紅茶の栄養とは?強い抗菌作用で風邪予防にも効果的!

紅茶の栄養とは?強い抗菌作用で風邪予防にも効果的!
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茶葉の種類によって異なる味と香りが魅力の紅茶。紅茶には抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富に含まれており、風邪予防やアンチエイジング効果も期待できます。紅茶の栄養についてご紹介します。

◆紅茶とはどんなお茶?

紅茶とは

紅茶は世界で生産されているお茶の約80%を占め、世界中で親しまれている飲み物です。お茶の発祥の地である中国をはじめ、インド、スリランカ、インドネシア、ケニアなど多くの国で栽培されています。
紅茶と緑茶、ウーロン茶は同じ茶の木からつくられることをご存知でしたか?それぞれ味も風味も異なるお茶ですが、その違いは製造方法にあります。お茶の葉を発酵させずにつくるものが緑茶、少し発酵させたものがウーロン茶、しっかりと発酵させてつくるものが紅茶です。この発酵はタンニンが酸化して起こる「酸化発酵」と呼ばれるものです。
緑茶は葉を摘み取ったあと加熱処理をしてもみ、乾燥させて完成。一方、紅茶は摘み取った葉を自然乾燥させてもみ、茶葉の色が赤褐色になるまで発酵させて作ります。発酵させることで紅茶独特の風味と香りが生まれるのです。また、ウーロン茶は部分発酵茶で、15~70%ほど発酵させます。その発酵度によって風味や味が異なります。

◆紅茶の種類について

紅茶の種類

様々な種類がある紅茶は産地によって、異なった味や香りがあります。そのため、紅茶の種類はダージリンやアッサムのように産地の地名で呼ばれています。世界三大銘茶と呼ばれているのが「キームン」「ダージリン」「ウバ」です。

・キームン

中国の安徽省祁門県でつくられるものだけがキームンと呼ばれる格式の高い紅茶です。蘭の花のような香りや独特のスモーキーな香りがあります。ストレートで飲むのがおすすめです。

・ダージリン

インドのダージリン地方で生産されている紅茶の総称です。「紅茶のシャンパン」とも呼ばれる爽やかなマスカットフレーバーが特徴です。また、春摘み、夏摘み、秋摘みによっても香りや味が異なります。

・ウバ

ウバはセイロンの品種のひとつで、スリランカのウバ州でつくられています。特徴は「ウバフレーバー」と呼ばれるバラやスズランのような甘い香りとメンソールのような爽やかな香りです。また、コクと爽やかな渋みがあり、ストレートやミルクティーがよく合います。

・アッサム

北東インドのアッサム地方で作られるアッサムはしっかりとしたコクと自然な甘みが特徴の紅茶です。濃厚な味わいで、ミルクティーがよく合います。

・アールグレイ

アールグレイはベルガモット(柑橘系)の香りをつけたフレーバーティーの一種です。茶葉の種類は様々で、ダージリンにベルガモットの香りをつけたものやキームンにベルガモットの香りをつけたものなどがあります。

◆紅茶に含まれる栄養とは

【紅茶の栄養(可食部100gあたり)】

抽出液
エネルギー 311㎉ 1㎉
たんぱく質 20.3g 0.1g
炭水化物 51.7g 0.1g
カリウム 2000㎎ 8㎎
2.10㎎ 0.01㎎
マンガン 21.00㎎ 0.22㎎
ビタミンK 1500㎍ 6㎍
ビタミンB2 0.80㎎ 0.01㎎
葉酸 210㎍ 3㎍

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

・カテキン

ポリフェノールの一種で、渋みや苦味の成分のこと。強い抗酸化作用があり、がん予防、血糖値の上昇を抑える、高血圧を予防・改善するなどの効果も期待できます。

・テアフラビン

紅茶に含まれる赤い色素の成分で、ポリフェノールの一種です。茶葉に含まれているカテキンが発酵することによってテアフラビンができます。カテキン以上の抗菌作用があるとされ、風邪やインフルエンザの予防、コレステロール値の上昇を抑える、がん予防などの効果が期待できます。

・テアニン

テアニンはお茶に含まれているアミノ酸の一種で、うま味や甘みのもとになっている成分です。心身のリラックス効果や興奮を鎮めて緊張を和らげる働きがあります。また、睡眠を促す効果や集中力を高める効果も期待できます。

・カフェイン

お茶の葉やコーヒー豆に含まれているカフェインはアルカロイドという化合物の一種です。カフェインには眠気を抑制する覚醒作用や利尿作用があることからむくみの解消にも効果が期待できます。その他にも疲労感を減少させる興奮作用や血流を良くする効果もあります。

◆紅茶の健康効果とは?

紅茶の健康効果とは?

・風邪予防

紅茶に含まれているカテキンやテアフラビンには強い殺菌効果があります。風邪やインフルエンザが気になる季節に紅茶を飲む習慣をつけることで、風邪予防の効果が期待できます。また、紅茶うがいも風邪予防に効果があると言われています。

・アンチエイジング

紅茶に含まれているポリフェノールは、強い抗酸化作用で活性酸素を消去してシミやシワなどを防ぐ効果があり、アンチエイジング効果が期待できます。

・生活習慣病予防

紅茶に含まれているカテキンなどのポリフェノールには血圧の上昇を抑える効果や動脈硬化の予防、脳卒中の予防、がん予防などの効果が期待できると言われています。

・ダイエット効果

紅茶に含まれているカフェインには脂肪燃焼効果があります。運動前に摂取することで効率的に脂肪燃焼をすることができ、ダイエットに効果的です。

◆紅茶を美味しくいれるポイント

・ポット、カップは温めておく
・沸騰したてのお湯を使う
・茶葉とお湯の分量を量る
・時間を計って茶葉をきちんと蒸らす
この4つのポイントで美味しい紅茶をいれることができます。
【リーフティーのいれ方】
①ポットとカップはあらかじめお湯で温めておく。
②新鮮な水道水を沸かす。10円玉大の泡が出るくらいまでしっかりと沸かします。
③温めたポットの湯を捨てて、杯数分の茶葉を入れる。
1人分の分量はテースプーン1杯(2~3g)が目安。
④熱湯を注いでふたをして、蒸らす。
お湯の量は1杯分150~160mlが目安。蒸らし時間は茶葉の種類によっても変わります。
⑤茶こしでこしながらカップに注ぎます。

◆レシピ|ロイヤルミルクティー

お湯と牛乳で茶葉を煮だして作るロイヤルミルクティーは濃厚で深みのある味わいが特徴。実はロイヤルミルクティーは和製英語で日本生まれの飲みものです。

ロイヤルミルクティー

【材料(2人分)】
紅茶(アッサム)…6g
水…200ml
牛乳…200ml

【作り方】
①鍋に水を入れて沸騰させる。火を止めて紅茶を加え、ふたをして約3分蒸らす。

作り方①

②牛乳を加えて再び火にかけ、沸騰直前まで温める。

作り方②

③茶こしでこしながらカップに注ぐ。お好みで砂糖やはちみつを加えていただく。

作り方③

【ポイント】
・紅茶はミルクによく合うアッサムやウバがおすすめです。
・牛乳を加えた後は煮たて過ぎないように気をつけてください。

◆紅茶レシピのまとめ

風邪予防やダイエットなどの効果が期待できる紅茶。嬉しい健康効果がありますが、カフェインも含まれているので1日に2~3杯程度を目安に飲みすぎないようにしましょう。ティータイムにリラックス効果もある紅茶をいれてみてはいかがでしょうか?

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この記事の提供元:シルバーライフ

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