目次
エビとはどんな食材?
エビは甲殻類の一種で、河川から深海まで広く水環境に生息しています。多くの種類があり、世界中で食用として利用されています。
エビの下処理
料理によっては有頭、殻つきのまま調理することともありますが、一般的には殻をむいて背わたを取り除く下処理をします。
・頭を取る
エビの頭を腹側に折り曲げるようにしてからゆっくりと引き抜くようにすると、背わたも一緒に取れます。エビの種類にもよりますが、頭も焼いたり揚げたりして食べることができます。
だしが出るので汁物の具として利用することもできます。
・殻をむく
腹側から足の間に親指を入れて殻を外します。料理によっては尾の殻は残すこともありますが、尾の殻の中にも身が入っています。
尾の殻は、尾の近くと殻の先端を持ってゆっくりと引っ張ると抜けます。
・背わたを取る
背わたはエビの背中に通っている黒っぽい筋で、エビの腸にあたります。臭みがあったり、食べたときに食感が悪いことがあるため、取り除きます。
殻付きの場合、エビをまげて節と節の間の身につまようじか竹串を浅く差し、背わたをすくい取るようにして引き上げます。
殻をむいてからでも同様に取ることができますが、背に沿って包丁で切り込みを入れ、そこから背わたをかき出すこともできます。
冷凍エビの形状
・有頭、殻つき
料理によって異なりますが、殻をむいたり背わたを取るなど、解凍後に生のエビと同様の下処理が必要となります。
・むきエビ
殻をむいて冷凍されています。生の状態で冷凍されているものと、加熱してから冷凍したものがあります。加熱済みのものは解凍してそのまま食べることができます。
・伸ばしエビ
主に揚げ物用に下処理されたエビで、殻をむいて背わたを取り、加熱調理後に曲がるのを防ぐために、腹側のスジを切って伸ばした状態で冷凍してあります。
冷凍エビの解凍方法
・自然解凍
バットやお皿に冷凍エビを重ならないように並べ、ラップをして冷蔵庫に入れておきます。
エビの大きさによっても異なりますが半日を目安に解凍し、キッチンペーパーなどで水分を拭きとります。
・塩水
3%くらいの塩水につけて解凍します。500mlの水に15gの塩が目安です。
ボウルなどに冷凍エビを入れ、エビがしっかりと浸る塩水を加えて冷蔵庫に入れておきます。
エビの大きさによっても異なりますが1時間を目安に状態を確認し、ざるにあけて水をきってからキッチンペーパーなどで水分を拭きとります。
・お湯
耐熱のボウルや容器に冷凍むきエビを入れてお湯を注ぎます。
エビの量によっても異なりますが、1~2分でざるにあけてお湯をきり、キッチンペーパーなどで水分を拭きとります。
小さめの冷凍むきエビや冷凍シーフードミックスに適した方法で、大きなエビや殻付きのエビには向いていません。
ブロッコリーとは?
ブロッコリーはキャベツの仲間です。古代ローマではすでに食用されていたと考えられていますが、日本で現在のように一般的な野菜となったのは1980年代になってからです。
ブロッコリーの選び方と下処理の方法
濃い緑色でつぼみがぎっしりと詰まっていて盛り上がり、かたく締まっているものを選びましょう。
つぼみが開いたり黄色くなっているものは鮮度が落ちています。茎の切り口はみずみずしく、空洞のないものが良品です。
大き目のボウルに水を入れ、ブロッコリーを逆さに浸けて振り洗いします。外側の房から包丁で切り落とし、小房に分けます。
茎の部分は厚めに皮をむき、使いやすい大きさに切りましょう。ブロッコリーは電子レンジ加熱をお勧めします。
洗って小房に分けたブロッコリー100gくらいを耐熱皿に並べ、ラップをふんわりとかけて、500~600Wの電子レンジで1分半~2分加熱します。
加熱時間は様子をみながら調節してください。電子レンジから出したらラップをとり、蒸気を逃がしましょう。
冷凍ブロッコリーの解凍方法
スープや炒め物などに使う場合は、凍ったまま調理しても大丈夫です。
・自然解凍
ペーパータオルで包み、バットなどにのせてラップをかけて、半日を目安に冷蔵庫に入れておきます。
・電子レンジ
必要な量をペーパータオルで包み耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで2分を目安に加熱します。ブロッコリーの量によって加熱時間は調節してください。
・フライパン
フライパンに冷凍のブロッコリーを入れて、水大さじ1を加えます。ふたをして1~2分加熱したらふたをとり、水分を飛ばすように1分ほど加熱します。
早いうちに水分が無くなると焦げることがあるので、加熱の状態を見ながら水を足しましょう。
エビとブロッコリーのレシピ
今回はエビもブロッコリーも生のものを使っていますが、冷凍むきエビや冷凍ブロッコリーでもおいしく作ることができます。
【エビとブロッコリーのクリームパスタ】
【材料】(3人分)
・エビ(バナメイむきエビ)150g
・ブロッコリー 150g
・玉ねぎ 1/2個
・にんにくチューブ 2㎝くらい
・オリーブオイル 大さじ2
・薄力粉 大さじ1
・牛乳 100ml
・生クリーム 100ml
・コンソメ 小さじ1/2
・塩 適量
・こしょう 適量
・パスタ 300g
【作り方】
1.エビは背中に切り込みを入れて背ワタを取って水洗いし、キッチンペーパーなどで水分をよく拭きとっておきます。冷凍むきエビを使う場合は、解凍しておきます。
2.玉ねぎは皮をむいて洗ってから、スライスします。
3.ブロッコリーは水の中で振り洗いしてよく水分をきってから、小房に分けておきます。芯の部分は、皮を厚めに切り落としてから食べやすい大きさの短冊切りにしておきます。
4.ブロッコリーを耐熱のボウルや容器に入れ、500Wの電子レンジで1~2分加熱します。ブロッコリーの大きさによって加熱時間は調節してください。再度加熱するので、加熱しすぎないように気をつけましょう。
5.フライパンにオリーブオイルとにんにくチューブを入れて火をつけ、玉ねぎを入れて炒めます。玉ねぎが焦げないように火加減を調節してくさい。
6.玉ねぎに油がまわったらエビを入れて炒めます。
7.玉ねぎとエビに火が通ったら、薄力粉を入れて炒めます。薄力粉が玉ねぎとエビ全体につくようによく炒めましょう。
8.牛乳と生クリームを入れます。薄力粉を溶かすように混ぜながら加熱します。
9.とろみがついてきたらブロッコリーを入れます。冷凍ブロッコリーを使う場合は凍ったまま入れて大丈夫です。
10.ブロッコリーに火が通ったら塩とこしょうで味を整えます。
11.パスタを袋に記載されている時間よりもやや短めにゆで、9.のフライパンに入れてソースを絡め、再度味見をして塩とこしょうで味をととのえてできあがりです。
※ブロッコリーを入れた後、煮詰まってとろみが強くなってきたら、水または牛乳(分量外)を足して、ソースのかたさを調節しましょう。
このレシピを動画で見てみる
【エビとブロッコリーのクリームパスタの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。
エネルギー:705Kcal
タンパク質:28.7g
脂質:25.8g
糖質:77.1g
レチノール活性当量:119㎍
ビタミンD:0.2㎍
ビタミンB1:0.33㎎
ビタミンB2:0.27㎎
ビタミンB6:0.41㎎
ビタミンB12:0.7㎍
ビタミンC:74㎎
カルシウム:139㎎
鉄:3.0㎎
亜鉛:2.8㎎
食塩相当量:2.6g
エビとブロッコリーのまとめ
エビとブロッコリーは、生のものでも冷凍のものでも、おいしいクリームパスタができます。
冷凍品でも適切な解凍や下処理を行うことで生と同じようにおいしく食べることができますし、冷凍品を使うことで食品を無駄なく使い切れるメリットもあります。
【まごころケア食】のお弁当は栄養士が監修した冷凍のお弁当です。
栄養面だけではなく食材にもこだわり、1食のお弁当にもいろいろな食材が使われています。
少量では使いにくい食材や下処理に手間のかかる食材なども、手軽に安心して食べることができます。
ぜひお試しください。
記事一覧へ戻る