和食にも洋食にも合うソーセージの味噌汁アレンジ

和食にも洋食にも合うソーセージの味噌汁アレンジ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

ソーセージとは

ソーセージは食肉のひき肉やきざんだ肉を塩や香辛料で調味し、食肉の腸など食べることができる袋状のものに詰めた食品の総称です。

世界各地で保存食として作られており、歴史的にはハムよりも古いと考えられています。

ソーセージの分類

日本では日本農林規格(JAS)によって、ソーセージが分類されています。

・ウインナーソーセージ

太さ20㎜未満で羊腸を使用したもの。

・フランクフルトソーセージ

太さ20㎜以上36㎜未満で豚腸を使用したもの。

・ボロニアソーセージ

太さ36㎜以上で牛腸を使用したもの。

ソーセージの歴史

日本にソーセージが伝わったのは第一次世界大戦時、捕虜として収容されていたドイツ人のソーセージ職人が作り方を伝えたといわれています。

日本には「赤いウインナー」がありますが、「赤いウインナー」の製造が始まったのは昭和初期で、当時は肉やケーシング(肉を詰める被膜)の品質が良くなかったため、赤く着色したのが始まりでした。

タコの形の飾り切りで子どもたちに人気があり、ソーセージの品質が向上して着色の必要がなくなった現在も「赤いウインナー」は販売されています。

さらに「赤いウインナー」は、海外でも日本のウインナーとして知られるようになっています。

ソーセージの栄養

・タンパク質

原料が食肉であり、手軽にタンパク質を摂取できる食品のひとつです。

タンパク質は人の体を構成する重要な栄養素であり、筋肉を作ったり免疫機能や血液、骨など健康維持には欠かせません。

似たような用途で使用されることが多いハムと比較すると、脂質の含有量が多いですが、ボリューム感があり手軽に利用できるタンパク源のひとつとして便利です。

・ビタミンB1

ビタミンB1は糖質の代謝にかかわり、疲労回復の効果があるとされています。

また脳内の神経伝達物質の働きにも関係していることがわかっており、ビタミンB1とアルツハイマー型認知症との関係も研究が進められています。

味噌とは

味噌は、主原料の大豆を蒸したり煮たりしたものに麹と食塩を加えて発酵させた調味料です。

701年飛鳥時代に制定された律令である「大宝律令」の中には既に、「醤」や「未醤」として味噌の記載があります。

また平安時代には薬としても利用され、高級官僚の月給としても支給されていたといわれています。

味噌の種類

味噌には原料や味、色など、いろいろな分類がありますが、地域によって多様性があることも大きな特徴のひとつです。

味噌には麹菌などの微生物の力が必要ですが、微生物の働きは気候風土や水質に大きく影響を受けます。

東海地域の豆味噌は麹を使用しないのが特徴の味噌で熟成期間が長く、濃い赤褐色が特徴です。

九州地域と中国四国地方の一部などでは、米よりも麦の生産が盛んだったため、麦味噌が主流となったと考えられています。

そのほかの地域では主に米味噌が主流ですが、同じ米味噌でも北海道、東北、中国四国地方などでそれぞれに特徴のある味噌があります。

味噌の効果

味噌の主原料である大豆は良質の植物性タンパク質を含みます。

さらに発酵の過程でアミノ酸やビタミンが生成されます。味噌特有の香りや酸味も、乳酸菌や酵母が作り出します。

味噌は塩分を含みますが、味噌メーカーの研究では味噌には血圧を下げる効果のあるペプチドが含まれており、1日2杯の味噌汁摂取では、塩分が含まれているにもかかわらず夜間の血圧を下げる効果が得られています。

味噌の保存方法

味噌は時間の経過と温度の影響を受けて色が濃くなり、味も変化していきます。

味噌は冷蔵庫または冷凍庫で保存し、温度変化を避けるため、出し入れは素早くしましょう。

味噌は冷凍庫に入れてもカチカチに凍ることはなく、そのまま使うことができます。

また表面の乾燥を防ぐため、開封後は味噌の天面をラップでぴったりとおおっておくようにしましょう。

ソーセージの味噌汁のレシピ

パッケージに「加熱食肉製品」と記載のあるソーセージは、加熱せずにそのまま食べることができます。

みそ汁の具として適当な大きさにカットした場合、煮過ぎるとうま味が逃げてしまうため、野菜などの具を先に煮込んでソーセージは最後に加えましょう。

味噌と豆乳は原料が同じ大豆であり相性の良い食材です。仕上げに加えるだけで、和食以外の献立にも合う味噌汁になります。

【ソーセージの豆乳味噌汁】

ソーセージの豆乳味噌汁

【材料】(2~3人分)
・ソーセージ   90g
・玉ねぎ     1/2個(70gくらい)
・キャベツ    80g
・和風顆粒だし  小さじ1
・みそ      大さじ1.5
・かつお節    1~2gくらい
・豆乳      100ml

【作り方】

1.玉ねぎはスライスします。

2.キャベツは芯の部分を切り取り、食べやすい大きさのざく切りにします。芯の部分はスライスしておきます。

3.ソーセージは食べやすい大きさに斜め切りにします。

作り方③

4.鍋に水500ml(分量外)を入れます。玉ねぎとキャベツを入れて火をつけます。

作り方④

5.野菜に火が通ったらソーセージを入れます。

作り方⑤

6.ソーセージが温まったら、味噌を溶いて入れます。味噌を入れたら火を弱めて、煮立てないようにしましょう。

作り方⑥

7.かつお節を入れます。

8.豆乳を入れます。豆乳が温まったらできあがりです。

作り方⑧

※味噌は商品によって塩分が異なるため、お好みで味噌の量を調整してください。
※お好みで一味唐辛子やこしょうをトッピングしてもおいしいです。
※味噌を入れた後はグラグラと煮立てないようにしましょう。特に豆乳を入れてから煮立てると、豆乳がボソボソとかたまることがあります。
※豆乳の量はお好みで調整してください。

このレシピを動画で見てみる

まとめ

ソーセージは食肉のひき肉やきざんだ肉を塩や香辛料で調味し、食肉の腸など食べることができる袋状のものに詰めた食品の総称です。

パッケージに「加熱食肉製品」と記載のあるソーセージは、加熱せずにそのまま食べることができます。

味噌は原料が大豆であり、良質なタンパク質を含むほか、発酵の過程でアミノ酸やビタミンが生成されます。

塩分を含みますが、適量の摂取であれば血圧を下げる効果も認められています。

味噌汁は味噌の健康効果だけではなく、いろいろな食材を一緒に煮込むことで栄養のバランスがよい一品となります。

味噌はいろいろな食品との相性がよく、ソーセージなど味噌汁の具としては一般的ではないと思われる食品でも、おいしく食べることができます。

いろいろな食品を使って味噌汁を作ってみましょう。

【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。

定番のメニューもひと工夫されて、違った料理のように楽しめるものもあります。

栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。ぜひお試しください。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

記事一覧へ戻る