体力回復、リラックス効果に優れたうど

体力回復、リラックス効果に優れたうど

スーパーマーケットの春の野菜コーナーで目にする、白くて長い枝のようなうど。細かい毛が生えていて、皮はむくの?いったいどこを食べるの?と、わからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?ですが、ちょっとした下ごしらえのコツが分かれば、とても香りがよい春の味を楽しめます。今回はうどの調理方法や、春の味を楽しめる酢味噌和えをご紹介します。

うどとはどのような山菜?

うどは、ウコギ科タラノメ属の多年草です。国内では、北海道から九州、四国にかけての日当たりのよい山林に自生していて、生育すると高さ1.5m~2mに育ちます。
「うどの大木」ということわざがありますが、これはうどが大きく育つ割には柔らかく、材木としての利用価値がないこと、また、大きく育つと食用には向かなくなることから、体は大きくても中身がなく、使い道がないことのたとえとされています。本来、うどは多年草なので、木ほど固くなるはずもないのですが、なんとも悲しいたとえに使われてしまったものですね。
食用にしているのは新芽や新しく出た茎の部分で、私たちがよく目にするものには、全体的に白い軟白うどと、緑がかったがかった山うどの二種類があります。
軟白うどは、土をかぶせたり暗い室の中で栽培したりして、柔らかく白く育てられ、アクが少ないのが特徴です。一方、山ウドは自生している、または露地栽培されているもので、アクが強いものの、特有の香りをより強く楽しめます。

ウドの栄養価とは?

白っぽくて、うどの大木などという、一見不名誉なことわざまで作られてしまったうど。栄養成分も少なそうなイメージをもたれてしまいそうですが、漢方では独活(どっかつ)という生薬にも利用されるほど、さまざまな効能を持っています。

① カリウム

カリウムは私たちが過剰に摂取したナトリウムを体外へと排泄し、血圧を安定させたり、体内に滞った余分な水分を排泄し、むくみを解消したりする働きがあります。

② 銅

銅は血液中のヘモグロビンに鉄分を送り届ける役割を担っています。また、銅は多くの酵素の材料となり、体内に溜まった活性酸素を除去や、骨粗しょう症予防にも役立っています。

③ 葉酸

葉酸は私たちの体を形作る細胞の複製にはかかせない、DNAを合成する重要な働きを担っています。そのため、妊娠初期の女性が葉酸不足になると、胎児に神経管閉鎖障害という発育不全が発生することがあります。また、成人においては脳卒中など、循環器系の疾患を招いてしまう危険があるため、しっかりと取る必要があります。

④ クロロゲン酸

クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、うどの苦みやアクとして感じることができる成分です。抗酸化作用を持ち、メラニン色素の発生を抑え、細胞の若返りを助けたり、抗菌作用を発揮したりしています。

⑤ アスパラギン酸

アスパラギン酸は私たちの体内でたんぱく質を合成しています。また、TCA回路という、エネルギー生産を司る働きを助け、エネルギー代謝を高めて、疲労がたまりにくい体づくりに一役かってくれている、アミノ酸の一種です。
脳の神経伝達物質の一つでもあるほか、アンモニアの解毒効果など、デトックス作用も持っています。

⑥ ジテルペンアルデヒド

ジテルペンアルデヒドは、血行を促進して、疲労回復を助けてくれています。

うどの酢味噌和え

うどの酢味噌和え

うどのシャキシャキとした歯ごたえと香り高くさっぱりとした味わいを、甘味とコクのある味噌がしっかりと受け止め、春の香りあふれる一皿に仕上がります。少し甘めに味付けをして、一時間ほどおくと、味がなじんでまるでフルーツのようにおいしくなりますよ。お試しくださいね。
【材料】
・ウド・・・1/2本(約150g)
≪酢味噌≫
・白みそ・・・大さじ2
・酢・・・大さじ1.1/2~
・砂糖・・・小さじ1.1/2~
(酢と砂糖の量は、白みその固さや甘さで調整してください)
・練りからし・・・少々
(お好みで調整してください)

材料

【作り方】
① うどは根元の固いところを切り落とし、3~4cm長さに切り、ぐるりと一周皮をむいてから、短冊切りにします。酢少々(分量外)を入れた水にさらして、アクを抜きます。(10分程度)

作り方①

※①を水にさらしている間に、酢味噌を作ります。
② 小さなボールに白みそ、砂糖を入れて、砂糖が溶けるまでよく混ぜ合わせます。その後、酢を、マヨネーズよりも少し硬いくらになるまで少しずつ加えては混ぜていきます。

作り方②

③ 味を見て砂糖を加え、お好みの辛さになるように練りからしを加え、よく混ぜます。
④ ①のうどの水気をきってから、③のボールにれてよく和え、器に盛ります。

作り方④

まとめ

春のひととき、スーパーマーケットの野菜コーナーの片隅に出てくる、うど。旬の時期が短くて、手に取る機会を逃すこともあるかもしれませんね。少し苦みがある春野菜、香り高い春野菜は、薬膳では冬の間に溜まった老廃物を排泄する作用にすぐれているといいます。
機会があれば、ぜひ手に取ってみて下さいね。

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