なすとトマトとひき肉の栄養と効能 人気のカレーレシピを作ろう

なすとトマトとひき肉の栄養と効能 人気のカレーレシピを作ろう
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

なすとはどんな食材?

なすはナス科ナス属の野菜で、食用としているのは果実です。

くせのない味で油と相性が良く、加熱すると柔らかくなめらかな食感になります。皮の紫色が濃く、ふっくらとしてつやのあるものを選びましょう。

「秋なすは嫁に食わすな」の意味は?

このことわざは、一般的には「秋のなすはとてもおいしいので、嫁に食べさせてはもったいない」という姑の嫁いびりの意味で知られていますが、そのほかにもいくつかの意味があるといわれています。

・嫁の体を冷やさないように

なすは薬膳では体を冷やす食材とされています。

なすには水分とカリウムが豊富に含まれており、カリウムの利尿作用によって体から水分を排泄するときに熱を放散する効果や、カリウムの血圧を下げる効果によって体温の上昇を抑えるなど、体を冷やす効果があります。

秋になって真夏の暑さが去ってからは、大切な嫁の体を冷やさないようにと思いやる意味のことわざという説があります。

・子宝に恵まれるように

秋なすには種が少ないことから「子宝に恵まれない」と縁起の悪い食物と考えられたため、嫁には食べさせない、という説があります。

なすの栄養と効果

・ビタミンK

脂溶性のビタミンで、血液の凝固にかかわっています。またビタミンKにはカルシウムが骨に沈着するのを促進する働きもあります。

・葉酸

ビタミンB群の仲間で、ビタミンB12とともに赤血球の形成に必要です。また胎児の正常な発達には欠かせない栄養素であり、特に妊娠初期の女性には積極的な摂取が勧められています。

・アントシアニン

なすにはアントシアニンの一種であるナスニンという成分が含まれています。ナスニンはなすの皮の色である青紫色の色素で、ポリフェノールの一種です。

視機能を改善する効果や白内障、緑内障などの眼病予防効果、内臓脂肪の蓄積を抑える効果などが期待されています。

トマトとはどんな食材?

トマトはナス科ナス属の野菜で、食用としているのは果実です。

全体が赤く、重みがあって皮にハリとつやのあるものを選びましょう。お尻(果頂部)に放射状のスジがきれいに出ているものは甘味があるといわれています。

トマトに含まれるリコピンとは?

リコピンはトマトに含まれる、カロテノイドの一種です。カロテノイドは赤や黄色、オレンジ色の色素のひとつで、強い抗酸化力を持っています。

中でもリコピンは非常に強力な抗酸化力を持つことがわかっています。

他にも血圧を下げる効果や血中のコレステロール値を下げる効果、紫外線から皮膚を守る効果、骨からのカルシウム溶出を抑制する効果など、さまざまな健康・美容効果が期待されています。

生のまま食べてもリコピンの効果は期待できますが、トマトを加熱したりミキサーにかけるなどして細胞を壊すことで、リコピンの吸収率は3倍以上にアップするといわれます。

また油と一緒に摂ることで吸収率が高まるので、油を使った調理方法も効果的です。さらにリコピンは、夜よりも朝の方が吸収が良いという研究結果があります。

トマトの栄養と効果

・ビタミンE

ビタミンEは脂溶性のビタミンで強い抗酸化力を持ち、血管や皮膚など細胞の老化を抑制して、生活習慣病の予防やアンチエイジングの効果が期待されています。

また血行を促進する効果によって、末梢血管の血行障害による肩こりや冷え性などの症状改善に効果が期待できます。

・ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせないビタミンであり、全身の皮膚や粘膜、関節などの健康維持に必要です。

また抗酸化作用を持ち、ビタミンEと一緒に摂ることで相乗効果が得られます。免疫力を高めたり、抗ストレス作用や鉄の吸収を促進する作用など、さまざまな働きを担っています。

ひき肉とはどんな食材?

ひき肉は食用肉をミンサーで細切れにしたものです。

食肉の加工の際に出た切れ端など、そのままでは商品として販売できない部分をミンチ状に加工することがあるため、比較的安価で販売されています。

2種類以上の肉を混ぜてミンチにしたものを合いびき肉と呼び、市販されている合いびき肉の多くは豚肉と牛肉の合いびき肉です。

ひき肉の栄養と効果

ひき肉に含まれる栄養は、その食肉の種類によって異なりますが、主な栄養素はタンパク質です。

脂質量は肉の種類によって差があり、一般的には、牛ひき肉と豚ひき肉は比較的脂質の割合が多く、牛ひき肉は鉄を多く含み、豚ひき肉はビタミンB1を多く含みます。

鶏ひき肉は脂肪が少なくタンパク質の割合が多く、カロリーも牛や豚のひき肉と比べると低くなっています。

・タンパク質

肉類のタンパク質は、必須アミノ酸がバランスよく含まれた、アミノ酸スコア100の良質なタンパク質です。

タンパク質は体の筋肉や臓器、血液など体を構成するために必要です。エネルギー源ともなり、正常な免疫機能の維持など、人が生きていくために欠かせない栄養素です。

ひき肉はいろいろな部位の肉が混ざっており、含まれている脂肪量が比較的多いことがあるため、脂肪の量が気になる場合は、「赤身ひき肉」と表記されている商品を選ぶと良いでしょう。

なすとトマトとひき肉のレシピ

なすとトマトとひき肉のカレーは、短い加熱時間で作ることができます。さらに今回は市販のカレールーを使って味付けも簡単です。

【なすとトマトのひき肉カレー】

なすとトマトのひき肉カレー

【材料】(3~4人分)
・玉ねぎ         1個
・にんにくチューブ    2㎝くらい
・生姜チューブ      2㎝くらい
・オリーブオイル     小さじ1
・牛豚合いびき肉     150g
・なす          2本
・トマト         1個
・カレールー       1~2かけ
・塩           適量
・こしょう        適量
・カレー粉(省略可)   適量
・ガラムマサラ(省略可) 適量

【作り方】

1.玉ねぎは皮をむいて洗ってからみじん切りにしておきます。なすは洗ってへたを取り、縦に4つに割ってから1㎝厚さに切り、水にさらしておきます。

2.フライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎとにんにくチューブ、生姜チューブを入れて炒めます。

作り方②

3.ひき肉を入れて炒めます。ひき肉から脂が出てくるまでよく炒めましょう。

作り方③

4.なすをざるにあげ、水分をきってから3.に加えて炒めます。

作り方④

5.なすに油がまわったら、洗ってざく切りにしたトマトを入れて炒め、100~150ml(分量外)の水を入れて、いったん火を止めます。

作り方⑤

6.カレールーを入れて溶かし、再び火をつけて煮ます。

作り方⑤

7.水分が減ってきたら味をみて、塩、こしょう、カレー粉、ガラムマサラなどで味を整えてできあがりです。

作り方⑦

※カレールーは商品によって1かけの大きさが異なるので、少量ずつ入れて調節してください。フレーク状のカレールーを使うと量が調節しやすいので便利です。

【なすとトマトのひき肉カレーの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。(ごはんは含みません)

エネルギー:269Kcal
タンパク質:11.5g
脂質:16.8g
糖質:14.2g
レチノール活性当量:41㎍
ビタミンD:0.1㎍
ビタミンB1:0.29㎎
ビタミンB2:0.16㎎
ビタミンB6:0.33㎎
ビタミンB12:0.6㎍
ビタミンC:18㎎
カルシウム:42㎎
鉄:1.9㎎
亜鉛:2.4㎎
食塩相当量:1.9g

人気カレーレシピのまとめ

なすとトマトは同じナス科ナス属の植物ですが、それぞれに特有の機能性成分を持つ野菜です。

ひき肉で体を構成するために必要なタンパク質も摂取でき、それぞれの食品同士の相乗効果も期待できます。

なすとトマトとひき肉の組み合わせは、加熱時間も少なく煮込む必要がありません。

味のベースにカレールーを使用すれば、味付けの手間も省けて、忙しいときや疲れているときにも作りやすいカレーです。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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