目次
いちごとは
いちごはバラ科の植物で、野生のいちごは石器時代からヨーロッパやアジアの広い地域で食べられていたといわれます。
日本に伝わったのは江戸時代の終わりごろのようですが、本格的な栽培が始まったのは明治32年ころ、フランスの品種が導入されたことがきっかけとなったようです。
いちごの選び方と保存方法
一般的な品種のいちごでは、果実の全体が赤く色づいていて果皮にハリとつやがあるものが良品です。
ヘタもピンとしていて、果実に傷がないものを選びましょう。
いちごは鮮度とともに味も落ちてしまうので、できるだけ早く食べるのがおいしさを逃さないポイントです。
購入したいちごはパックごとポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
いちごが2段に重なっている場合、下になっているいちごが押されてつぶれていると、そこから傷んでしまうことがあります。
保存容器などにヘタを下に向け、いちご同士がぶつからないように1段に並べ替えて保存すると安心です。
いちごは食べる直前にやさしく水洗いしましょう。長期間保存する場合には冷凍保存が可能です。
水洗いしてからヘタを取り、キッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭きとってから、2~3個ずつラップで包みます。
冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。
解凍してももとの状態には戻りませんが、凍ったまま食べるとシャーベットのようにシャリシャリとおいしく食べることができます。
ミキサーにかけてジュースにしたり、ジャムを作る場合も凍ったまま使って大丈夫です。
いちごの栄養と効果
いちごはビタミンCを豊富に含みます。ビタミンCは抗酸化作用をもち、過剰に発生した活性酸素を抑制します。
同じく抗酸化作用の高いビタミンEを再生する働きがあるため、一緒に摂取するとさらに高い効果が期待できます。
またコラーゲンの生成には欠かせないビタミンであり、鉄の吸収を高めたり、抗ストレス作用、免疫機能にも重要な働きがあります。
体内でさまざまな働きを担うビタミンCですが、体内で合成することができず吸収されなかった分は尿中に排出されるため、食事から毎日摂ることが大切です。
生クリームとは
現在「生クリーム」という言葉は、その種類を細かく区別せずに使われることが多くなっていますが、一般的に市販されている商品にもいろいろな種類があります。
生クリームの定義
乳等省令では「クリームとは、生乳・牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したものをいう」と定義されており、「乳脂肪分18.0%以上」と決められています。
生クリームの種類
一般的に生クリームとして利用される商品の中には、乳化剤や安定剤を添加したり、乳脂肪の一部を植物性脂肪に置き換えたものがあり、これらは「クリーム」ではなく「乳等を主要原料とする食品」に分類されます。
この分類に入るものは3種類あり、
・乳脂肪のみを使用しているもの
・乳脂肪と植物性脂肪を使用しているもの
・植物性脂肪のみを使用しているもの
に分けられ、それぞれに価格や味、扱いやすさなどに特徴があります。
乳脂肪のみの商品はクリームの濃厚な味わいがありますが比較的価格が高く、用途によっては扱いにくいこともあります。
植物性脂肪の商品は比較的安価で扱いやすく、あっさりとしています。
ホイップクリームの仕組み
生クリームを泡立てると、ふんわりと膨らみます。
クリームは水分の中に乳脂肪が脂肪球となって均一に分散している状態で、この状態を「乳化」といいます。
クリームは牛乳よりも脂肪球が大きく脂肪含有量が高いため不安定な状態です。
クリームを撹拌することで脂肪球同士がぶつかって壊れ、脂肪球同士がつながって周囲の空気を閉じ込めます。
さらに撹拌すると気泡が小さくなり、脂肪球が網目構造を作ってつながることで気泡を支える状態となって安定し、ホイップクリームができます。
いちごババロアのレシピ
今回は生クリームを泡立てゼラチンを加えたレシピで、ムースに近いふわふわとした食感の仕上がりです。
もともとババロアという洋菓子は、卵黄と牛乳、砂糖で作るアングレーズソースをゼラチンでかためたプリン状の洋菓子です。
ムースとババロアは、本来は異なるレシピのものですが、現在では洋菓子としての区別ははっきりとわかりにくくなっているようです。
【いちごババロア】
【材料】(3~5個分)
・いちご 150g
(1/2パックくらい)
・生クリーム 50g
・プレーンヨーグルト 50g
・牛乳 50ml
・ゼラチン 3g
・グラニュー糖 40g
【作り方】
1.いちごは洗ってヘタを取り、ミキサーにかけて、冷蔵庫に入れておきます。
2.ゼラチンを大さじ1の水(分量外)に振り入れてふやかしておきます。
3.鍋に牛乳と砂糖を入れて火をつけます。弱火で加熱し、砂糖を溶かします。
4.牛乳が温まったら沸騰直前で火を止め、ふやかしておいたゼラチンを入れて溶かします。ゼラチンがしっかり溶けたら、そのままおいて冷まします。
5.生クリームを泡立てます。しっかりと角が立つまで泡立てましょう。
6.いちごにプレーンヨーグルトを入れてよく混ぜます。
7.牛乳が冷めたのを確認して、少しずつ混ぜながら加えます。
8.泡立てた生クリームを少量いちごに加えてよく混ぜます。生クリームの白い線がなくなったら残りの生クリームを入れて、手早く混ぜます。
9.容器に次ぎ分けて、冷蔵庫で冷やします。数時間~一晩冷やして、かたまったらできあがりです。お好みで生クリームやいちごでデコレーションしましょう。
※上記の材料には、デコレーション用のいちごと生クリームの分量は含まれていません。
※牛乳を温めるときは沸騰する前に火を止めましょう。ゼラチンは必ず火を止めてから入れて、よく溶かしてください。
このレシピを動画で見てみる
まとめ
いちごは品種によっても異なりますが、一般的には全体的に赤く色づいていてつやのあるものを選びましょう。
購入後はできるだけ早く食べるのがおいしく食べるポイントです。
すぐに食べきれない分は冷凍保存ができます。解凍後はもとの状態には戻りませんが、ミキサーにかけてジュースにしたりジャムを作るときは凍ったまま使うことができます。
今回のレシピも、冷凍保存しておいたいちごを使って作ることができます。
一般的に購入できる生クリームにはいくつかの種類があり、乳脂肪分が高いものはコクがあっておいしいですが、比較的価格が高くレシピによっては扱いにくいこともあります。
植物性脂肪の物は、比較的安価で使いやすいですが、あっさりとしていて乳製品特有の味わいは少なくなります。
用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。
季節のフルーツを使った手作りのデザートは、フルーツの香りや色を活かすことができ、食材の種類もお好みで選ぶことができます。
【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。
栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、デザートを満喫した日のカロリー調整としても安心して食べることができます。ぜひお試しください。
記事一覧へ戻る