じゃがいもの重ね焼きのレシピ~味付けはお好みで

じゃがいもの重ね焼きのレシピ~味付けはお好みで
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

じゃがいもとは

じゃがいもはナス科ナス属の植物で、世界中で親しまれている野菜のひとつです。

日本各地で栽培されており、貯蔵性が高いこともあって通年で安定した品質のものが出回っています。

じゃがいもの選び方と保存方法

・選び方

ふっくらとして丸みがあり、表面が滑らかで傷やしわの無いものを選びましょう。

芽や緑色に変化している部分にはソラニンが含まれています。

じゃがいもに含まれるソラニンは、ポテトグリコアルカロイド(PGA)と呼ばれる有害物質で、熱に強く加熱しても分解されにくいので、芽はしっかりと取り除き、緑色になっている部分は皮を厚くむくようにしましょう。

・常温保存

風通しのよい冷暗所で保存しましょう。日光に当たると緑色に変色することがあります。

夏季など気温が高くなる時期は、ひとつずつキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

・冷凍保存

じゃがいもは生のままで1個丸ごと冷凍することができます。

洗って芽を取り除いたじゃがいもは水分をよく拭きとってからラップでピッタリと包みます。

まとめて冷凍用の保存袋に入れて口を閉じ冷凍しましょう。

解凍するときはじゃがいも1個当たり600Wで2~3分加熱し、適当な大きさに切って汁物や煮物に利用できます。

また加熱してマッシュしてから冷凍することもできます。使い道に合わせた形状で冷凍しておきましょう。

じゃがいもの栄養と効果

・ビタミンC

ビタミンCは皮膚や粘膜の健康を維持するために必要であるほか、免疫力を高めたりストレスに対する抵抗力を高めるなど、さまざまな効果があります。

じゃがいもにはミカンと同等のビタミンCが含まれています。

品種によってもビタミンCの含有量には多少の差異があり、キタアカリにはより多くのビタミンCが含まれています。

じゃがいものビタミンCはでんぷんに守られており、比較的加熱による損失が少ないといわれますが、調理方法によっては大きく減少することもあります。

ビタミンCは水溶性であるため、ゆでるよりも蒸したり、電子レンジで加熱する方がビタミンCの損失は少ないと考えられます。

また表面積が大きいほどビタミンCが流出するので、皮つきのまま調理する方がビタミンCを多く残せるといえます。

・カリウム

カリウムはナトリウムとバランスをとって細胞の浸透圧の調整などに必要です。

体内の過剰なナトリウムを排出する作用があり、高血圧やむくみの予防に役立ちます。ほかにも筋肉の収縮や体液のpHバランスを保つ役割もあります。

カリウムは水溶性であるため、汁ごと食べることができる料理にすることで効率よく摂取することができます。

じゃがいもと鶏ミンチのレシピ

今回はじゃがいもを薄くスライスして重ねました。

薄くスライスして重ねることで火が通りやすく、いつもとは違う食感も楽しめます。

薄くスライスするのが難しい場合は、マッシュしたじゃがいもでも同じように作ることができます。

鶏ミンチ肉の味付け

今回のレシピでは、ホワイトソース味とケチャップ味の2種類を作って重ねましたが、ひとつの味を2層に重ねてもおいしくできます。

ほかにも鶏ミンチ肉の味付けをいろいろと変えて楽しんでみましょう。

・カレー味

カレー粉と塩、こしょうでスパイシーな味つけになります。

・ピリ辛味

砂糖としょう油、コチュジャンを加えて辛味をつけます。

・照り焼き味

砂糖とみりん、しょう油で甘辛い照り焼き風に味をつけます。トッピングにマヨネーズをしぼって焼いてもおいしいです。

・ソース味

ソースで味をつけます。マヨネーズをしぼって焼き、青のりをトッピングするとお好み焼き風になります。

【じゃがいもと鶏ミンチの重ね焼き】

じゃがいもと鶏ミンチの重ね焼き

【材料】(22×15×4㎝の楕円のグラタン皿1個分)
・じゃがいも      300g(2~3個)
・鶏ミンチ肉      300g
・玉ねぎ        100g
・パセリ        20g(省略可)
・にんにくチューブ   2㎝くらい
・オリーブオイル    小さじ1
・コンソメ       小さじ1/2
・小麦粉        大さじ2
・塩          適量
・こしょう       適量
・牛乳         150ml
・ケチャップ      大さじ2
・ソース        小さじ1
・シュレッドチーズ   適量

【作り方】

1.じゃがいもは洗って皮をむいて芽を取り除き、薄くスライスします。包丁で切るのが難しい場合はスライサーなどを利用しましょう。水の入ったボウルに入れてしばらくおいてから、ざるにあげて水分をきっておきます。

2.玉ねぎは粗みじん切り、パセリは茎を除いてみじん切りにしておきます。

3.フライパンに、にんにくチューブ、オリーブオイルを入れて火をつけ、鶏ミンチ肉をほぐすように炒めます。

作り方③

4.鶏ミンチ肉の色が変わってきたら玉ねぎを入れて炒めます。

作り方④

5.玉ねぎに透明感が出てきたら、コンソメを入れ、コンソメが溶けてよく混ざったら小麦粉を振り入れて炒めます。小麦粉がなじんだらいったん火を止め、半量を取り分けておきます。

作り方⑤

作り方⑤

6.フライパンに残った半量に牛乳を加えます。弱火で小麦粉を溶きのばすように混ぜながら加熱します。

作り方⑥

7.沸騰してきたら焦げないように火加減を調整し、混ぜながらとろみが出るまで炒めます。塩とこしょうで味をつけて別皿に移しておきます。

作り方⑦

8.フライパンを洗ってから、5.で取り分けておいた鶏ミンチ肉をフライパンに戻します。水100ml(分量外)を入れて火をつけ、ソースとケチャップを入れます。

作り方⑧

9.沸騰してきたら焦げないように火加減を調整して混ぜながらとろみが出るまで炒め、塩とこしょうで味を整えて別皿に移しておきます。

作り方⑨

10.グラタン皿にケチャップで味をつけた鶏ミンチ肉を入れます。シュレッドチーズとパセリを入れ、水をきっておいたじゃがいもの半量を並べます。

作り方⑩

作り方⑩

11.ホワイトソースの鶏ミンチ肉をのせます。10.と同様に重ね、最後にシュレッドチーズとパセリをのせます。

作り方⑪

作り方⑪

12.180℃に予熱したオーブンで30~40分、表面に焼き色がつくまで焼いてできあがりです。

作り方⑫

※オーブンの機種によって焼き加減が異なるので、お使いのオーブンによって焼き時間を調節してください。
※じゃがいもの厚さによって火が通る時間が異なりますので、じゃがいもに火が通っていない場合は時間を追加して焼いてください。表面が焦げそうなときは、アルミホイルなどを被せて焼きましょう。

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まとめ

じゃがいもはミカンと同等のビタミンCを含み、じゃがいものビタミンCは加熱による損失は少ないと考えられています。

じゃがいもはくせがなく、どのような味付けにもなじむので、組み合わせる鶏ミンチ肉の味付けを変えることで、同じ調理方法でもいろいろなバリエーションが楽しめます。

【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。

定番のメニューもひと工夫されて、違った料理のように楽しめるものもあります。

栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。

ぜひお試しください。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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