フライパンでパン作り オーブンがなくても大丈夫!

フライパンでパン作り オーブンがなくても大丈夫!
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

ふわふわ柔らかくて香りもよい、焼き立てパン。おうちで焼いて朝食やブランチに出せたら、家族の笑顔がいっぱい溢れることは、とても簡単に想像できますね。

でも、オーブンがないしパンを作るのは時間がかかりそうで…。というお悩みも、同時に聞こえてきそうです。

今回は冷蔵庫で発酵させ、食べたい朝にフライパンで焼いて作ることができる方法もあわせてご紹介します。

簡単ちぎりパンレシピ

【材料】
・強力粉…400g
・塩…6g
・砂糖…20g
・インスタントドライイースト…8g
・牛乳…260g(冷蔵庫から出したての場合は、35℃程度にあたためておきます)
・バター…15g(室温に戻しておきます)

【作り方】
①ボールに牛乳を入れ、砂糖を溶かします。その上にインスタントドライイーストを振り入れてざっと混ぜ、溶かしておきます。

作り方①

②強力粉、塩を混ぜ合わせてふるいにかけ、①のボールに入れて、木べらやスプーンなどでざっと混ぜます。そのあと、手を使ってよくこね、ボールや手についている生地が一つにまとまるまでこねたら(約10分)、バターを加え、さらにこねます。

作り方②

③全体的にバターがなじんだら生地を丸め、とじ目を下にして丸めてボールに入れます。

④固く絞った濡れ布巾やキッチンペーパーをふんわりとかぶせ、35~40℃のところで40分程度、2倍に膨らむまで発酵させます。(時間は目安です。膨らんだ大きさを目安にしてください。生地の中央に強力粉をひとつまみ振り、指を3cm程度刺し、穴が閉じてくると発酵不足、全体が沈んでしまうと過発酵です。)

⑤生地を放射線状に8等分に切り、断面が内側に、表面がピンと張るように丸め、とじ目をしっかりと閉じます。

作り方⑤

⑥フッ素樹脂加工のフライパンならそのまま、鉄などの場合はオーブンシートを敷いた上に⑤の生地を並べ、蓋をして40分、仕上げ発酵させます。

作り方⑥

作り方⑥

⑦パンが入ったままフライパンを中火にかけ、蓋を少しずらして蒸気が逃げるようにしながら、約15分焼き、裏返して5分程度焼きます。生地の中心に竹串をさしてみて生の生地が付いてこなければ、焼き上がりです。

作り方⑦

※朝食に焼きたてを食べたい時

朝、焼き立てのパンで楽しむ朝食はとても優雅な気分にしてくれますね。でも、早朝から一人起き出してパンをこねるというのは少し大変。

そんな時は、前日の夜にこねて大き目の保存容器に入れ、冷蔵庫で発酵させましょう。この場合、レシピ中の牛乳は冷たいものを使用してくださいね。

茶や白 パンの色の違い

ところで、パン屋さんに行くと白くてフワフワとしたパンのほかに、茶色い全粒粉パンを見ることができますね。これらの色の違いはどのようなところにあるのか、ご存じでしょうか?

白いパンは精白小麦を挽いたもの。米に例えると、白米を粉にしたものになります。一方、茶色いパンに使う粉は全粒粉、つまりは、精白していない小麦を粉にしたもので、米に例えると、玄米にあたります。

小麦粉の中に含まれている、グルテンというたんぱく質の成分は、水を加えてこねることでつながり、細かい網目状になります。

これが、イーストの発酵作用によって発生した二酸化炭素をしっかりと抱え込み、パンは大きく膨らむことができるのです。

精白小麦粉で作るパンはこのためにしっかりフワフワと柔らかく膨らみます。それに対し、全粒小麦粉には、食物繊維など、グルテン以外の成分も多く含まれています。

これらはグルテン同士がつながるのを妨げるため、同じようにこねたパンでも、イーストが作り出した二酸化炭素を抱え込むことができずに放出してしまい、膨らみが少ない固いパンになるというわけです。

とはいえ、腸内環境を整えたりコレステロール値を下げたりする働きがある食物繊維をはじめ、多くの栄養素を含む全粒小麦粉は、私たちの体に良い食材です。

製パン用の全粒小麦粉が手に入れば、今回ご紹介したレシピのうちの、強力粉の3割程度を置き換えて作ってみてくださいね。

全粒小麦粉特有の香ばしさが生きた、一味違ったおいしいパンに仕上がりますよ。

全粒強力粉と精白強力粉の栄養価比較

小麦粉
強力粉
全粒粉
小麦粉
強力粉
1等
エネルギー(kcal) 320 337
マグネシウム(mg) 140 23
たんぱく質(g) 12.8 11.8
亜鉛(mg) 3.0 0.8
炭水化物(g) 68.2 71.7
銅(mg) 0.42 0.15
灰分(g) 1.6 0.4
葉酸(㎍) 48 16
カリウム(㎍) 330 89
食物繊維総量(g) 11.2 2.7

文部科学省 食品成分データベースより

バランスの良い食事を!

食事のときのパンを、全粒粉を含むものに変えたり、ご飯を白米から雑穀米、玄米に変えたりすることで、ミネラルや食物繊維を少しずつ増やすことができます。

しかし、私たちの体を健康に保つためにはたんぱく質や脂質、糖質など、実に様々な栄養素をバランスよく取る必要がありますね。

毎日きちんと調理時間を取り、料理ができる環境にあればよいのですが、仕事に家事にと忙しい現代の私たち、なかなかそういうわけにはいきません。

そんな時におすすめなのが、まごころケア食のお弁当です。まごころケア食のお弁当は、管理栄養士がこだわりを持った食材を用いて自信をもってつくりあげた、美味しいお弁当です。

1食分ずつ冷凍で届くので、電子レンジでチンするだけで、食べたい時に簡単に食べられる、という手軽さが何よりうれしいポイントですね。まずは、気軽に注文できる「7食セット」を、ぜひお試しくださいね。

オリジナルパンを作ろう!

今回は、オーブンがなくても手軽に作ることができる手作りのちぎりパンをご紹介しました。

この生地はとても基本的な味のものになりますので、お好みでアンパンやソーセージパン、カレーパンなど様々にアレンジして、ぜひご家庭オリジナルのパンを作ってみてくださいね。

生地にナッツやチョコチップを混ぜ込むのもおすすめですよ。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:真鍋 実穂(調理師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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