県)を経て薩摩(鹿児島県)に伝わりました。

やせた土地でも栽培が可能だったことから全国的に栽培されるようになり、日本各地で凶作や飢饉を救ったといわれています。

さつまいもの旬は秋ですが、通年で出まわっています。

さつまいもの選び方と保存方法

・選び方

皮にハリがあってシミやしわがなく、色が均一なものを選びましょう。ひげ根が多いものは繊維が多い可能性があります。

・常温保存

市販されているさつまいもは洗ってあるものが多いのですが、土がついている状態の方がより長持ちするので、洗わずに保存しましょう。

温度が10~15℃で日が当たらず、温度や湿度が大きく変化しない場所が適しているので、基本的には常温で保存します。

温度が20℃を超えると発芽してしまうことがあるため、夏季はキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

さつまいもは呼吸をしているため密閉せず、ポリ袋の口は開けておくか、軽く閉じておくようにしましょう。

・冷凍保存

さつまいもは生のまま冷凍ができます。

使いやすい大きさに切ってから水にさらしてアクを抜きます。水分をしっかりと拭きとってから冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。

使うときは解凍せずに調理することができます。また蒸したり、焼いたり加熱してから冷凍することもできます。

丸ごと、または使いやすい大きさに切ってから焼く、蒸すなどの調理方法で加熱し、ラップに包んで冷凍しましょう。

加熱後につぶしてから使いやすい分量に分けてラップに包み、冷凍しておくこともできます。

さつまいもの栄養と効果

さつまいもには、ほうれん草に含まれているビタミンEやCも含まれています。

さつまいもはいも類の中でもビタミンCを多く含み、でんぷんに守られていることで調理による損失が少ないと考えられています。

・食物繊維

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、それぞれ1:2のバランスで摂るのがよいとされています。

さつまいもには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。

・ヤラピン

さつまいもを切ったとき、断面に染み出てくる白い液体がヤラピンです。熱に強く、加熱調理による変化はありません。

便をやわらかくする効果があるといわれており、食物繊維との相乗効果で便秘の改善に役立つと考えられています。

ヤラピンは皮の近くに存在するので、さつまいもは皮ごと食べるとヤラピンを無駄なく摂ることができます。

ケークサレのレシピ

ケークサレは「塩のケーキ」の意味で、野菜や肉、チーズなどを入れてパウンド型で焼いた

お惣菜のようなケーキのことです。今回は生地に塩分が入らないので、具材を炒めるときにしっかりと味をつけておきましょう。

【ほうれん草とさつまいものケークサレ】

ほうれん草とさつまいものケークサレ

【材料】(約190×108×35㎜の型2個分)
・ほうれん草      100g
・さつまいも      100g
・玉ねぎ        30g
・ベーコン       35g
・塩          適量
・こしょう       適量
・小麦粉        100g
・ベーキングパウダー  小さじ
・卵          2個
・牛乳         100ml
・オリーブオイル    50ml
・ピザ用チーズ     100g

【作り方】

1.ほうれん草は洗って水分をよく切り、2~3㎝くらいのざく切りにします。

2.さつまいもは洗って1㎝角くらいのサイコロ型に切り、水にさらしておきます。

3.玉ねぎは長さ2㎝くらいのスライス、ベーコンは1㎝幅くらいに切ります。

4.分量のオリーブオイルのうち小さじ1をフライパンに入れ、ベーコン、玉ねぎ、ほうれん草、さつまいもを炒めます。

作り方④

作り方④

作り方④

5.塩とこしょうで味をつけます。この後オーブンで焼くので、さつまいもなど完全に火が通っていなくても大丈夫です。オーブンを180℃に予熱します。

6.生地を作ります。ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、牛乳を加えてよく混ぜます。

作り方⑥

作り方⑥

7.オリーブオイルを少量ずつ入れてよく混ぜます。

作り方⑦

8.小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるい、7.に加えて混ぜます。

作り方⑧

作り方⑧

9.炒めた具材を加えて混ぜ、型に入れます。ピザ用チーズをトッピングします。

作り方⑨

作り方⑨

10.180℃のオーブンで30~40分焼いてできあがりです。

作り方⑩

※オーブンの機種によって焼き加減が異なることがあります。お使いのオーブンに合わせて温度や焼き時間を調節してください。

このレシピを動画で見てみる

まとめ

ケークサレは甘くないパウンドケーキです。

いろいろな食材を具として利用でき、それだけでもいろいろな栄養が摂れるので、朝食にも適しています。

ほうれん草もさつまいもも、冷凍保存に適している野菜といえます。

購入後すぐに使わないときは、できるだけ早く冷凍しておく方がよい状態を維持できることもあります。

冷凍した食材があることで毎日のお食事の準備を大幅に時短することもできます。

【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。

定番のメニューもひと工夫されて、違った料理のように楽しめるものもあります。

栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。ぜひお試しください。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

記事一覧へ戻る