フルーツの中でもトップクラスの栄養 キウイフルーツ

フルーツの中でもトップクラスの栄養 キウイフルーツ

キウイフルーツとは

キウイフルーツはマタタビ科マタタビ属の雄雌異株の果実です。ニュージーランドの国鳥であるキウイバードに似ていることから、「キウイフルーツ」と命名されたといわれます。

キウイフルーツの歴史

キウイフルーツは、ニュージーランドの女子高校の校長であったイザベル・フレイザーが、中国から「ヤンタオ」という果物の種を持ち帰り、植物学者のアレキサンダー・アリソンが栽培を始めました。1910年にアレキサンダー・アリソンの所有地で実った「チャイニーズ・グーズベリー」と呼ばれるスグリの一種がニュージーランド初のキウイフルーツといわれています。1937年、キウイフルーツ産業の父と呼ばれるジム・マクローリンが商用栽培して販売を開始し、ニュージーランドにいたアメリカ軍人の間で人気の果物となりました。日本には昭和40年ころに果菜(ベジタブルフルーツ)としてアメリカから輸入されました。日本でも比較的栽培しやすいことから、みかんの生産地を中心に国内での生産が広がっていきました。

キウイフルーツの種類

・ヘイワード
一般的に流通しているグリーンキウイの多くがこの品種です。果皮は茶色でうぶ毛があり、熟した果肉はきれいな緑色です。甘みと酸味のバランスが良く、ニュージーランド産は5~12月ころ、国産は11月~5月ころに出回り、通年で購入することができます。
・ゼスプリゴールド
ニュージーランドのゼスプリ社が開発した、果肉が黄色いキウイフルーツです。うぶ毛はほとんどなく、やや細身で先端部が絞ったような形になっています。甘みが強く酸味が少ないので、酸っぱいのが苦手な人にも食べやすいキウイフルーツです。
・レインボーレッド
黄緑色の果肉の中央、種の付近が赤い色になるキウイフルーツです。中国系キウイを育成したもので、商標登録されています。小ぶりでうぶ毛がなく、酸味が少なく甘いのが特徴です。
・ベビーキウイ
「キウイベリー」「サルナシの実」などとも呼ばれます。長さが2~3㎝くらいの小さなキウイフルーツで、主にアメリカやチリから輸入されていますが、中国や日本国内の山岳地域には自生もしています。うぶ毛はなく果皮がとても薄いので、皮ごと食べることができますが、皮にはやや苦味もあります。

タンパク質の消化を助けるアクチニジン

キウイフルーツの中でも、特にグリーンキウイには「アクチニジン」というタンパク質分解酵素の一種が豊富に含まれています。そのため生のままゼラチンゼリーに加えると、ゼラチンが分解されてしまいかたまらなくなったり、肉をキウイフルーツの果汁に浸けておくと肉が軟化し、長時間浸けておくと肉が溶けてボロボロになってしまうことがあります。他にも乳タンパク質のカゼインや、卵に含まれる卵白アルブミン、小麦タンパク質などいろいろなタンパク質について分解作用を示します。人工胃液や人工腸液を用いた実験で、キウイフルーツに含まれるアクチニジンは消化管内でも胃酸などの影響を受けずに、タンパク質分解作用を発揮することが明らかになりました。食事にキウイフルーツを加えることで消化が促進され、小腸での吸収力を上げる効果が期待できます。

キウイフルーツの栄養

ビタミンC

ビタミンCは、細胞と細胞をつなぐコラーゲンというタンパク質を作るために不可欠です。皮膚や粘膜の健康維持や鉄の吸収促進、さまざまなストレスに対する抵抗力を上げる効果などがあります。

ビタミンE

抗酸化作用により体内の細胞膜や血中の悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、アンチエイジング効果や生活習慣病の予防効果が期待されています。特にビタミンCと一緒に摂ることで抗酸化作用が強まると考えられています。

カリウム

カリウムは細胞の内液に存在し、細胞外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、体内の状態を一定保つ働き(恒常性の維持)のために重要なミネラルです。血圧の低下や脳卒中の予防、骨密度の増加にも効果があることがわかっています。

食物繊維

食物繊維は、人の消化酵素では消化できない成分です。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、不溶性食物繊維は水分を吸収して便のカサを増やします。水溶性食物繊維は体内でゲル状になり便のかたさを調節したり、コレステロールや有害物質を吸着して便と一緒に排出する効果があります。キウイフルーツには不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が2:1の理想的なバランスで含まれています。

薬膳の効果

体の熱を冷まし、のどの渇きを改善します。消化を助け胃の働きを整えるので、食欲不振を改善します。また排尿を促進するので、排尿にかかわるトラブルの改善に有効です。

キウイフルーツのレシピ

ふっくらとした楕円形で、持ったときに重みを感じるものを選びましょう。グリーン種は全体にうぶ毛があるもの、イエロー種では果皮がなめらかなものが良品です。食べごろは、手で包み込むように握ったときにやわらかさを感じるのが目安です。強く握ると果実が傷つくことがあるので、店頭でかたさをみるときは果実を傷つけないように注意しましょう。かためのものを選んで購入して常温で追熟させると、食べごろを逃しにくくなります。乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、密封はしないで20℃前後の室温に置いておきます。バナナやりんごを一緒に入れておくとバナナやりんごから出るエチレンの効果によって、早く熟します。

【キウイフルーツときゅうりのジャム】

キウイフルーツときゅうりのジャム

【材料】(作りやすい分量)
・キウイフルーツ       5個
・きゅうり          2本
・砂糖            100g
・はちみつ          大さじ2
・レモン汁          適量

【作り方】
1.キウイフルーツは洗って皮をむき、適当な大きさに切ります。軸のかたい部分は、軸を中心に切れ目を入れて軸をまわすようにしてとるか、ナイフでくり抜いておきましょう。

作り方1

2.きゅうりは洗ってから皮を縞にむき、縦半分に切ってからスプーンで種の部分を取り、さらに縦半分に切って5㎜くらいの幅に切ります。

作り方2-1

作り方2-2

3.鍋にキウイフルーツときゅうりを入れ、上から砂糖とはちみつを入れて、しばらく置いておきます。

作り方3

4.水分が出てきたら火をつけます。こげないように火加減を調節し、ときどき混ぜながら煮ます。アクが出たらとっておきましょう。

作り方4

5.煮詰まってきたら味をみてレモン汁を加え、好みのとろみになったらできあがりです。

※ 砂糖やはちみつ、レモン汁の量は、お好みで調節してください。
※ ビンに詰めるときは、ビンをよく洗って煮沸消毒しておきましょう。

まとめ

キウイフルーツは昭和40年ころにアメリカから輸入されるようになり、現在のように一般的になったのは比較的最近の果物といえます。食物繊維やカリウム、ビタミンCなどのほか、タンパク質分解酵素であるアクチニジンを豊富に含みます。日本国内でも各地で栽培されており通年で手に入れやすい果物なので、積極的に利用しましょう。

株式会社シルバーライフの【まごころケア食】では、管理栄養士が考えたバランスの良いお食事をご提供しております。健康な毎日のためにぜひお役立てください。

記事一覧へ戻る