目次
うどんとは
うどんは小麦粉を主原料として、水と一緒にこね合わせ、めんに加工したものです。
太さや形状にかかわらず、ひやむぎやそうめん、きしめんなどもうどんの仲間です。
うどんの語源
うどんの語源にはいくつかあり、「餛飩(こんとん)」の派生で「饂飩(うどん)」に変化したという説や、「切麦(きりむぎ)」から「温飩(おんどん)」に派生し、「饂飩(うどん)」に変化したという説などがあります。
うどんの歴史
奈良時代には、中国から伝わった「索餅(さくべい)」が作られていたという記録があります。
索餅は小麦粉と米粉を混ぜて塩水でねり、太く縄状にねじった麺です。
「麦縄(むぎなわ)」と呼ばれたものも索餅と同じものを指していて、のちに「切麦(きりむぎ)」と呼ばれるうどんの原型となっていきます。
うどんが現在のような形式になったのは、鎌倉時代の高僧である聖一国師が1242年に宋から帰朝したときに、製めんの技術を伝えたといわれています。
庶民に広がったのは江戸時代になってからで、しょう油の発展とともに一般的になっていったと考えられています。
うどんの種類と調理方法
一般的に市販されているうどんは、その状態によっていくつかの種類に分けることができます。
生うどん
生うどんはこねたうどんを切ったままのうどんなので、食べるときにゆでる必要があります。
たっぷりの沸騰したお湯にめんをほぐしながら入れてゆでますが、ゆで時間は商品に記載されているゆで時間を参考にしましょう。
生うどんは水分含有量が多いため、そのままでは日持ちはしませんが、食べきれない場合は冷凍することができます。
うどんについている打ち粉(強力粉)は軽く落とし、1食分ずつラップに包みます。
さらに冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。冷凍した生うどんもゆで方は同様ですが、めんを凍ったまま沸騰したお湯に入れるとお湯の温度が下がるため、商品に記載されているゆで時間よりもやや長めを目安にゆでるとよいでしょう。
ゆでうどん
ゆでうどんはゆでた状態で包装されたもので、食べるときのゆで時間が短くて済むことが特徴です。
購入後は冷蔵庫で保存しまし、食べるときは、商品に記載されている時間を目安に、たっぷりの沸騰したお湯でゆでましょう。
市販のゆでうどんは、未開封であればそのまま冷凍することができます。
袋のまま冷凍用の保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍しましょう。
食べるときはたっぷりの沸騰したお湯に凍ったままのうどんを入れ、菜箸でほぐしながらゆでましょう。
乾めんのうどん
乾めんのうどんは、切ったうどんをしっかりと乾燥させたものです。
常温で長期間保存できるのが最大の特徴で、いろいろな太さの商品があります。
乾めんのうどんのゆで方は、大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、うどんをパラパラと入れて菜箸などで軽くかき混ぜます。
再び沸騰してきたら、めんがゆっくりと動く程度の火加減に調節しましょう。
商品に記載されているゆで時間の少し前に、1本食べてみてゆで加減を確認してみると失敗がありません。
ゆでた後のうどんは、冷凍することができます。
ゆでて水分をきったうどんを1食分ずつラップにピッタリと包み、さらに冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。
食べるときは、電子レンジで温めるのが手軽です。
冷凍うどん
冷凍うどんはゆでたうどんを急速凍結したものです。
長期保存が可能であり、ゆでたてを急速冷凍することで、うどんのおいしさのひとつであるコシの強さを維持しています。
食べるときのゆで時間は非常に短く、電子レンジで解凍して食べることもできます。
ゆで時間や電子レンジ解凍のワット数と時間は、商品に記載されている方法を確認しましょう。
うどん料理のレシピ
今回はうどんに麻婆なすをかけました。うどんは乾麺に限らず、どのようなものでも大丈夫です。
うどんはゆであげて温かいままでも、水でしめて冷たくしても、どちらでもおいしく食べることができます。
【麻婆なすうどん】
【材料】(2人分)
・なす 2本
・長ねぎ 1/2本
・豚ひき肉 150g
・ごま油 小さじ2
・生姜チューブ 2㎝くらい
・にんにくチューブ 2㎝くらい
・豆板醤 小さじ1~
・甜麵醬 大さじ1
・鶏がらスープの素 小さじ1
・酒 大さじ1
・みりん 大さじ1
・オイスターソース 小さじ2
・片栗粉 小さじ1
・こしょう 適量
・うどん(乾麺) 適量
【作り方】
1.なすは洗ってヘタを切り落とし、縦半分に切ってから、5㎜幅くらいの斜めスライスにします。
2.長ねぎは粗めのみじん切りにしておきます。
3.器(ボウル)に水100ml(分量外)、鶏がらスープの素、酒、みりん、オイスターソースを合わせて混ぜておきます。
4.片栗粉を小さじ2杯の水(分量外)で溶いておきます。
5.フライパンにごま油を入れて火をつけ、豚ひき肉を炒めます。
6.生姜チューブ、にんにくチューブ、豆板醤を入れて一緒に炒めます。
7.豚ひき肉から脂が出てくるまでよく炒めてから、なすを加えます。
8.なすがしんなりとしてきたら甜麵醬を入れて炒め合わせ、3.で合わせた調味料を入れます。
9.なすに火が通ったら、なすをフライパンの向こう側に寄せ、手前にたまった液体に4.の片栗粉をもう一度よく溶かしてから加え、手早く混ぜてとろみをつけます。
10.長ねぎを入れてこしょうで味を整え、混ぜながらしっかりととろみがつくまで沸騰させます。
11.ゆでたうどんにかけてできあがりです。
※お好みでラー油をかけると、辛味が調節できます。
※こしょうを花椒(ホワジャオ)に変えると、しびれるような辛さが味わえます。
このレシピを動画で見てみる
まとめ
うどんは小麦粉を水でこねためんです。そうめんやひやむぎもうどんの仲間です。
市販されているうどんには、生、ゆで、乾めん、冷凍などの種類があり、それぞれ保存期間や適したゆで方が異なります。
うどんの食べ方やお好みに合わせて使い分けてみましょう。
今回のレシピは、中華料理の麻婆なすをうどんにかけました。
中華めんを使ってもちろんおいしいのですが、こしのあるうどんと麻婆なすもよく合います。
いつもとは違う食材の組み合わせも試してみましょう。
【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。
定番のメニューもひと工夫されて、違った料理のように楽しめるものもあります。
管理栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。
ぜひお試しください。
記事一覧へ戻る