目次
日本各地のうどん
日本には各地に特徴のあるうどんが存在します。
日本五大うどんとは?
全国的にも有名なうどんを「日本五大うどん」として挙げることがあります。
挙げられる5種類のうどんは必ずしも決まったものではないようですが、一般的にいわれているものを挙げます。
・讃岐うどん
香川県のうどんです。もちもちとしたコシの強い麺が特徴で、つゆは香川県伊吹島の特産品でもあるイリコのだしがベースです。
・稲庭うどん
江戸時代初期に秋田県稲川町稲庭地区で、地元産の小麦を使って作られるようになったといわれています。細くてまっすぐな麺はつるつるとしてコシがあります。
温かいつゆをかけるほか、冷たいざるうどんもよく食べられています。つけつゆはしょう油のつゆや、ごまみそなどがあります。
・水沢うどん
群馬県伊香保町にある水澤寺の周辺で参拝客のために作られたのが始まりといわれます。
冷たいざるうどんで食べるのが一般的で、コシと弾力が特徴の麺です。
・五島うどん
上五島が遣唐使船の寄港地であったことから、遣唐使によって伝えられ、伝承されてきたのが五島うどんといわれています。
島の特産である食用椿油を塗りながら細く伸ばしたうどんです。
・氷見うどん
富山県氷見市周辺の郷土料理で、輪島のそうめんにルーツがあるといわれています。細く平たい麺の形と、粘りのあるコシが特徴の麺です。
博多うどんについて
博多の麺類というと、とんこつラーメンが有名ですが、意外にもうどんの発祥にまつわる歴史があります。
博多うどんの歴史
一説にはうどんの発祥は福岡といわれており、福岡市博多区にある承天寺には「饂飩(うどん)蕎麦発祥の地」と記された石碑があるそうです。
承天寺にいた聖一国師という僧侶が宋の時代の中国に渡り1241年に帰国した際、うどんの製粉技術を持ち帰って広めたと伝えられています。
聖一国師は水力を使った製粉機の図面を持ち帰り、福岡で再現して、大量に小麦粉を作ることができるようになったことから、麺の文化が福岡から全国に広まったと考えられています。
博多うどんの特徴
なんといっても、箸で持ち上げると切れてしまいそうな、とてもやわらかい麺が特徴です。博多は古くから商人の町として栄え、現在でも待つのを嫌う文化があります。
江戸時代には素早く提供して素早く食べることができるようにと、うどんをゆでおきしたことが、やわらかい麺の始まりだといわれています。
つゆはいりこやアゴ、サバ、カツオなどと昆布を組み合わせただしに薄口醤油を加えた、透き通った黄金色の甘めのつゆが特徴です。
ごぼう天うどんとは?
博多うどんの中で、地元で最もポピュラーなトッピングのひとつがごぼうの天ぷら「ごぼ天」です。
ごぼう天うどんの発祥は1897年頃、天神に開店した「乙(おと)ちゃんうどん」だといわれており、厚切りのごぼうを煮付けたものを揚げて、具としてのせたのが評判になり、広まっていったようです。
現在では、福岡のうどん屋さんには必ずあるといっても過言ではないほど一般的なごぼう天うどんですが、ごぼうの天ぷらはお店によって異なり、ささがきごぼうをかき揚げにしたものや、棒状に切ったごぼうを天ぷらにしたものなど、それぞれに特徴があるようです。
ごぼうに含まれる食物繊維
食物繊維には水に溶けてゲル状になる水溶性食物繊維と水に溶けない繊維状の不溶性食物繊維があり、ごぼうには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が、約1:1.5の割合で含まれています。食物繊維は、食物中に含まれている人の消化酵素で消化することのできない物質の総称で、ごぼうには不溶性食物繊維のセルロースやリグニン、水溶性食物繊維であるイヌリンなどが含まれています。食物繊維は便のカサを増やしたり、腸内細菌のエサとなって腸内環境を整えるなどの働きのほか、糖の吸収を穏やかにするなど、多くの働きがあることがわかっています。近年では性別や年代にかかわらず全ての人で不足しがちといわれており、積極的に摂りたい成分のひとつです。
ごぼう天うどんのレシピ
今回のごぼう天は、ごぼうを薄めに切ったかき揚げです。
ごぼうの歯ごたえとうどんの食感の違いがポイントのごぼう天うどんですが、うどんの種類やゆで加減はお好みで調節しましょう。
【ごぼう天うどん】
【材料】(2人分)
・ごぼう 1本(150gくらい)
・薄力粉 大さじ2
・片栗粉 大さじ1
・冷水 50mlくらい
・サラダ油 適量
・昆布 15㎝くらい(省略可)
・めんつゆ(4倍濃縮) 適量
・かつお節 適量
・ねぎ 適量
【作り方】
1.昆布は表面の汚れを布巾などで軽く拭き取り、水(分量外、今回は800mlくらい)に、数時間~一晩浸けておきます。時間がない時はこの工程は省略して大丈夫です。
2.ごぼうはたわしなどを使って、皮をこそげるように洗います。縦に半分に割ってから斜めにスライスして、短時間水にさらします。
3.ごぼうをざるにあげて水を切り、ボウルに入れます。揚げ油をなべに入れて火をつけ、温め始めましょう。
4.分量の薄力粉のうち、約半量を入れてごぼうにまぶします。
5.残りの薄力粉と片栗粉を入れて菜箸で軽く混ぜ、冷水を入れてさっくりと混ぜます。
6.170℃くらいの揚げ油でごぼうを揚げます。揚げ油に菜箸をいれてみて、大き目の泡がすぐに上がってくる状態が目安です。ごぼうの1/4量を油の中に静かに入れます。
7.しばらくはそのまま静置して、ごぼうの形がしっかりと固まってから裏返します。
8.何度か返しながらカラッと揚げ、よく油をきっておきます。
9.1.の鍋を火にかけ、沸騰直前で昆布をとり出します。昆布を省略する場合は、鍋にお湯を沸かします。
10.商品に記載されている分量を目安にめんつゆ(今回は100ml)を加え、つゆを作ります。
11.うどんをゆで、ざるにあげて水をきり、丼に入れます。
12.つゆをはって、ごぼうの天ぷらをトッピングしてできあがりです。
13.お好みでかつお節やねぎをトッピングしましょう。
※めんつゆは商品によって濃縮倍率が異なるので、お好みで調節しながらつゆを作ってください。
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まとめ
日本各地には特徴のあるうどんがありますが、一説には、うどんの発祥地は福岡県だといわれています。
博多うどん最大の特徴はやわらかい麺で、地元で最も一般的なトッピングのひとつがごぼう天です。
うどんは小さな子どもや高齢者にも食べやすい食材のひとつですが、それだけでは栄養のバランスがとれません。
トッピングやサイドメニューでタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を補いましょう。
【まごころケア食】のお弁当は食材にこだわり、いろいろな食材や調理方法で、見た目も味も飽きずに食べることができます。
定番のメニューもひと工夫されて、違った料理のように楽しめるものもあります。
栄養士が監修しており栄養バランスが整っているので、安心して食べることができます。ぜひお試しください。
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