目次
タルタルソースとは
タルタルソースはマヨネーズをベースにしたソースの一種です。マヨネーズに玉ねぎ、ゆで卵、ピクルスなどの具材を細かく切って混ぜ込んでいます。
タルタルソースの「タルタル」とは
タルタルソースはフランス語の「sauce tartare」が語源といわれています。「tartare」には「異国の」という意味があります。
モンゴル・シベリア周辺の遊牧民族であるタタール人は、モンゴル帝国の一員としてヨーロッパ遠征に従軍し、ヨーロッパとも接点があったとされています。
そのタタール人が食べていた生肉と香味野菜などを細かくきざんだものがヨーロッパに伝わり、「タタール人が食べている細かくきざんだもの」が「タルタル」と呼ばれるようになったと考えられています。
このことからタルタルソースは、「細かくきざんだ具が入ったソース」を意味しているといえます。
タルタルソースの種類
もともとの意味を考えると、細かくきざんだ食材が入っていればその内容にかかわらずタルタルソースと呼ぶことができるのではないでしょうか。
市販のタルタルソースも商品によって使用されている食材が異なり、食感や味にも違いがあるようです。
・具材の量と大きさ
具材の少ないサラッとしたタイプのタルタルソースは、フライやチキン南蛮などの揚げ物に適しています。
大き目の具がゴロゴロと入っていて食べ応えのあるタルタルソースは、温野菜やいろいろな食材のディップソースにしたり、パンに塗って焼いてもおいしく食べることができます。
・具の種類
一般的には、玉ねぎ、ゆで卵、ピクルスなどの具材が入っているものが多いようですが、中には燻製したゆで卵や、ピクルスの代わりに漬物を入れたタルタルソースもあります。
家庭で手作りすれば、お好みでいろいろな食材を試してみることができます。
・酸味
市販のソースやドレッシング類は、商品によって酸味にも違いがあります。
酸味の強さだけではなく使用されている酢の種類や、柑橘類の果汁が使われていることもあります。
酸味が苦手な場合は砂糖を少量混ぜると、和らげることができます。
アレンジタルタルソース
玉ねぎやゆで卵など定番の具材の他にも、加えるとおいしい食材がいろいろとあります。
手作りのタルタルソースはもちろん、使い切れなかったタルタルソースに加えてリメイクもできます。
リメイクしたタルタルソースは保存せず、使い切るようにしましょう。
・漬物
ピクルスの代わりに漬物を使ってみましょう。しば漬けやたくわんなどを細かくきざんで入れると、色も鮮やかできれいです。
漬物によっては塩分が強いので、入れ過ぎないように注意しましょう。
・アボカド
食べごろのアボカドを混ぜると、食べ応えのある濃厚なタルタルソースができます。他の食材よりも大きめに切るのがポイントです。
・ツナ
タンパク質がプラスされ、ボリュームのあるタルタルソースになります。しっかりと油や水分をきってから混ぜると、タルタルソースの固さの調節にも役立ちます。
・ナッツ
お好みのナッツをきざんで加えると、歯応えのあるタルタルソースになります。野菜のディップソースにも適しています。
食塩不使用のナッツを使って、から炒りしてからきざんで加えると香ばしいタルタルソースになります。
・調味料
みそやしょう油などを少量加えても風味が変わり、和風の料理にも合うタルタルソースになります。
ケチャップやマスタード、一味唐辛子、カレー粉などを加えるのもおすすめです。
タルタルソースの活用
タルタルソースは日持ちがしないので、できるだけ早く食べきるようにしましょう。
使い切れない場合は冷蔵庫で保存し、数日中に食べきるようにしましょう。
冷凍保存すると解凍したときに分離したり、水分が出てきて食感が変わってしまうことがあり、冷凍前と同じようにおいしく食べることは難しいので避けましょう。
・かける
チキン南蛮にタルタルソースをかけるのは一般的ですが、チキンソテーやブリの照り焼きなどにかけても合います。
タルタルソースに醤油やポン酢を加えて、カツオやマグロなどの刺身にかけてもおいしいです。
・はさむ
アジフライやエビフライ、白身魚のフライなど、魚介類のフライとタルタルソースはとても相性が良く、かけて食べるものもちろんおいしいのですが、パンにはさむとボリュームのあるサンドイッチができます。
またパンをごはんに代えておにぎらずやのり巻きにしてもおいしいのでお試しください。
・焼く
タルタルソースはオーブントースターなどで焼くと、香ばしさと焼き色で食欲をそそります。
パンにのせて焼いたり、塩焼きの魚やゆでたささみなど淡白な食材にのせて焼くと満足感がアップします。
じゃがいもやブロッコリー、アスパラガスなどの温野菜、しいたけなどのきのこ類にかけ、さらにピザ用チーズなどをのせて焼くのもおすすめです。
ちくわやはんぺんなどにのせてオーブントースターで焼くと、簡単なおつまみにもなります。
タルタルソースを使ったレシピ
【鮭のタルタルソース焼き】
【材料】(3人分)
・鮭 3枚
・塩 適量
・こしょう 適量
・薄力粉 適量
・オリーブオイル 小さじ1
・にんにくチューブ 2㎝くらい
<タルタルソース>
・卵 1個
・ピクルス 小さじ2~3
・玉ねぎ 1/4個(60gくらい)
・マヨネーズ 大さじ4
・塩 小さじ1/4
・こしょう 適量
・砂糖 ひとつまみ
【作り方】
1.玉ねぎは皮をむいて洗い、みじん切りにしてから500Wの電子レンジで1分加熱します。電子レンジから取り出して加熱ムラができないように混ぜてから、もういちど500Wで1分加熱して水分をとばし、冷ましておきます。
2.卵はゆで卵にして、細かくつぶしておきます。
3.ピクルスは細かくきざんでおきます。(今回は、きざんである市販品を利用しました。)
4.玉ねぎとゆで卵、ピクルスをボールに入れてマヨネーズと和えます。塩とこしょうで味を整えてタルタルソースのできあがりです。
5.鮭に塩、こしょうを振り、薄力粉を薄くまぶします。
6.フライパンにオリーブオイルとにんにくチューブを入れて火をつけ、鮭の皮目を下にして焼きます。
7.焼き色がついたら裏返し、ふたをして中まで火を通します。
8.鮭が焼けたら、1枚ずつアルミホイルにのせ、タルタルソースをかけます。
9.魚焼きグリル、またはオーブントースターで焼き目がつくまで焼いてできあがりです。
※玉ねぎを電子レンジにかけるときは、量が少ないので加熱のしすぎに注意しましょう。加熱時間は電子レンジの機種などによっても異なりますので、様子をみながら調整してください。
【鮭のタルタルソース焼きの栄養量】
上記の材料で作った場合の、おおよそ1人分の栄養量です。
エネルギー:250Kcal
タンパク質:19g
脂質:16.9g
糖質:3.5g
レチノール活性当量:61㎍
ビタミンD:23.7㎍
ビタミンB1:0.13㎎
ビタミンB2:0.25㎎
ビタミンB6:0.50㎎
ビタミンB12:4.4㎍
ビタミンC:2㎎
カルシウム:28㎎
鉄:0.8㎎
亜鉛:0.7㎎
食塩相当量:2.2g
タルタルソースレシピのまとめ
タルタルソースは細かくきざんだ具材の入った、マヨネーズがベースのソースです。
混ぜる具材に決まりはなく、市販されている商品によっても違いがあり、いろいろなアレンジも楽しめます。
肉、魚、野菜などいろいろな食材と相性が良いだけでなく、さまざまな調理方法の料理に利用できます。
タルタルソースはマヨネーズがベースのソースなので、カロリーが気になりますが、具材を多く加えることで、マヨネーズだけを使ったときよりも相対的にマヨネーズの使用量は少なくなる可能性もあり、具材の栄養素も摂取できます。
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冷凍のお弁当なので、常備しておけば電子レンジで温めるだけですぐに食べることができます。ぜひお試しください。
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