目次
冷しゃぶについて
冷しゃぶは、「しゃぶしゃぶ」という調理方法の料理を冷やして食べる場合を指します。
しゃぶしゃぶは、食べやすい大きさに切った肉や魚介類を煮立ったお湯やスープにくぐらせて加熱し、たれにつけて食べる料理です。
しゃぶしゃぶの起源
しゃぶしゃぶという料理は、中国北京の火鍋料理が起源ともいわれています。
火鍋料理の中で、薄切りにした羊肉を沸かしたスープにくぐらせて火を通して食べるものが日本に伝わったあと、日本人の好みに合わせて肉の種類やたれが変化していったと考えられています。
昭和27年に大阪の「スエヒロ」という料理店が、夏に焼き肉が売れないために考えた「牛肉の水炊き」に、「肉のしゃぶしゃぶ」という料理名をつけたことが始まりといわれています。
冷しゃぶに適した豚肉
スーパーなどで「しゃぶしゃぶ用」として売られている肉は、短時間で加熱するために、1㎜以下にカットされているものがほとんどです。
しゃぶしゃぶで食べる肉の種類はいろいろとありますが、ここでは家庭で冷しゃぶに利用されることの多い豚肉について、適した肉の部位について挙げます。
・ロース
ロースは火を通してもかたくなりにくく、冷めてもやわらかく食べることができます。くせがなく、冷しゃぶにするとさっぱりとおいしい部位です。
・肩ロース
脂は比較的少なく歯ごたえがあります。豚肉のうま味が濃い部位です。
・バラ
やわらかく、脂のうま味がたっぷりの部位です。豚肉ならではのコクがある冷しゃぶを味わえます。比較的価格も安く売られていることが多いようです。
・もも
脂が少なくヘルシーな赤身の部位です。豚肉のうま味が味わえますが、ゆですぎるとかたくなることがあります。
豚肉の栄養
・ビタミンB1
糖質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンです。不足すると倦怠感や食欲不振、むくみなどの症状が出ることがあります。
・ナイアシン
ビタミンB群の仲間です。糖質、脂質、タンパク質の代謝にかかわり、ホルモンの合成、DNAの修復や合成にもかかわっています。
そうめんについて
そうめんは小麦粉を原料とした麺の一種です。主に乾麺として流通しており通年で購入することができますが、冷やして食べることが多いため、夏の麺料理のイメージがあります。
そうめんとは
そうめんの乾麺は小麦粉に食塩と水を加えてよく練り熟成させた後、食用油を塗り、ねじるようによりをかけながらひも状にのばしていきます。
熟成とのばす工程を繰り返しながら細くのばしていき、乾燥させてから適当な長さに切断して完成です。
日本農林規格(JAS規格)の「乾めん類品質表示基準」では、手延べそうめんでは太さが直径1.7㎜未満に引き延ばしたもの、機械麺の場合は太さ直径1.3㎜未満とされています。
おいしいゆで方
・たっぷりのお湯でゆでる
そうめんをゆでるときは、大きめの鍋でゆでましょう。100gのそうめんに1ℓのお湯が目安です。沸騰したお湯の中にパラパラとそうめんを入れて、すぐに箸で麺をほぐすように混ぜます。
・火加減を調節する
そうめんを入れて再び沸騰したら、吹きこぼれないように火加減を調節し、商品に記載の時間を目安にゆでます。
目安のゆで時間の少し前に数本食べてみて、お好みのゆで加減を確認してみましょう。にゅう麺など温かくして食べる場合は、ゆで時間を短めにするようにするとおいしく仕上がります。
・素早く流水で洗う
ゆであがったら麺をざるにあけ、冷水で冷やしてからもみ洗いします。流水の下でよくもみ洗いすることで麺のぬめりがとれて、おいしくなります。
そうめんの栄養
・炭水化物
炭水化物は主にエネルギー源として利用される栄養素です。体内の消化酵素で消化できる糖質と、消化されにくい食物繊維に分けられます。糖質は体内に吸収されてエネルギー源となります。
冷しゃぶそうめん
そうめんの主な栄養素は炭水化物で、エネルギー源となります。炭水化物の代謝にはビタミンB1が欠かせません。
豚肉には豊富にビタミンB1が含まれているので、そうめんの炭水化物を効率よくエネルギーとして利用できるといえます。
そうめんと豚肉で炭水化物とタンパク質、脂質の3大栄養素は摂ることができますが、ビタミンやミネラル、食物繊維が不足しているので、野菜をプラスしましょう。
今回はそうめんの具としてなすともやし、青じそをのせました。また、ごまだれにすることでごまに含まれるビタミンB群やカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルもプラスすることができます。
【冷しゃぶのごまだれそうめん】
【材料】(2人分)
・そうめん(乾麺) 200g
・豚肉(しゃぶしゃぶ用) 100g
・酒 大さじ2
・なす 1本
・もやし 100g(1/2袋くらい)
・青じそ 3枚
・めんつゆ(4倍濃縮) 50ml
・みそ 大さじ1
・練りごま 大さじ1
・すりごま 小さじ2
・砂糖 小さじ1/2
【作り方】
1.めんつゆに調味料をすべて合わせてよく混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やしておきます。
2.もやしはひげ根を取っておきます(省略可)。なすは洗ってへたを取り、縦半分に切ってから5㎜幅の斜めスライスにします。青じそは洗って千切りにしておきます。
3.鍋にお湯を沸かし、なすともやしをゆでます。なすがやわらかくなったらざるにあげ、冷めたら水分をしぼっておきます。
4.鍋にお湯を沸かして酒を入れ、豚肉をゆでます。くっついてかたまりにならないように、豚肉を広げながらゆでます。豚肉の色が変わったらお湯からあげてざるにのせて水分をきっておきます。
5.鍋にお湯を沸かし、そうめんを袋の表示を目安にゆでます。ゆであがったらざるにあげ、冷水でよく洗います。
6.そうめんの水分をきり、器に盛ります。豚肉、なす、もやしをのせます。
7.冷やしておいたたれに冷水(分量外)を加えて濃度を調節し、6.のそうめんにかけます。
8.青じそをトッピングしてできあがりです。
※たれは、めんつゆの種類やみその種類で塩分が異なりますので、お好みで調節して下さい。
【冷しゃぶそうめんの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。(食塩相当量はつゆをすべて飲んだ場合の量です。塩分が気になる場合はつゆを残すようにしましょう。)
エネルギー:682Kcal
カルシウム:133㎎
ビタミンD:0.2㎍
タンパク質:22.7g
鉄:2.6㎎
ビタミンB1:0.44㎎
脂質:25.5g
亜鉛:2.4㎎
ビタミンB2:0.20㎎
糖質:75.6g
ビタミンC:8㎎
ビタミンB6:0.29㎎
食塩相当量:6.4g
レチノール活性当量:20㎍
ビタミンB12:0.4㎍
宅配弁当で栄養補給!
冷しゃぶは、しゃぶしゃぶという料理を冷たくして食べるものを指します。牛肉や豚肉の薄切りをお湯やスープでゆでて、野菜と一緒に盛り付けた料理が一般的です。
冷たくすることで暑い時期でもさっぱりと食べることができ、そうめんなどの冷たい麺とあわせて食べてもおいしく食べることができます。
食欲の落ちる暑い時期は、そうめんと簡単な薬味だけで食事を済ませてしまうこともあるかもしれませんが、そのような食事が続くと夏バテを招いてしまいます。
お昼はそうめんだけで簡単にすませても、夕食に【まごころケア食】のお弁当を利用すれば、栄養を補うことができます。
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