目次
キャベツとは
キャベツはアブラナ科アブラナ属の植物です。
本来の旬は冬ですが、季節ごとに産地や品種が変わり、通年で良質のものが出回っています。
キャベツの旬
収穫は年に3シーズンあり、通年でそれぞれの旬のキャベツが出回っています。
・春キャベツ
3~5月頃に多く出回ります。葉の巻きが緩くて柔らかいのが特徴です。
・冬キャベツ
1~3月頃に収穫されます。やや扁平な球形で、葉がぎっしりと詰まっています。
春キャベツと比べると葉はやや硬めで糖度は高く、日持ちもよいのが特徴です。
・夏キャベツ
冬キャベツと同じ冬玉ですが、初夏から秋にかけて出回るものを指します。
長野県や群馬県の高地で栽培されるものは「高原キャベツ」と呼ばれます。
その他のキャベツの仲間
・芽キャベツ
一般的なキャベツのように主軸の頂芽が結球するのではなく、葉の付け根に出る脇芽が結球します。
地上70~80㎝くらいの1本の茎に数十個の芽キャベツが生ります。
・プチヴェール
ケールと芽キャベツを交配してできた、非結球の芽キャベツです。
葉がひらひらと花びらのように開いているのが特徴で、ほんのりと甘味があります
・サボイキャベツ
フランス原産のキャベツで、葉の表面が縮れているため「ちりめんキャベツ」とも呼ばれます。
葉の繊維はかためでやや苦みがあるため、生食よりも煮込み料理などに適しています。
キャベツの選び方と保存方法
葉は鮮やかな緑色で張りとつやがあり、軸は太すぎず、切り口が白くてきれいなものを選びましょう。
春キャベツは巻きがゆったりとしていて軽いもの、冬キャベツは葉がしっかりと巻いていて重みのあるものを選びましょう。
カットしてあるものは、カット面が盛り上がっているものは鮮度が落ちている可能性があります。
キャベツは低温が適しているので、キッチンペーパーなどで包んでからビニール袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室ではなく冷蔵室で保存しましょう。
使いきれない分は冷凍することができます。
洗って水分をよく拭きとってから、ざく切りや短冊切りなど使いやすい大きさに切って冷凍用の保存袋に入れ、できるだけ平らにして冷凍しましょう。
使うときは凍ったまま加熱調理して大丈夫です。
キャベツの栄養と効果
・ビタミンK
ビタミンKは脂溶性のビタミンで、血液の正常な凝固に必要です。
また、カルシウム結合タンパク質の働きを活性化して骨にカルシウムが沈着するのを促進します。
コラーゲンの生成を促進する作用によって骨の質も改善するため、骨粗しょう症の治療薬としても利用されています。
・葉酸
正常な赤血球を作るために必要であり、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進して、細胞の生産や再生のためにも働きます。
特に胎児の正常な発達に重要とされており、妊娠を希望する女性では妊娠前から産後の授乳期まで、積極的に摂取することが勧められています。
・ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用によって細胞の老化を抑制したり、鉄の吸収を促進、免疫力の強化などさまざまな効果が期待されます。
さらにビタミンCはコラーゲンの合成には不可欠なビタミンです。
コラーゲンは肌の健康に必要なだけではなく、血管や骨など全身で重要な役割を担っています。
・ビタミンU
別名をキャベジンといい、キャベツから発見されました。
正式にはビタミンには含まれませんが、ビタミンに近い働きがあることからこの名前があり、正式名はメチルメチオニンスルホニウムというアミノ酸の一種であるメチオニンがメチル化された化合物です。
ビタミンUよりもキャベジンの名前で胃腸薬として馴染みがあるように、傷ついた胃粘膜の修復を助け、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防に有効です。
さらにビタミンUには、アレルギー症状が起きる原因のひとつであるヒスタミンの遊離を抑える働きがあるといわれており、アレルギー症状の緩和にも効果が期待されています。
キャベツとソースの料理
今回はキャベツを炒めて中濃ソースで味をつけました。
スーパーなどでは一般的に、「ウスターソース」と「とんかつソース」「中濃ソース」が並んでいます。
ウスターソースはサラサラとしていてやや酸味があり、スパイスがきいたソースです。
とんかつソースはとろりとして甘みのあるのが特徴で、濃厚ソースとも呼ばれます。
中濃ソースはウスターソースととんかつソースの中間にあたります。
関西ではウスターソース、関東ではとんかつソースが主に親しまれているようです。
お好みで使い分けてみましょう。
【キャベツと豚肉のソース炒め】
【材料】(3~4人分)
・キャベツ 250g
・もやし 200g(1袋)
・豚バラ薄切り肉 160g
・ごま油 小さじ1
・にんにくチューブ 2㎝くらい
・生姜チューブ 2㎝くらい
・料理酒 大さじ1
・みりん風調味料 大さじ1
・中濃ソース 大さじ2
・オイスターソース 大さじ1
・こしょう 適量
・片栗粉 小さじ1
・青のり 適量
・かつお節 適量
【作り方】
①キャベツは洗って食べやすい大きさのざく切りにします。
②もやしは洗ってひげ根を取っておきます。
③フライパンにごま油とにんにくチューブ、生姜チューブを入れて火をつけます。
④豚バラ薄切り肉を炒めます。
⑤肉の色が変わったらキャベツを入れます。
⑥キャベツに油がまわったら、酒、みりん、中濃ソース、オイスターソースを入れて炒め合わせます。
⑦もやしを入れて炒め、こしょうを振ります。
⑧水分が出てきたら、具をフライパンの向こう側に寄せて手前に水分を溜め、同量の水(分量外)で溶いた片栗粉を加えてとろみをつけます。
⑨とろみがついた水分を全体に混ぜ合わせたら器に盛り付け、青のりとかつお節をトッピングしてできあがりです。
まとめ
キャベツは本来の旬は冬ですが、品種や産地によって通年で旬のものが出回っています。
キャベツにはキャベツから発見されたビタミンUという成分が含まれており、別名をキャベジンといいます。
キャベジンは胃腸薬の名前としてもよく知られており、傷ついた胃粘膜の修復を助けて胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に有効とされています。
キャベツとソースの組み合わせは、焼きそばやお好み焼きなど親しみのある味付けです。
ソースには一般的にウスターソース、とんかつソース、中濃ソースがありますが、地域によっても食べ慣れているソースが異なることがあります。
料理の種類やお好みでソースの種類を使い分けてみると、味付けの幅が広がるのでお試しください。
【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。
定番のメニューもひと工夫されて、違った料理のように楽しめるものもあります。
栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。ぜひお試しください。
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