トマトを使って イタリア国旗トリコローレ色のサラダ

トマトを使って イタリア国旗トリコローレ色のサラダ
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国旗の色?イタリアンサラダとは

イタリアではサラダは、食べる直前に直接オリーブオイルや塩、こしょうなどをかけて食べるのが一般的です。

サラダに利用される「イタリアンドレッシング」というドレッシングはアメリカで生まれたもので、イタリアではあまり使われていません。

トリコローレ

緑・白・赤の縦3色のイタリア国旗をトリコローレと呼びます。

これはフランス国旗の「トリコロール」が起源となっていて、緑は「国土」、白は「雪・正義・平和」、赤は「愛国者の血・熱血」を表しており、イタリア人にはとても親しみのある色の組み合わせです。

この3色はイタリア料理にもよく利用されており、その代表ともいえるのがトマトとモッツァレラチーズとバジルを使った「ピッツア・マルゲリータ」です。

このピッツアはイタリア王国時代、マルゲリータ妃のために、国旗に見立てたピッツアを考案したのが始まりといわれています。

トマトとモッツァレラチーズとバジルは食材同士の相性がいいので、現在でもサラダやパスタなどさまざま料理に利用されています。

カプレーゼ

カプレーゼはトマトとチーズとバジルを使った、トリコローレ色の代表的なサラダのひとつです。

正式には「インサラータ・カプレーゼ」といい、「カプリ島のサラダ」という意味です。

カプリ島はイタリア南部の地中海にある島で、「青の洞窟」で知られるリゾート地です。

カプリ島の人々はトマトやチーズ、バジル、オレガノなどを使ったサラダをよく食べていたことから、この名前で呼ばれるようになったそうです。

イタリアンサラダによく使われる食材の栄養と効果

イタリアで単にサラダというと、レタスが中心の葉物野菜のサラダを指すことが多く、ドレッシングの基本はオリーブオイルと塩です。

イタリアでは酸味の強いドレッシングは好まれないことも多く、酸味を加えるときはバルサミコ酢など、マイルドな酸味の酢を使用します。

食べる直前に野菜にオリーブオイルを和えてから塩を振り、好みで酢などを加えます。

トマト

イタリアのトマトは日本のトマトと比べると酸味が強く、加熱して食べることが多いのが特徴です。

トマトの水煮缶詰としても有名なサンマルツァーノというトマトは、細長い形と薄い皮が特徴です。

生では酸味が強いのですが、加熱することでコクとうま味が生まれるだけでなく、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。

トマトはリコピンやケルセチンなどの機能性成分も含み、動脈硬化の予防・改善、高血圧の予防、美肌効果などが期待できます。

モッツァレラチーズ

白くて表面はつるつるとなめらかな、丸い形のチーズです。くせがなく、牛乳の甘みと酸味、コクがあります。

そのまま食べると弾力のある歯ごたえがあり、加熱するととろりとして糸を引くのが特徴です。

チーズの中では比較的カロリーは低く、動物性タンパク質やビタミンB12、カルシウムを多く含みます。

ビタミンB12は赤血球の生成に必要であり、貧血の予防・改善に欠かせないビタミンです。

バジル

シソ科の1年草で、イタリア料理には欠かせないハーブです。βカロテンを非常に多く含み、強い抗酸化作用が期待できます。

ビタミンE、カルシウム、鉄、マグネシウムなども多く含まれており、バジルの香り成分には 鎮静作用やリラックス効果、胃腸の働きの改善などの効果も期待できます。

オリーブオイル

オリーブオイルはオリーブの果実から採れる油です。

イタリアでは地域によって栽培されているオリーブの品種が異なり、また生育環境によっても味わいが変わるといわれています。

一番搾りである「バージンオリーブオイル」と、ブレンドされた「オリーブオイル」に大きく分けられます。

オリーブオイルはその70%以上がオレイン酸で、オレイン酸は過酸化脂質を生じにくく、加熱による酸化もしにくいといわれています。

オレイン酸にはLDLコレステロールを低下させる効果や胃酸の分泌を促進し胃腸の調子を整える効果、動脈硬化や心疾患を予防する効果などが期待できます。

トマトを使ったサラダのレシピ

カプレーゼは、イタリアでは水牛の乳から作られる、モッツァレラ・ディ・ブーファラという濃厚でクリーミーなモッツァレラチーズを使うのが定番です。

材料も作り方もシンプルで簡単ですが、トマトやバジルの水分をよくきっておき、トマトとモッツァレラチーズの大きさを同じくらいの大きさにすることで、さらにおいしくなります。

今回はモッツァレラチーズの代わり木綿豆腐、バジルの代わりに青じそを使い、和風カプレーゼのレシピです。

【トマトと豆腐のカプレーゼ】

トマトと豆腐のカプレーゼ

【材料】(4人分)
・トマト       1/2個
・木綿豆腐      1/2丁
・塩         小さじ1
・青じそ       5枚
・塩         適量
・こしょう      適量
・エキストラバージンオリーブオイル
適量

【作り方】
1.木綿豆腐の全体に塩をまぶし、キッチンペーパーで2重に包んで、冷蔵庫で1日以上水切りします。途中で何度かキッチンペーパーを交換しましょう。

作り方①

作り方①

2.トマトは洗ってから半分に切り、5㎜くらいのスライスにしておきます。

3.青じそは洗ってよく水分をきり、手で小さくちぎっておきます。

4.水切りしておいた木綿豆腐を5㎜くらいの厚さに切ります。

作り方④

5.器に豆腐、青じそ、トマトの順で、少しずらしながら並べます。

6.上から塩、こしょうをふりかけ、エキストラバージンオリーブオイルをかけてできあがりです。

※豆腐についた塩味によって、あとからかける塩の量を調整しましょう。

作り方⑥

【トマトと豆腐カプレーゼの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。

エネルギー:52Kcal
カルシウム:22㎎
ビタミンD:0.0㎍
タンパク質:3.3g
鉄:0.7㎎
ビタミンB1:0.05㎎
脂質:3.4g
亜鉛:0.3㎎
ビタミンB2:0.03㎎
糖質:3.0g
ビタミンC:4㎎
ビタミンB6:0.04㎎
食塩相当量:0.8g
レチノール活性当量:22㎍
ビタミンB12:0.0㎍

イタリアンサラダレシピのまとめ

イタリア国旗のトリコローレは、緑・白・赤の3色で、イタリア人にはとても親しみのある色の組み合わせです。

料理にもよく利用され、トマト、チーズ、バジルなどの食材を使って表現され、代表的な料理としてピッツア・マルゲリータやカプレーゼなどがあります。

イタリアではサラダを食べるとき、ドレッシングをかけるのではなく、食べる直前にオリーブオイルと塩をベースに、バルサミコ酢などで味付けをします。

料理に彩りはとても重要な要素です。彩りが鮮やかな料理は目にもおいしく、食欲がわきます。

和食はヘルシーですが、色合いは茶色くなりがちです。緑や赤の食材を少し足すだけでも料理の印象は大きく変わり、鮮やかになります。

しかし彩りのためだけに食材の数を増やすのは、毎日のお食事ではなかなか大変なことです。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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