プルーンの効果|ミラクルフルーツ

プルーンの効果|ミラクルフルーツ
医師監修の冷凍弁当で手軽に健康生活を

プルーンとはどんな食材?

プルーンはバラ科サクラ属のセイヨウスモモの果実の総称です。4月の初めに白い花が咲き、6月下旬から7月にかけて果実が熟します。一般的に生果の状態は「プラム」、乾燥させたものを「プルーン」と呼んでいます。セイヨウスモモは300種以上あるといわれていますが、プルーンに加工できるのは糖度が非常に高く、種がついたまま乾燥させても発酵しない限られた種類だけです。

プルーンの歴史

プルーンの発祥は、西アジアの黒海とカスピ海にはさまれたコーカサス地方といわれています。大航海時代にヨーロッパの移民とともにアメリカ大陸に渡り、1856年にフランスの植木職人であったルイ・ペリエがカリフォルニアにプルーンを移植したことで、カリフォルニア州はプルーンの一大産地となりました。

日本にプルーンが伝わったのは明治初期といわれていますが、6~7月の収穫時期に梅雨を迎える日本の気候にプルーン栽培は適しませんでした。現在は、気候条件の合う地域では国内生産が可能となっており、全国生産の約7割が長野県で栽培されています。

プルーンの種類

・サンプルーン

現在、最も広く栽培されている品種です。生果は30~40gとやや小ぶりで、果皮は濃い紫色で表面は白い果粉で覆われています。果肉は黄褐色で、プルーンの中でも甘味が強いのが特徴です。果皮は薄いので、生果も皮ごと食べることができます。

・スタンレー

アメリカから導入された代表的な品種です。日本国内ではサンプルーンに次いで多く栽培されています。生果は40~50gの細身の楕円形で、巨峰のような濃い紫色です。果皮表面は果粉に覆われており、果肉は緑がかった淡黄色で果汁が豊富です。

・プレジデント

プルーンのシーズン最後に出回る、大玉の晩生種です。生果は80~100gと大きく、丸みのある楕円形です。果皮の色は赤みのある紫色で果粉がついています。果肉は黄色く硬めで、非常に甘みが強いのが特徴です。

プルーンに含まれる栄養

プルーンには特に女性に役立つ効果があるといわれています。プルーンに含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸の抗酸化作用によって、アンチエイジングの効果が期待できるほか、プルーンの摂取によって閉経前後の女性に現れる更年期の不調症状が和らいだり、閉経によって減少するエストロゲンという女性ホルモンの影響による骨粗しょう症を予防する効果が期待できるとして、研究が進められています。

食物繊維

プルーンには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がそれぞれ約50%ずつ含まれています。

水溶性食物繊維は、腸内で水分を含んでゲル状になることで便のかたさを調整する働きがあります。また腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やすことで腸内環境を整える効果が期待できます。糖質の消化や吸収を穏やかにして食後血糖値の急上昇を防ぎ、余分な脂肪の排泄を促し、コレステロール値を適正に維持する効果も期待できます。

不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維で、胃や腸で水分を吸収して膨らみ、便のカサを増やして腸を刺激することで蠕動運動を促進するほか、人体に有害な物質を吸着して便とともに排出する効果もあります。

カリウム

カリウムは体内では大部分が細胞内に存在し、細胞外液に多いナトリウムとバランスをとりながら細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりするのに重要です。十分にカリウムを摂取することで血圧を正常に保ったり、脳卒中の予防や骨密度の増加につながることがわかっています。

ビタミンA

ビタミンAは発育を促進したり、皮膚の健康を維持するために必要です。また視機能を正常に保つ働きや、のどや鼻などの粘膜を正常に保つことで細菌やウイルスから体を守るためにも必要です。

ビタミンE

強い抗酸化作用によって体内の脂質の酸化を防いで、体を守る働きがあります。動脈硬化や生活習慣病の予防、アンチエイジングに効果が期待できます。

ビタミンB6

タンパク質の代謝に必要であり、皮膚や粘膜の健康を維持するために必要です。ビタミンB6は腸内細菌によっても産生されるため、一般的には不足しにくいといわれていますが、抗生剤を長期間にわたって服用しているなど、腸内環境が乱れている場合には不足の可能性があります。

近年PMS(月経前症候群)とビタミンB6の不足が関係しているとされて、研究が進められています。

薬膳の効果

プルーンには血を補う作用があります。むくみや下痢、口渇の改善に効果が期待できます。

プルーンのおすすめレシピ

商品に記載の賞味期限は、開封前のものです。開封後は賞味期限にかかわらず、清潔なビンや保存容器などに入れかえて冷蔵庫に保存し、早めに食べきるようにしましょう。

【プルーン入りベーグル】

プルーン入りベーグル

【材料】(5個分)
・ドライプルーン      100g
・強力粉          250g
・水            140g
・砂糖           5g
・塩            4g
・ドライイースト      3g
・砂糖(ゆでるとき用)   大さじ2

【作り方】
1.プルーンは粗くきざんでおきます。

作り方1

2.強力粉を大きめのボールに入れて中心をくぼませます。

作り方2

3.くぼみに砂糖とドライイーストを入れ、端に塩を入れます。

4.中心に向かって水を注ぎ、木べらやゴムベラなどを使って全体を混ぜます。

5.水気がなくなったら手でこねます。水分が少ない生地ですが、こねているうちにまとまってくるので大丈夫です。

作り方5

6.10~15分くらいこねて表面がなめらかになり、生地に弾力がでてきたら、ひとつにまとめます。

7.生地の重さを量り、5等分にします。台に打ち粉(強力粉・分量外)をして生地をひとつずつ丸めなおし、乾いた布巾をかけて10分休ませます。

作り方7

8.プルーンを巻いて成形します。打ち粉をした台に生地をのせて、手でつぶして横15㎝、縦10㎝くらいにのばします。手前にきざんだプルーンをのせて、くるくると巻き込んでいきます。途中で片方の端は中に折り込んでおきます。巻き終わりは生地を指でつまんで、しっかりと合わせておきます。

作り方8-1

作り方8-2

9.中に折り込まなかった方の端をスプーン形にのばし、のばした部分で反対の端を包むように輪にします。生地同士を合わせて指でつまんで止めておきます。

作り方9

10.水でぬらしてかたく絞った布巾をかけて、暖かいところに置くか、オーブンの発酵機能で約2倍になるまで発酵させます。その間に、大きめの鍋にお湯を沸かしておきます。

11.発酵した生地をゆでます。沸騰したお湯に砂糖大さじ2を溶かし、軽く沸騰を保つ程度の状態に火加減を調整します。

12.ベーグル生地を入れ、片面1分ずつゆでます。

作り方12

13.ゆで上がった生地をオーブンシートを敷いた天板にのせ、210℃のオーブンで15分焼いてできあがりです。

※ オーブンは焼きはじめに合わせて予熱しておきましょう。
※ 焼き上がったベーグルは、すぐに網の上などにのせておきましょう。

プルーンレシピのまとめ

プルーンはセイヨウスモモを乾燥させたドライフルーツです。食物繊維やビタミン、ミネラルを含むほか、特に女性の健康維持に効果的な成分を含んでいます。プルーンを日常のお食事にもとり入れ、健康維持に役立てましょう。

株式会社シルバーライフの【まごころケア食】では、管理栄養士が考えたバランスの良いお食事をご提供しております。健康な毎日のためにぜひお役立てください。

おてがる制限食「まごころケア食」

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

記事一覧へ戻る